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室蘭工業大学での委員会議にて。高砂5丁目公園のプロジェクト

2019.02.17

 

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公園という「メディア」

人が集まると  何かが生まれる
生まれれば   人が集まる
このサイクルがつくれれば
地域は進化していく

公園は、きっと身近にある。
小さくてもいい
自然、空間、座れる場所があればいい
公園を嫌いな人が、いるだろうか?

公園は空間という「メディア」
僕たちはこの場所で、
できることを考えてみよう

まずは、公園に行こう、
そこで日差しを浴びながら
できることを考えよう

僕は室蘭工業の外部委員をしています。任期は2年。この地域に来た時にちょうどのタイミングで募集をみつけて書類に文章をつけて応募。採用された。それから2年後。今期もさせてもらうことになった。嬉しい。

会議内容は大学と地域の関係性を考えること。委員には伊達、室蘭、登別市長から、商工会議所や教育関係者、メディア関係者などで構成されている。会場では委員と大学関係者で円卓を囲むレイアウトになっている。

会議では、4月から行われる理工学部への再編にの話の後、ランドスケープ研究室の院生 小林佳弘さんから「高砂5丁目公園プロジエクト」の活動報告があった。僕には大変興味深い話だった。

本研究室は人間と自然(公園等)をテーマにして、人のちながりや地域貢献等を考慮した「都市・地域づくり」を研究している。「高砂5丁目公園でのプロジエクト」とは、室蘭工大の近くにある公園の活用をしたプロジェクトの報告である。

本公園は、昭和43年つくられた0.36ヘクタールほどの樹木や湧き水もある三角形の形がユニークな公園。つくり自体はシンプルであり、どこのまちにでもありうる公園である。だから、本プロジェクトはいろいろな地域での参考になると思う。

市役所、市民、大学が手をつないで行った企画。これはすごくいい。みんなの公園をアップデートするために、ふだん接点のない人が集まり、意見を交換する。企画を考える。このコミニュケーションも本プロジェクトの大事な部分だと思う。

すべては人からはじまる。人がいるから、できる。「公園」とは何かと学術的に考えて再構築する。そして、具体的には子供が遊べる遊具の設置やワークショップや飲食のブースも展開していく。それが「高砂5丁目公園のプロジェクト」。

すべては集まって話す、ことからはじまる。もちろん、話すだけではダメで、それを記録して、企画を書面化する。そして実行の準備をして、実行する。理論と実践このふたつが大事で、そして今ふうにいえば「持続可能」を加えたい。

「高砂5丁目公園のプロジェクト」は素晴らしい地域のまちづくり「再構築」だと思う。

僕は本会議にて、大学は「地域」と「地域」を結ぶ「ハブ」(hub=ネットワーク機器)のような存在であるべきという提案した。ただ、正直なところ具体案が浮かばなかったところが正直なところ。

「高砂5丁目公園でのプロジェクト」は「公園」を「ハブ」にして、大学と地域を結びつけたプロジェクトだと思う。ここで考えるのは今回は「公園」だった。それもありだし、別の「ハブ」を探すのもいい。

僕は「公園」もメディアだと思う。
公園という空間(媒体)の発信(編集者)と、
それを楽しむ受け手がいる。

IMG_0464▲ 高砂5丁目公園のプロジェクト のプレゼンの様子
https://www.facebook.com/takasago5park/

2019.1.28.平成30年室蘭工業大学市民懇談会
会場:室蘭工業大学

 

ishikawa

Text by メディアリサーチャー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
〜文化とアートとメディアについて考えて、書くのが好きです。
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