NUMERO DEUX REVIEW


さて、札幌も夏がやってきてます。
いろいろな思いが交差するする中、「ヴァージンスーサイズ」を観て、レビューしてみました。




「ヴァージンスーサイズ」(監督:ソフィア・コッポラ)

どうしても超えられない細く強いライン

僕は雑貨が好きだったり、服を見るのが好きだったり、フリーペーパーやフライヤーのチエックも欠かせない(そして、それらの後はカフェに行く)これらの楽しみはわりと女の子に多いようで、そういう部分の話しが合うことが多い。だからといって、モテモテという訳ではなく、まぁ次元が異なるコトです。でも、とりあえずセンス的な部分なら結構わかるかな、と思っている。そんな訳で、ガーリーフィルムと呼ばれる「ヴァージンスーサイズ」もリラックスしてトライしてみた。ところが、本作は自分が男であることが嫌なほど再認識させる結果になった。観て損はない。印象には間違い無く残る。でも、理解できるのは女性になる前の「女の子」の非常に曖昧でバランスを欠いた心情のほんの入口がみえるだけで、あとはまったくわからなかった。というより、「理解」しようとする思考そのものがもうダメなのかもしれない。男は、一定の年令をこえると、すべてロジックで動くようになる。いい意味で感性を捨てるまたは忘れるのである。それは女性も同様なのだが、男性よりは完全に拭いさることはできない。僕にとって本作は、女の子には「感性」というものが、重要な要素であることが、(再)認識できたのみだった。

text by Shincihi Ishikawa(NUMERO DEUX)










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