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NEWS No.16039「民野宏之 個展『Colors』」

2016.07.14

730民野宏之
NUMERO DEUX NEWS 16039
札幌のアートなニュース。

一番難しいこと。
「らしさ」を構築すること。

良い意味で「石川さんらしい」と声をかけれると大変嬉しい。一杯やりたいくらい。飲めないけど。自分が自分らしいと認識される。オリジナリティと自分。それが、非常に高いレベルになったのがアートの表現ではないか。そして、そのレベルに目指すのがとても難しい、アーティスト(表現者)への道のりだと思う。なぜなら、他人に評価される自分らしさ、という点は言い換えるとオリジナリティと言うこともできる。さて、ではそれを得るにはどうすればいいのだろう?

「らしさ」は、意識すれば、すぐできるという訳ではない。自分のことなんだけど、自分の思い込みだけで「らしさ」が構築できるとは思えない。それには「〜さんらしい」他者の評価=共感も必要だと思う。そこが難しい。

民野宏之は画家。1956年北海道生まれ。札幌宮の森のアトリエを拠点としながら、様々な著名作家たちの本の装丁画などを手掛けている。近年では山本周五郎賞を受賞した湊かなえの「ユートピア」、安藤祐介のラグビー小説「不惑のスクラム」、直木賞候補となった深緑野分の「戦場のコックたち」など、次々に話題作の表紙を担当している。個展「カラーズ」開催された。本展では、絵の具のチューブやブロックの玩具、カラフルなスイーツなど「色」が印象的な、新作を含む大小合わせて約20点の油彩画を展示。なにげない日常のワンシーンを、柔らかく繊細な感性と筆づかいで描きだした作品からは、写実的でも一目で民野作品と分かる“静かな気配” が漂っている。

本展示の作品のモチーフは、どちらかというと身の回りにある物、ありふれたものだと言える。その描き方も奇をてらったものでもない。でも、作品全体からにじみ出るような「民野宏之らしさ」はとても感じる。その理由を僕は今、説明できることはできないが、さまざまなテーマで展示された作品の中にある静かな「らしさ」の表現力を味わってみてほしい。そこに「らしさ」を自分のものにするヒントがあるかもしれない。

Text by
アート・メディアライター 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

民野宏之 個展「Colors」
会期:2016年7月2日(土)~30日(土)11:00~19:00
・月曜日・第三火曜日休廊/18日は祝日のため営業、19日・20日が休廊日
会場:クラークギャラリー+SHIFT(南3条東2)


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