Director's Notes

■10.27(土) .2001

TOMATO 1日セミナーに行きました。

ICCでおこなわれたTOMATO WORK SHOP。4日間みっちりTOMATO のメンバーとクリエイティブな共同作業ができるのは素晴らしいチャンス。でも、お金はともかくスケジュールがとれませーん。という感じで断念した方も多いはず。そんな方々のために1日で終わるコース「ワン・デイ・セミナー」という形があったので行ってみました。これは、さすがにワークショップではなく、メンバーのレクチャー&作品紹介といって一般的なスタイルですが、5時間があっという間に過ぎました。特に印象の残っているところをピックアップしてみます。

TOMATOのマネージメントを取り仕切るスティーヴ・ベイカーが「クリエイティヴ・マネージメント」についてレクチャー。「クリエイターは自分の銀行口座ひとつ管理できない人間が多い」「創造力は、地球上でもっとも重要でリサイクル可能な資源だ」「お金があればあるほど良いものができる」「TOMATOは契約時に報酬の50%はもらう」「見えないマネジメントが良いマネージメントだ」などなど、おーカッコいいぞベイカー。シャツはズボンにいれているけど。こんな現場感覚あふれる話が聴きたかったんだ。学者ふうの抽象論より僕はこういう話のほうが好きです。

一番最後にトマトのメンバーとの公開質問コーナーがあって、トマトのメンバーが答の中で「自分たちの作ったCMで、商品の売り上げがあがっかたどうかなんて興味ないよ」「嫌な広告代理店多いよ」なんてぽんぽん出る過激トークにベイカー大慌てで最後は「これで終わります」と自分で終わりにしてました。でもマネージャーを目の前にこれだけクリエイターが自由な発言ができるというのは、アーティスト重視のマネージメントをおこなっている証拠で、TOMATOっていいよなーと思った。


■10.17(水) .2001

CAD

ニュメロでもよく紹介しているVJ活動などをおこなっているPROJECT CAD。今回、有限会社となりその記念パーティが彼らのオフィスをかまえるICCでおこなわれた。くわえてクリエイターの交流イベント"LIFE"の打ち合わせも少々あった。来年の2月あたりに企画する予定。今、場所のセレクトが問題。100名ぐらいキャパがあるいい場所ってないですかね。食事もできれば良いですが。いいのがあったら教えてください。パーティの途中でICCのコーディネイター久保さんも顔を出して、もうすぐ始まるTOMATO WORK SHOPや、来月札幌でおこなわれるデジタル・フィルムのイベントONE DOT ZERO のお話をした。


■10.15(日) .2001

SOSO Opening Party

SOSOのオープニングパーティの日だったので行ってみた。このようなイベント時にはまん中にあるイス/テーブルが撤去され立食のパーティスタイルになる。広さ的にはざっと50〜60人ぐらいのパーティではなかなか良い感じ。いろいろな人がお祝にかけつけていた。12月に札幌にできるデジタルハリウッドのディレクターも来ていていろいろお話をした。12月には完成。札幌の中心部にかまえるデジタルクリエイター系の学校で、ギャラリー&カフェもある、なかなか良いものになるみたいです。


■10.13(土) .2001

SOSO

予定どおりお昼ちょうどにSOSOにランチを食べにいく。今月のニュメロのNEWSにもアップしたけど、このお店は札幌より世界の先端アート/デザイン情報を発信するウェブマガジンSHIFTがマネージメントするカフェ。場所もSHIFTのオフィスがあるビルの1Fにある。基本的に11:00-23:00が営業時間。食事やアルコールも用意されている。店内は白を基調としたデザインでアーティスティックな雰囲気。さて、そんな訳でランチ(\800・コーヒー付)/11:30-14:00まで)に挑戦してみました。本日は「アゲダシとうふ和風アンカケごはん」。プレートものですが盛り付けに品があるし、ブロッコリーやアゲダシとうふなどの具材がしっかりはいっていて満足です。コーヒーも薄くはないと思うのですが、後味がすっきりしていておいしかったな。ランチはデリバリー/テイクアウトもできるみたいですよ。詳しくはSOSOをチェック! ニュメロでも特集レポートの予定あります。


■10.12(金) .2001

radio!radio!radio!

