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NEWS No.17043「撮りフェスin室蘭2017 写真展」

2017.09.27

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「まち」を創造的に撮る楽しみは、
「まち」を魅力的に変えていく。

昨年2016年、室蘭ではじまった滞在型写真コンテスト「撮りフェスin室蘭」。「滞在型」とは開催期間の決められた24時間の中で、撮影された写真が審査対象になるということ。カメラはスマートフォンでもOKで、テーマも「室蘭の魅力を感じさせる写真」という広い意味のもの。参加のしやすいイベントだと思う。審査員は、道外のアート・ディレクター、写真家、映画監督といった方々。第二回目の今年は300人を超える参加者迎え終了した。審査結果は10月に発表予定。

現在は、室蘭の道の駅「みたら室蘭」で出品されたすべての写真が展示中。700点をこえる作品は実にみごたえがある。参加者がいろいろな視点で「室蘭の魅力」を感じさせる写真を撮っているのが興味深い。プロフェッショナルな風景写真から、家族で室蘭に遊びに来て、そして撮ってみた!という楽しげな写真もある。室蘭で写真を撮るとなると、地球岬やイタンキ浜鳴砂海岸、工場地帯、が思い浮かぶ。今回の作品でもその場所は多い。ユニークなのは「自分らしさ」を出すために、ペットや小道具等をつかって工夫している写真も目立った。また、観光ガイドには出てこないような場所に魅力を求めて、撮影された写真もある。僕はこういった「参加者の創造性」というのはとっても大事だと思っている。

街の中にある主要な観光資源というのは、実は限られている。ただそれを「技術的にうまく撮る」写真コンテンストは限界があると感じる。しかし、参加者の創造的(あそび!)な工夫や視点による「撮影」は、いままで観光スポットとは考えれらなかった場所が話題となり、外から人を呼び込む可能性がある。

「この写真の場所に行ってみよう!」。
知らない「まち」に遊びに行く理由は一枚の写真で十分なのだ。

ishikawa

Text by メディア・プランナー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

「撮りフェスin室蘭2017写真展」
2017.09.18月-10.10日9:30-21:00
道の駅みたら室蘭(室蘭市祝津町4丁目16番地15)
http://www.tori-fes.com/

 

 

 


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