NEWS

NEWS No.16054「撮りフェス2016 in 室蘭」

2016.10.02

torifesp
NUMERO DEUX NEWS 16054 
札幌のアートなニュース。

新しい北海道の「フェス」。
それは、スマホでも参加できる「24時間滞在型写真コンテスト」

「写真を撮る」。それは誰もがやりやすい表現。特にケータイにカメラ機能がついてから、凄く状況は変わった。それ以前は行事等の特別な理由がなければ「カメラを日常で持ち歩く」というのはプロか一部の趣味の人だけだった。しかし、携帯電話という毎日持ち歩くものに「カメラ」が内蔵されることによって、いつでも「フォトグラファー」に変身できるようになった。それによって、歩いていて、ふとキレイに感じた風景、友人や家族との楽しい瞬間を「撮る」ことができるようになった。それだけではない。インターネットにアクセスしやすいスマートフォンの登場によって、SNS等のサービスを利用して世界中に発表するのも簡単になった。

今回紹介する今年初回のフェス型の写真のコンテストでは、ケータイやスマートフォンでの参加もできる。そんな参加条件を読んで最初に書いた時代の流れを感じた。

9月に撮りフェス2016 in 室蘭が開催された。僕も参加したので、紹介も兼ねて記事を書く。本フェスの要点は、決められた週末の24時間を使って室蘭の魅力的な写真を撮るコンテスト。参加条件は特になく、使用機材も銀塩カメラ、デジカメはもちろん、スマートフォンやケータイでも可。一人につき3点まで出品できる。参加料2000円。参加者は200名となっている。審査員は室蘭の市長、商工会議所会頭、観光協会会長のほか、ゲスト審査委員としてアートディレクター、編集者、カメラマン。優勝者は10万円+景品(その他の賞もあり)。応募された写真はすべて、展示会やSNSサービス上でアップされる。

以下、参加からのレポート書いてみます。

参加申し込みはネットでおこなう。すると、資料等が送付されてくる。当日は本フェス運営本部のある旧室蘭駅舎(無料の駐車場あり)で13時より正式のエントリー受付開始。この時に参加料も支払う。会場には、本フェスのTシャツを着たスタッフがいて親切に対応してもらった。参加者は男性が多く、年齢層も高めに感じた。わりとキャリアの高い写真趣味の方々との印象。もちろん女性や若者の姿もあった。

14:30分より開会式。主催者の挨拶等があった。それが終わるのが土曜15時ころ。その時間が撮影スタート時間。翌日日曜の15時までに撮影した写真が応募の条件となる。開会式では「プレミアスポット」の抽選会もおこなわわれた。これは、本フェスのために特別に撮影を許可された場所「工場地帯」「地球岬」「白鳥大橋」等の撮影希望者にむけたものである。

参加者のサービスとして道南バスの無料パスも希望者に用意された。これは、車のない参加者には大きな特典かと思う。正直、市内は車がないと不便な点もあると思うけど、あらかじめ撮影テーマやスポットをネット等で調べておけば、それほど車のないデメリットはないと僕は感じる。鉄道とバスでも室蘭は楽しめる。

僕はある程度、撮影コンセプトをしぼって考えていたので、開会式後、2時間程度で撮影し土曜の撮影を終わり。日曜の朝1時間程度にもうひとつの撮影をおこなった。その日は雨がふってあせりました。撮影の仕方はいろいろあると思う。スマホ片手に、室蘭観光を楽しみながら、たくさんのパターンを撮ってみて、いいのを出品、というのもいいかと思います。

撮りフェス

本フェスは、サイトやポスターのデザインがとてもしっかりして好き。開会式で挨拶をいただいた主催の方は、室蘭出身で今は東京のCM制作会社のプロデューサー。広報は東京電通。なるほどと思う。こうしたイベントのアートディレクションは、とっても大切だと思う。その点、長く愛されるデザインがされていると感じました。

作品の出品方法は、撮影日時・作品対象・撮影等を記載したシートと、銀塩カメラはA4に焼いたものを。デジカメはデーターを運営本部の用意したUSBメモリに(運営本部にあるPCを使って作業する)。スマートフォン、ケータイの場合は指定されたメールアドレスにデーターを送る。提出期限は、原則日曜の9時までに土曜撮影分。日曜の15時までに日曜撮影分となっている。日曜の15:30分より審査員による作品講評と閉会式がおこなわれた。

審査結果は10月下旬に発表予定。応募された作品は旧室蘭駅舎にて9月18日〜10月10日まで展示。および、本フェスのFacebook instragramの専用ページにも応募全作品がアップされ、自由に見ることができる。

本フェスの感想としては、スマホでも参加できて、撮影テーマの自由度が高い、ところ。期間中、室蘭で撮影されたものならオッケーなのだから。もちろん「室蘭の魅力」を意識しないといけないけど、それは今までのイメージにとらわれないパーソナルなものがあってもいいと思う。それが「表現」というものだから。興味があればぜひ、参加して欲しい。

torifes
▲ たくさんのスタッフの方が、がんばっていました。
(これの参加者用Tシャツもあってもいいな)

Text by
アート・メディアライター 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

「24時間滞在型フォトコンテスト『撮りフェス in 室蘭』」
開催日時: 2016年9月17日(土)15:00 〜 9月18日(日)15:00
開催場所: 室蘭市全域/運営本部は室蘭観光協会(北海道室蘭市海岸町1-5-1)
審査員: 青山剛(室蘭市市長)、栗林和徳(室蘭商工会議所会頭)、石橋博信(室蘭観光協会会長)、葛西薫(アートディレクター)、藤井保(カメラマン)、辻佐織(カメラマン)、山岸伸(カメラマン)、山口一彦(カメラマン)、姫野希美( 編集者)
主催: 撮りフェス in 室蘭 実行委員会
後援: 室蘭市
http://www.tori-fes.com
Facebook
instragram

 


ARTICLE

CATEGORY

LATEST ENTRIES

ARCHIVES

CLASSIC CONTENTS

website design by shie sato

SAPPORO ART & DESIGN MAGAZINE NUMERO DEUX 札幌 アート&デザインマガジン ニュメロデュー

copyright @ NUMERO DEUX allrights reserved.
top