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2014.06.13 Friday NightVol.4 パフォーマーナイト 14′NEWS No.21

2014.06.15

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Sapporo Art & Culture  NEWS 04′No.21  Event Report

2014.06.13 19:00-22:00
「Friday Night Vol.4 パフォーマーナイト」

会場・主催: 札幌ものづくりオフィスSHARE(北2東1)
料金:観覧者1,000円(軽食・お飲物つき)
展示販売者・発表者・ブロガー・メディア担当者0円
出演:けん玉パフォーマー 佐々木圭 /マジシャン 堂本秋次
バルーンアーチスト あい / マリオネット師 ロッカ

金曜夜の文化的な楽しみ。札幌市中心部にあるコワーキングスペース主催の
カジュアルに参加できる発表と交流の場に行ってみました。

休日は誰もが楽しいと思う。土日がお休みなら、金曜の夜が一番好き、という人も多いかも。飲食店も週で一番賑わうのは金曜の夜だと聞いたことがある。市内金曜の夜に開催された定期イベントのレポートを書いていこうかと思う。その主催者兼会場もユニークな場所なので、まずはそこから紹介していきますね。

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1.「札幌ものづくりオフィスSHARE」というコワーキングスペース

ちよっと長い名前だけど、それでほぼ意味が通じる。SHAREは「分かち合う」の意味であり、つまり、ものづくりをしている人むけのコワーキングスペース(共有の仕事場を提供するサービス)である。場所は北2東1という大通公園のテレビ塔から近い良い立地。まわりはオフィスビルが多い。

コワーキングスペースは少し前から世界的な流行であり、札幌にもいくつか存在する。その理由としては、個人で事務所を借りるというのは大変なコストと労力がかかる。物件を探して借りる手続きもお金も大変。借りてからも家賃等の維持費も負担となる。でも、コワーキングスペースなら、個人で事務所を借りるより、はるかに低いコストで借りることができる。プリンターやネット等の設備も備え付けのものを利用でき、打ち合わせ等のスペースも確保できる。本ワーキングスペースには、3Dプリンターやレーザーカッターがあるという特長がある。

こういったスペースの魅力は「安価な仕事場の提供」だけではない。この共有の仕事場で人と人とのリアルな交流が可能だというのも大きなメリットではないかな。個人事業主だと、ついつい人と話す機会がなく1日が過ぎるというコトも多い。だが、コワーキングスペースのようなところだと、シェアしている人とちょこっと雑談して気分転換というのもあるかと思うし、そのつながりがビジネスにつながる可能性のあるかもしれない。本スペースでは「部活動」というのもおこなわれている。

「札幌ものづくりオフィスSHARE」では2時間から月単位で空間をレンタルできる。集中したい時ノートパソコン等を持参して一時的な仕事場として数時間から1日利用することもできるし、月単位で借りて本格的に自分の事務所として借りることも可能。まず興味があれば、ノートパソコンを持って、ビジターで利用してみてはどうだろう。2時間540円から利用できる(別途 入会金540円必要)。それで場所の雰囲気はつかめるかと思う。

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2.「Friday Night」というイベントについて

本イベントは、隔月程度で金曜夜に開催。その内容は北海道発の作品等の発表や展示。そして、発表者とお客さん、お客さんとお客さんが交流できるイベントになっている。本イベントはもともとはGarage labsというコワーキングスペースで開催されており、2013年11月まで5回開催された。しかし、Garage labsの終了に伴い一旦の幕を閉じた。

現在の「Friday Night」は、Garage labsにて本イベントを手がけ、現在はマーケティストの赤沼俊幸をアドバイザーとして「札幌ものづくりオフィスSHARE」が企画・主催という形で2014年3月より復活。テンポよく開催され今回は4回目の開催となった。

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3.今回の「Friday Night」は、パフォーマーナイト。

今回の本イベントのテーマは「パフォーマナイト」。けん玉、マジック、バルーンアート、マリオネットの4人パフォーマンスがそれぞれ15分程度で発表さ。これと別に、展示スペースには7組限定で道内でモノづくりをしている人の作品が展示販売。出演者のパフォーマンスがすべて終わると1時間程度の交流会が飲み物・軽食つきでおこなわれれた。

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4.会場の雰囲気・感想

参加者は毎回30〜40人程度だという。このスペースの空間から考えるとちょうどいい人数かと思う。男女比率は男性8割くらいな印象。年齢層としては社会人の方がほとんどで、フリーランスや勤め人ふうの方が多い。今まで、こうしたクリエイター系の発表会をいろいろ取材してきた経験から感じたのは、Friday Nightの雰囲気は、名刺が飛び交うバリバリのビジネス系でもないし、とんがった業界的クリエイティヴ系とも異なる、ちょっと肩の力を抜いたリラックスした雰囲気が印象に残った。例えるなら居心地の悪くない会社のアフターファイブの宴会という感じだろうか。そのあたりが「金曜日の夜」に開催するにふさわしいイベントなのかもしれない。楽しかったです。

5. 以下、主催者と出演者の写真で紹介していこう。

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▲Friday Nightはピッチトーク(投資者を対象としたプレゼンテーションイベント)でありません。表現者が主人公の場であるイベントだと考えていますーー赤沼俊幸/本イベントアドバイザー

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▲Friday Nightは主催者として「自分の見たいもの」を紹介していきたいと思っています。今回より回ごとのテーマを作った理由は、テーマがあるとそれに興味を持って人が集ると考えたからです。(齊藤隆・札幌ものづくりオフィスSHARE)

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▲出演者発表の前に、本イベントアドバイザー赤沼俊幸が北海道のIT企業の現状、受託(下請)制作に対してもコンテンツ制作の魅力、Friday Nightのイベントとしての役割についての話があった。
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▲発表者トップは、けん玉パフォーマー 佐々木圭。けん玉パフォーマー「ズーマダンケ」の影響を受け、地味になりがちな日本のけん玉パフォーマンスに対して、大きなアクションのパフォーマンスに取り組んでいるという。

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▲ 2番目、マジシャン 堂本秋次。ススキノのマジックバー「Rubber Raid」(南5西5 LC六番館9F)でマジシャン兼店長。一見、動作はシンプルだがお客さんと話を進めながら、ラストは驚きを隠せないマジックをみせてくれた。

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▲3番目バルーンアーチスト あい お子さんから、大人まで楽しくなるパフォーマンスをみせてくれた。2012年ツイストバルーンの全国大会ツイスターズでパフォーマンス部門優勝。2014年ツイストバルーンの世界大会コスチューム部門 準優勝というキャリアを持つ。

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▲最後はマリオネット師 ロッカ オリジナルのマリオネットを制作。さまざまな場所でパフォーマンスをおこなっている。その特長としては緻密な動きと可愛らしいデザインや、マリオネットの声について専用のデジタルアプリケーションも自身で開発。またマリオネット制作の受注もしているということだ。

Text & Photo by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)

 


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