NUMERO DEUX SPECIAL 012 MARCH.2000



Maiko MORIMOTO 森本 麻衣子

やめればよかったー、出口と入口(笑)。どうして出口が先なんでしょうね。あー、自分で言っておきながら……。出口がある愛を、って感じですか。出口がないと大変なことになるでしょ、いろいろ。失楽園みたいな話とか、それはいろんな終わり方がありますけど。今回は写真に浸食しないというか、写真も言葉も同一コンセプトのもとに生まれたものじゃなくて、時間差があって、たまたま写真ありきの中で私と中野さんが言葉を作らせてもらったんです。だから、例えば、海だったら海のことを表現しようとか、そういう後づけのストーリー立てはしない、というのが暗黙の了解みたいな。そういう意味で出口がいっぱいありましたっていう(笑)。それと、自分の中の流儀というか、今回参加させてもらう作法を勝手に自分の中で作ったんですけど、見ていて風通しのいい気持ちになってもらえればいいな、と。どこから入ってもいいし、どう解釈して出ていってもいいし。作業的には、コピーライターとしての作業とは全然違いましたね。普段は広告を作っているわけじゃないですか。スポンサーさんの縛りがある。それが仕事。縛りっていうのは、良い悪いじゃなくて、それが目的ですから。それとはまったくかけ離れたものだから、同じ言葉する作業でも、ホントに新鮮で楽しくて。なんか、最終的に形になっていくまでの途中の道を、みんなそれぞれ歩いていく感じで。打ち合わせもほとんどなかったですから。もし次回があるのなら、もう少し「見せる」っていうことを考えていきたいかな。それと、もっと参加者が増えて、いろんなチームが増殖していけば面白いですね。


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