西区のミニFM、三角山放送局の番組で月イチでPROJECT CADがパーソナリティをつとめる「TOKYO TRASH」(23時より)ゲスト出演をオファーされ、シフトがマネージメントする新しいカフェ、SOSOで22:30に待ち合わせ。このお店は明日ランチに行く予定なのでその時詳しく書きますね。それから、ラジオ局へ。事前打ち合わせ、ほとんどなしで本当のフリートーク。楽しませていただきました。これから準レギュラーとして(!) 出演させていただくかもしれないので、次回11月の放送日/内容が決まりましたらニュメロでお知らせします。


■10.06(土).2001

鈴木清順

地下鉄白石駅そばにあるスガイディノスに映画に行く。ここにひとつ名画座があって、クラッシックなものや、企画的な上映に力を入れている。シアターキノや、蠍座のうまく隙間をつく面白いプログラムを上映するので、行くのは少し面倒なのだが、足をはこんでしまう。今回は、鈴木清順の「ツィゴイネルワイゼン」を観に行った。話はズレるがスガイのゲームセンターというのはセガなどの直営のお店に比べて、アカ抜けない感じなのだが、そこが居心地いい。映画館もそうで、気取らない感じが結構良かったりする。さて、作品だが相変わらずの無国籍なテイストと後半は迷いこでんでいくような感覚はキノで観た「殺しの烙印」と同じ。ロケ地の断崖/絶壁のような場所も監督のお気に入りの場所なのだろうか。最小限のキャストに、エキストラが存在しない鈴木正順ワールドは、より強力に狂った箱庭的世界が展開されていく。いつも「ここで終わればカッコ良いのになぁ」というとこでは必ず終わらないで、長めのミステリアスな余韻を残すラストは結果的に、観たものに強力な印象を残す。きっと、監督は作品をキレイに「落とす」なんてことに興味はないのだろう。だって、現実の世界では物事がキレイに「落ちる」なんてことは、ほとんどない。そういう意味で鈴木清順の作品後半の「迷い」はリアルな世界の表現だろう。考えてみると僕の人生も迷ってばっかりだ。


■10.04(木).2001

ELECTRIC DRAGON 80000V

シアターキノにて、石井聰亙監督の"ELECTRIC DRAGON 80000V"を観た。60分にも満たない作品であり、永瀬正敏、浅野忠信というあるジャンルの2大俳優をつかって監督自身が思いきって、自分の好きなことだけでの映画(監督いわくロック映画!)をやってみましたーという感じ。ある程度ネームバリューのある監督が、こういうのできるのって、いいね。という感じ。ただ、監督と俳優の誰かひとりにでもファンだとか、思い入れがないとツラいなぁと思った。僕としては悪くはなかった。ちなみに僕は永瀬派(笑)。彼はずーっど控えめな演技で、ラストでビシッとアクションした(少しだけど)点がコントラストがあって良かったよ。その点、浅野はいつも同じようなパターンだなぁ、と感じた。


■09.21(金).2001

GHOST WORLD

夜、シネスイッチ札幌に行った。「ファースト・フード ファースト・ウーマン」以来ではないかな。綺麗だし、椅子の傾斜が良くて観やすい映画館です。観たのはポップ・カルチヤー好き周辺では特に評価が高い「ゴーストワールド」。本作のコピーは「ダメに生きる」。それだけで、「あーそういう社会との折り合い映画ね」と判る人には期待を裏切らない作品だと思う。 でも、もう「ダメ人間」といった用語は勘弁して欲しい気がする。だって、 最終的に「自分はダメだから」という言い訳「だけ」ではやはりマズでしょう。「ダメだけど、やってみるよ」そういうポジ・ダメ(ポジティブ・ダメ)がいい。本作でもはっきりいって「口」だけの主人公は、大きく一歩を踏み出すところでラストとなる、ここは正反対の異論はあると思うけど、僕はそう解釈したい。世間はきっとどこでも彼女に厳しいだろう。でも、がんばって欲しい。そう応援したくなる映画だ。メガネをかけた主人公の女の子は最高にカワイイ。つき合ってケンカして仲直りしたい。


