ARCHIVES / COLUMN

毎日の字間

2017.01.28-2 映画の琴(コト)『マグニフィセント・セブン』

2017.01.28

Magnificent-Seven
『マグニフィセント・セブン』(2016)

今の時代、西部劇っていいかもしれませんね。新鮮だし、ハッカーが出てきてなんでもパソコンでやっちゃう、なんてこともできないし。「生の戦い」の魅力が発揮できて、わかりやすい舞台は娯楽作に向いてます。そう、本作はお楽しみ作品。キャストを語ると、ディーゼル・ワシントンは、いつものワシントンでした。他作品よりも、より安定していおります。クリス・ブラットは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 」も良かったですが、本作もかなりいいです!でもでも、僕のイチオシはイーサン・ホーク!好きな俳優でもあるし、本作もかなり良い役もらってます。最後に全体的な感想を。アクションはもちろんいいです。あと、7人のキャラを掘り下げるエピソードがもっとあっても良かったかな、と思いました。

ishikawa
Text by
アート・メディアライター 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

毎日の字間

2017.01.08-1 映画の琴(コト)『ローグ・ワン』

2017.01.08

rogueone_one
『ローグ・ワン』(2016)

ルーカスの不在。
ディズニーの良味。

僕は最初に観たスターウォーズは「エピソード4」。今はなくなった札幌の中心部にある映画館でね。それから、シリーズは全て観ている。DVDやTV放映で繰り返し何回か観ていて、観た自分の年齢によって、感想や見方は変わってくるけど、「エピソード4」が一番おもしろいと思う。それでね、僕は「フォースの覚醒」も「ローグ・ワン」も、基本「エピソード4」の遺伝子を持っている作品だと思っている。だからおもしろい。きっと、ルーカスなら作れなかった。なぜなら、アーティストだから。ディズニーだから作れた。なぜなら、世界最高のエンターティメントのブランドだから。そして、マッツ・ミケルセンを起用するセンスは、素晴らしいのである。 多分、自作も同じ遺伝子が確認できると思う。それでいいのだから。

ishikawa
Text by
アート・メディアライター 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

毎日の字間

2016.12.25-3 映画の琴(コト)『ザ・フライ 2/二世誕生』

2016.12.25

the fly2
『ザ・フライ 2/二世誕生』(1989)

本続編は、クローネンバーグ監督作品ではない。それだけで、興味が持てなくて観てなかった。でも、まぁ今回観てみた。結論からいうと、これはやはり前作の「ザ・フライ」も観ておかないと、つらいかなぁという作品。なんというか、前作の「おまけ」というか、そんな程度の作品ではないかなぁ。もちろん、僕の個人的な見解であります。

「おまけ」といっても、それはヒドイとはイコールではありませんよ。「おまけ」(本作)にも良さはある。でも、それは本体(前作)があってのこと。

本作には、クロネーンバーグ印の狂気や、せつないラブ・ロマンスも、考えさせるラストもありません。まったくない訳ではなくて、なんかうっすいーい感じであります。とりあえず、主人公は息子だけど父には似ておりません。あの父(ジェフ・ゴールドブラム)のくっどい顔がいいのにね。普通のインテリぼっちゃんになっております。んで、可愛らしいガールフレンドもできて、そして、前作同様の悲劇話に流れていきます。

なんというか、本作の制作側は前作を超えようとか、新しいものを見せようという気がほとんど感じられない。オリジナル(ハエ男の恐怖)の続編(ハエ男の逆襲)にならって、という言い訳も用意している。別にこれら悪いことではなくて、結果として新しい試みが失敗するより「前作にならって、こんな感じで」というのが本作だと思う。だから、まぁまとまりはあるし、流れは悪くない。ハエ男のクリーチャーの動きも当時としては、かなりよくできてる。芸術性をあきらめ、そんなハッタリに力点を置いているのは好感がもてる。少なくても、ラストまで退屈はさせない職人魂は感じる。ただ、ラストのメッセージ性は前作とのハッキリした差を感じた。前作の良さを思い出した。

Text by
アート・メディアライター 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

«...111213...20...»
COLUMN

CATEGORY

LATEST ENTRIES

ARCHIVES

website design by shie sato

SAPPORO ART & DESIGN MAGAZINE NUMERO DEUX 札幌 アート&デザインマガジン ニュメロデュー

copyright @ NUMERO DEUX allrights reserved.
top