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NEWS No.16052「飛生芸術祭 2016 TOBIU CAMP」

2016.09.21

TOBIUtobiu

NUMERO DEUX NEWS 16052 札幌のアートなニュース。

6回目を迎える
TOBIU CAMPの魅力。それはスケール(規模)と森にある。

今「フェス」と呼ばれる野外イベントの人気は高い。その理由は人は「もの」より「体験」に価値を見いだす時代だからなのかもしれない。北海道オリジナルの魅了的な自然とアートと音楽をテーマにした魅力的な「フェス」を紹介しよう。

飛生芸術祭は2011年にスタート。毎年9月に開催。今年6回目を迎える。北海道白老町の旧飛生小学校を活用した共同アトリエ飛生アートコミュニティーが会場。そこに国内外から約 50 組の作家が参加。期間中の2日間はTOBIU CAMPというフェスが開催される。内容は音楽ライブ、ダンスパフォーマンス、アート展示、アーティスト・トーク。飲食の出店やキャンプ場も用意。アートと音楽の一夜を過ごせる内容となっている。

会場へのアクセスは札幌から車では一般道で2時間半ぐらい。高速を使えばもっと早い。会場へは36号線から入り、ほぼ直進なので、わかりやすい。無料の駐車場もある会場まで徒歩7分程度。高速バスとタクシー(10分程度)を使って行くこともできる。

TOBIU CAMPの魅力はリアルなアートや音楽のほかに、僕が一番に感じるのは気持ちのいい「スケール(規模)」感だ。会場の中心に旧小学校舎にはギャラリーやカフェがあり、グランドだった部分にはライブステージや飲食のお店がある。学校の裏に森を切り開いた小道にアート展示や、ちいさいステージが用意されている。会場と隣接してキャンプ場がある。会場はそれでほとんどすべて。フェスとしてはコンパクトな空間。

会場の内容と、そこに集る人がちょうどいいスケール(規模)なのだ。僕はここで、ライブを楽しんだり、芝生に座ってフードコーナーで買ったコーヒーを飲む。ギャラリーの展示を観に行ったり、森の中の散歩を楽しむ。日が暮れていく。ごはんを食べる。アーティストークを楽しむ。それらが実にゆったりと気持ち良く過ごせる。それは、本フェスのスケール感だから、得られる魅力だと思うのだ。この居心地の良さは、大型フェスでは難しいものではないか。

客層は20代〜30代がメインのようだが、家族連れで子供が多いのも目立った。ライブがおこなわれている中、子供たちがはじのほうでボール遊びをしていたり、ブランコに乗って歓声をあげている。そんな光景も凄くいい。夕方の時間には人形劇も登場。日が暮れる中、たくさんの子供が集っていた。本フェスが特に子供に向けているとは思えないけど、結果的に子供も居心地のいい空間になっていると思う。

この場所が元小学校だったというのもあって、フェスの雰囲気が森に囲まれた「自由な公園」という感じだからだと思う。森(自然)があって、アートと音楽がある。そして、それらを愛する人が集まる。それらが実にうまく調和して、実に北海道らしいフェスになっていると思う。興味があれば、ぜひ来年行ってみてほしい。森が待っている。

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▲ 元は小学校であるギャラリーからみえる外会場の様子は素敵。

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▲ 夕方、ライトアップされた作品と月がみえる。アートと自然。

Text by
アート・メディアライター 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

飛生芸術祭 2016
開催期間:2016 年 9 月 10 日(土)〜18 日(日) 入場無料
TOBIU CAMP 2016
開催日:2016 年 9 月 10 日(土)〜11 日(日)
開催時間:10日開場12:00/11日閉場14:00
チケット料金:前売 3,500円 / ウェブ前売予約 4,000円 / しらおい割前売 3,000円[白老町内取扱店のみ:限定枚数] / 当日 4,500 円 / 大学生 2,500 円 [メール予約の上、当日学生証掲示] / 高校生以下 無料[保護者同 伴のもと]★駐車場無料(会場まで徒歩約 7 分)

 


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