■09.15(土).2001

NEW ORDER / GET READY

ニュー・オーダーの新作は予想とおりの傑作となった、と書くとただの宣伝文句と思われるかもしれないが、予感はあった。その根拠は本バンドのバーナード・サムナーと、元スミスのジョニーマー、ペットショップ・ボーイズのニール・テナントの仲良しユニット、エレクトロニックの99年のサード・アルバム「twisted tenderness」。それまでの脱力感いっぱいのお遊び風味だったの対して本作は当時一般化(大型レコ屋に専門コーナーができるなど)してきたクラブ・テクノに挑戦状を叩きつけたようなトラックや、絶好調のニュー・オーダーを思わせるナンバーがあったのを僕のようなファンは、「地味良いニュース」として感じていたと思う。そして、最新作である"GET READY"でとどめの一撃をくらっただろう。現在はテクノブームが、ひととおり淘汰されつつある評価が厳しい時期に「ダテに長くやってないよ」というニュー・オーダーの薄ら笑いが浮かぶほどの大傑作となった。同じくロックとテクノに意識的なプライマル・スクリームのボビー・ギレスピーもノリノリで参加。書いているだけで楽しくなるなぁ。ピーター・サヴィルのジャケも相変わらずシンプルで趣味がいい。

 音楽がカテゴリー/ジャンルの泥沼でもがいているときに、リアルタイムな感覚をもちつつ「センスの良い音選び」「泣きありのエモーショナルなメロディーライン」という変わらぬニュー・オーダーのスタイルは、同時に普遍的な「良い音楽」と同義かもしれない。


■09.10(月).2001

SFXではなくVFX

ひさびさに映画を観にいくことにした。気分的にアート系をやめて、娯楽系を観にいこうと決めた。今ふりかえると、「マトリックス2」を断って出演したというジェット・リーの「キス・オブ・ザ・ドラゴン」にすればよかったと思うが、その時はなんか気になっていた超大作「パール・ハーバー」に行きました。タイミングはずしてますが、前売りもあったしね。本作は「戦闘シーンは大迫力」「ラブ・ストーリーが冗長」「日本軍の考証が滅茶苦茶」というのが映画ファンの論点だと思う。まぁ、今さら この点を指摘してもしょうがないので、ちよっと別のことを書いてみる。日本軍の考証のデタラメ加減は凄く確信犯的で、監督も承知のことだろう。本作は史実の映画としては、ダメダメだが、いちアクション映画としてとらえれば悪くはない。¥1600の価値はあった。「パールハーバー」は、ある種の「気持ちよさ」だけを切り取った映画だと思う。まず、戦闘シーンの迫力満点の気持ちよさ、ラブ・ストーリーのちょっとスリルな浮気(結果的に)を味わう気持ちよさ、そして危険な作戦に飛び込んでいく気持ちよさ。それらにともなう現実のリスクをとっぱらった気持ちの良さを観客にあたえてくれる。それが本作の意味だと思う。ただ、VFXの画像はパッと観たところは僕はいままで観たどの戦争映画よりも迫力がある。ただ、後半になるとなんかヴィデオ・ゲームのシーンを観ているようで飽きてきた。そのへんがCGの限界であり、映画は最終的には編集/演出センスが問われるなと感じた。


