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毎日の字間

毎日の字間181016 水石の世界「崖をのぞく」

2018.10.16

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水石をみたとき。
「崖をのぞく」

まっすぐな
崖に美しさを
感じる

千歳の展示会でみた作品。
崖は、高いほうがいい。
低くてはいけない。

想像しよう。
上に立ち、覗きこめば、目がくらむ高さ。
目がくらめば、次は目をはっきりさせないといけない。
すると、今自分のすべきことが、見えてくる。

崖の下に何があるか、上になにがあるかわかってくる。
上がわかれば、そこにいよう。
美しき平面。
生き方が均される

——————————-
「水石」とは「盆栽」と同じくらいの歴史のある鑑賞趣味のひとつ。日本各地のおもに川で採れる石を自宅等で飾る。その楽しみは、石の中に大きな自然の風景を感じとること。石を使った表現は宝石や化石、アートの素材として、などたくさんありますが「水石」の特徴、石自体に加工はせず、自然のままの石に自然を感じ取り、台や卓等で展示を工夫してみせます。

ishikawa Text by  アート/メディア  リサーチャー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

REVIEW

映画の琴(コト)180916「ハイ・ライズ」

2018.09.16

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「ハイ・ライズ」(2016)

集合住宅といわれる
マンションは 何の集合なのか?
原作ファンからの「「ハイ・ライズ」」感想。

僕は団地生まれであり、団地育ち。自立してからも賃貸マンションくらし。
多くの時間を集合住宅の中でくらしてきた。

そこに僕の居心地はある。仕事帰りに見えるのは、いくつかの部屋
他人のプライバシーに興味を持つ気はないが、
それでも隣人の動きはなんとなく自分の中に入ってくる。
自然の見えることで考えてしまう。つくられる集合の意識。

本作は原作のJ・G・バラードの原作を読んでるファンか、
そうでないか、であるかで大分変わってくるかと思う。
僕はファンである。

その立場の感想だと、バラードの原作をほどほど
うまく映像化していると思う。ほどほど、と書くと偉そうで
恐縮だが、そもそも小説の映画というのは大変難しい。
原作の忠実な再現というのは無理なもので、そうでなくてもいい
だから、イメージとして違和感がない、というポイントだと思う。

その点は本映像化は悪くない。ミッドセンチュリーに歪んだ空虚な
味を加えたマンションのセットは見応えはあった。
ストーリーはわかりにくいが、イメージの方向は正しい。

あと、キャスティング。
正直、主人公役のトム・ヒドルストンは、僕は原作イメージじゃない。
カッコ良すぎ。ただ、映像化を考えた時に絵になっているので、
この配役は悪くないと思う。ワイルダー、ロイヤルの配役は
かなりイメージどおり。ヒドルストンの起用はあえて、
メジャーな色気が欲しかったのかな、と思う。それはありだと思う。

ロイヤルのジェレミーアイアンズは、初見からハマリ役だと思った。
でも、映画の中では生かしきれてない感じがした。それはヒドルストン
以外、そう思う。そう、本作はヒドルストンの映画なのである。
彼は終始、戸惑い、裸になる。傍観者。革命家ではない。

マンションに住むことは、集合になることである。
僕は、それに今は不満はない。思い出してみると、
以前、住んでいた場所では不満のある時もあった。
その時、いろいろな話し合いがおこなった。問題はシンプルなのであった。
でも、賃貸の集合住宅では、シンプルな問題もいろいろな人間関係性の中で、
解決を図ることになった。

「ハイ・ライズ」を見るとそういったことを思い出した。

ishikawa

Text by  アート/メディア  リサーチャー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

REVIEW

映画の琴(コト)180324「南極料理人」

2018.03.24

南極料理人
「南極料理人(2009)」

おもしろく、興味深い。
「色」ではなく「食」

「食事」ほど「みんな好きカルチャー」はないと思う。僕も好きだ。
本作は決して、グルメでも、オシャレでもない。その中心にあるのは「食」でもないと思う。あるのは「南極」という極限の地。現代にある現代社会から遮断された空間。ただ、本作はパニック映画でもSF 映画でもない。主人公たち8人は日々粛々と仕事に取り組む。その様子をユーモラスたっぷりのエピソードを重ねて描いている。そのオーバーアクションに描かれている点や、映像の質感は賛否の分かれるところだと思う。でも、僕は好きです。誇張、誇張、下品であるのだけど、誰もが思い当たることが多いではないだろうか。気楽に楽しめる作品です。でも、本作は仕事と、食べ物と、愛する人について赤裸々と同時に、さりげなく話しかけてきます。

ishikawa

Text by  アート/メディア  リサーチャー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

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