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"FASHION"
●「良い服とは?-----日常に着られてかつ、退屈しない服です」
(kawai hiroyuki / condition)
服は、僕達の生活に密着する。物理的にも精神的にも。
ある服をセレクトして着ることは、同時にポリシーも身につけることに
なる。話しかけるかわりに、服を着る。
今日はどうゆうふうに話しかけようか?
インディーズ・ブランド現象が来ている。
ただ、「学芸会の衣装」みたいなのも多いのも事実だ。良い服には良い
コンセプト必要である。良いコンセプトとは、シンプルで誰も理解しや
すいものである。そして、そのコンセプトが現実に服のなかで、デザイ
ンとして反映できれば、その服はエレガントな存在になれる。
コンディションの服は、そんなエレガンスを感じる。
デザイナーのかわい氏のコンセプトは、わかりやすく破綻がない。
そして、それは氏の作る服にもしっかり反映されていると感じた。
氏のWEBには、多数のカタログもみることができるので、インタビュー
を読んで興味があったらすぐチエックしてもらいたい。
僕は服を選ぶ基準はひとつしかない。自分が着たいか、どうかであ
る。(text N2)
-----「コンディション」のブランド・コンセプト教えてください
まず、「日常着られる服」というのを大切にしています。それが一番
難しいことだと思います。ただし、着たときの精神に「喝」を入れてく
れると言うか、退屈しない服。着ている人の個性が立つ服。これさえ着
てれば安心というような退屈なリアルクローズでなく、かといって、過
剰なアバンギャルドになってもいけない。ぎりぎりのバランスが大切だ
と思っています。もちろん、実際にわたしが作っている洋服でこれがい
つもうまく行っているわけではありませんので、目指す方向という意味
です。
-----ブランドのネーミングについて
ネーミングですが、まず、意味のない、中立的な名前、一般名詞にしよ
うと思いました。文学的というより理系的(実はわたしの専門は理工系な
のです)な言葉がよいと思いました。「コンディション」というと、われ
われは日常的には「体調/調子」というような意味で使いますが、もと
もとこの言葉には「ある実験を行うときの<条件/制約>」という意味が
あります。ブランド名としては、"condition" は、後者の意味合いでつ
けました。
-----なぜ、服なのですか?
洋服作りが特に面白いと思うのは、プラモデルのように単に飾っておく
だけでなく、日常身につけて実用的に利用できるというところですね。
実用性とアート性のせめぎ合いがあるところが面白いですね。
-----「良い服とは?」
日常に着られてかつ、退屈しない服です。なにか特別のイベントのため
の特別な洋服というのはつまらないとおもいます。
-----デザインのアイディアはどこから出てきますか?
映画を見ていて出てきたファッションに惹かれることは多いです。
が、最終的には、そのときに惹かれたものがそのまま洋服になることは
ないですね。
普段、いろんなものを観たり感じたりしているなかで、あれもいい、こ
れもいい、でも素材や技術的な制限からあれは無理、これも無理という
具合いに構想はぐるぐる変化していきます。実際に試作してみてピン と
来ないということもよくあります。結局、出来上がった洋服をみると、
構想段階で出てきたアイディアをどんどん削っていって、自分の生理的
な感覚から自然にでてきたようなデザインのものに落ち着くようです。
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コンディションの服の入手方法
東京・下北沢の NEW HAMPSHIRE(tel.03-3468-0018)
または、web を通じて注文も対応したいそうです。また、ホームページ
には、コンディションのカタログが多数見ることができるので、チエッ
クしてみてください。
http://www.st.rim.or.jp/~h-kawai/
コンデションへのお問い合わせは
h-kawai@st.rim.or.jp
まで
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