■09.09(日).2001

スナップ・ショット

本日は、フロールカフェにて、隔月でおこなっているパーティ"GUSTO NOTCH"のスペシャルとして、東京のエスカレーターレコードをゲストにむかえておこなわれた。僕もちよっと顔を出してみた。考えてみると、「ぼったくり禁止条例」が発令されてからの最初のススキノ。信号待ちでよく声をかけてくる呼び込みがいなくなったように感じた。お店に着いたら22時30分で、仲真史がちょうどまわしはじめたところ。もりあがり直前というところから〜もりあがり時間というところを楽しめました。 選曲良かったです。VJのPROJECT CADは、ゲームや映画ネタをまぜつつサラーッとやっていてそのシンプル具合はマッチしていた。VJのバランス感覚というのは難しいと思った。DJはVJを意識しなくてもいい、VJはDJを意識しなければならない、これは正解か間違いか、修正すべきことか。


■09.02(日).2001

チェブラーシカ

ロケット・デザインに誘われて、オフで札幌に遊びにこられた東京のフリーペーパー"ANTENNA"のデザイナー瀬川さんとエディター矢部さんと夕方FABcafeでお茶をご一緒した。なかなか楽しい時間がすごせた。やはり、東京の人にとって北海道は「自然」と「食べ物」がポイントなんですね。札幌以外はほとんど住んだことのない僕にはちょっとピンとこない。自然は多いのはわかるけど、食べ物は僕はジャンクフードが多いからわからないかも(笑)。でも、お寿司はおいしいような気がする。矢部さんはプチグラのエディターでもあり、札幌では10月にシアターキノ上映されるプチグラ配給のロシアのパペット・アニメーション「チェブラーシカ」のためキノに挨拶にもいったとのこと。「チェブラーシカ」はビジュアル・ブックはパルコのアート・ロゴスで買っていて、さすがプチグラ発行だけあって装丁/中身のデザインもとても可愛くて、上映が楽しみです。


■09.01(土).2001

ゼロ・デシベル

いろいろなことがあるほど、このコンテンツが更新できなくなる。ジレンマかもしれない。20時よりFABcafeで今月の特集インタビューのためCDリリース記念パーティ中のmini kyuteを取材。MDが壊れてひさびさに、マイクロカセットを使う。マイク端子がなくて不安だったがなんとか収録できた。パーティのなかにフューチャーされるライブを楽しみにしていると、携帯が鳴る。相手はタイガーマガジンのチーフエディター、大阪君から、「とにかくすぐ来い」とのこと。どこに?といえば、今、札幌ADC(札幌アート・ディレクターズ・クラブ)の年鑑作成のためのコンペ受賞パーティ中とのこと。僕も一応会員なのだけどminykyute取材とピッタシ重なってしまって、ライブが終わったら取材にいこうと思っていた。とにかくすぐ行かないとダメみたいだったのでダッシュする。会場はSTVのスピカの2Fにあるイタリアン・レストラン。急ぐので自転車を飛ばすと10分もたたないうちに目の前まで到着した。

自転車をどこに止めようかな、と思っていると、同じく自転車でロケットデザインの菊池君が、「いしかわさん〜」と声をかけられる。「どうしたの?」「いや〜今までミスチルのライブ行ってきたんです。今、終わってADCにも顔出そうかと思って」「君、サイト部門で受賞したという話しだぜ」「マジすか〜知らないですよ〜」。そうか連絡いかないのだな、思った。ところでなぜ君はADCの正会員ではなく賛助会員なんだ。現役バリバリなのに(笑)。

会場に入るとたくさんの人。やはりデザイン業界の人が多い。タイガースタッフをみつける。さて、なんで僕が呼ばれたかというと、(ずいぶんひっぱったね)タイガーマガジンが札幌ADCのコンペの総合グランプリを取ったのですよ!いやーこれは大変なことですね。スタッフがいろいろコメント求められたため、僕もコメントしましたよ。その後、二次会が予定さていましたが、自転車で逃げました(逃げているところを目撃されて笑われた)だってFABcafeの取材が半端な感じだったので戻ったのです。FABcafeでは残念ながら、ライブは終わって、まったりムードになっていた。でも、札幌ADCのパーティ取材に来ていたフォトグラファー星野さんを電話でつかまえて撮影のため来てもらった。彼女にはタイガーでもニュメロでもお世話になってます。撮影も終わりFABcafeの入口でタバコを吸っていると沼田元気さんがあらわれてびっくり。タイガーマガジンのことから昔のサブ・カルチャーのお話をすこししました


