REVIEW

映画コラム「ザ・パッケージ/暴かれた陰謀」

2011.02.19

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Film Review
「ザ・パッケージ/暴かれた陰謀(1989)」

● 冷戦舞台の前でハックマンは活躍。仲間とね。

ひと昔前の映画で国際モノならとりあえず「冷戦構造」というのをバックボーンにすれば、なんか頭の良さそうな作品になったのかもね。

本作は核兵器撤廃条約を妨害する陰謀という感じで、なんか古そうな設定だな、と思ったら20年以上前の作品だ。十分古い。アクションシーンもCG時代以前という感じですなぁ、といってもそんなにアクションないか。軍服をたくさん出るとアクションも多く感じる法則。

話は最初に書いたとおり。だからオチも予想はできます。主人公のハックマンは叩き上げな感じの軍人で頼れる安心して観られる設定。共演のトミー・リー・ジョーンズが人気が出る少し前。若くて初々しくて、凡庸な敵キャラ実働部隊の中でキラリと光る。ハンサムな感じなのは新鮮。反骨的なキャラは昔からか。

本作を政治サスペンスというには、ちよっとヒネリはなさすぎ。ハックマンを活躍させるための書き割り舞台が冷戦構造。結局、ヒーローオヤジであるハックマンの都合の良い感じで進むので映画としては凡作。ハックマン、ワナにはまり指名手配されるのだけど、軍人で自分より偉い元奥さんや、ベトナム時代の戦友の助けを借りて活躍する様子は水戸黄門的楽しさ。めでたしめでたし。なんかラストのアクションシーンが「ジャッカルの日」ぽいのは僕の考えすぎか。


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