■08.18(土).2001

ルパンは燃えているか

夜、パルコにて食事ついで7階ルパン三世のエキシビションに行ってみた。奥のほうでオリジナル・ルパン三世(青ジャケ)のTVパイロット版が上映されていて、これは初めて観たので面白かった。クリップ風でカッコいい。 パイロットなので、本放映と異なる部分もあって興味深かった。ルパンの声優がかなり堅い感じの人がアテている。あと目玉としていろいろなクリエイターが峰不二子を描くという企画があった。常磐響とか、白根ゆたんぽなど畑違いの人が描いたもののをほうが、イメージで表現していてなかなかいい。対して、同業の漫画家だとその人の女性キャラそのままという感じで、意外とおもしろくない。江川達也とか。さいとう・たかおまでいくと、違うじゃん!それはゴルゴのベット・シーン用キャラ(ストーリーに影響なし)だろーという感じた。僕はルパンについては、やはり青ジャケオリジナルがベスト。パート2は、イイ話しもあるし、よくないのもある。3はほとんど観てない。オリジナルの魅力はやはりヒリヒリするほどハードな雰囲気。冗談いいながら人殺しするようなセンス。ルパン=悪人という感じがイイ。その点で、僕は宮崎ルパンはダメ。


■08.16(木).2001

マーズアタック!

ヴォデオ屋で、DVDを借りてくる。ヴィデオはかさばるので、最近は家でDVDを観ることが多くなった。しかもパワーブックで寝ながら観るのが定番に。ヒッキーだね。本当に。借りたのが「レッド・プラネット」。結論からいうと、つまらなかったなぁ。ストーリーは未来、汚染されて寿命が近づいている地球にかわって火星に移住を計画。初の有人火星宇宙船がむかう…という話なのですが、宇宙船の責任者の名前が「ボーマン」だとか、ショートサーキットみたいな変なロボットの反乱(理由、不時着のショックで壊れた)とか、もしかして凄い浅いレベルで「2001年宇宙の旅」の真似しているのかなーと思ってハラハラしたよ。テレンス・スタンプも無駄使いじゃないですか。登場人物の死ぬ順番間違ってないか。火星に着陸すると、なんのSFも感じさせない雰囲気となって。本作はラブロマンスの理由が最大の謎。同時期に公開された同じような火星ものなら「ミッション・トゥ・マーズ」のほうがイイ出来だと思う。「ミッション…」のほうが、登場人物の性格描写に時間をかけている分、感情移入できるし、ストーリー進行にところどころにフックがあって、「レッド…」のような退屈する平坦さがない。ラブ・ロマンスも納得できるので泣ける部分は泣けた。


■08.15(水).2001

オムニサイト・シーイング

ビックカメラに行く。オープン当初にも行ったけど、混雑していたこともあってサーッと見た感じで細かいチエックはしなかったが、今日は部分的だけど細かいチエックをしてみた。マックのコーナーでは、周辺機器、特にサードパーティの商品が量販店のわりには結構(パワーブックの軽量ACとか)いろいろあった気がする。こんな感じで将来的にも入荷更新が続けば定期チエックの価値はあると思う。あとPDAコーナーも周辺機器関連が札幌では一番充実していると思う。少ないながらPDAソフトウェアのコーナーもあるし。帰りにロフトへ。駅前電機店が充実してから、なぜかロフトは空いているような感じなのは気のせいだろうか。

夜、焼肉を食べに行く。焼肉のお店というのは高いところは高いですが、 相対的に外食コスト高くなっている現在では、いわゆる30%オフ、50% 系のお店だったら、案外、安くすむような気もします。僕の場合はお酒を飲まないので、そう思うかもしれませんけど。それに、そういうオフ系のお店の雰囲気結構好きなのです、深夜とかいくと水商売のお仕事後という感じで、みなさん「おつかれさまモード」の静かな空間が美しいと思います。


■08.14(火).2001

ヴァーチャル・ライト

08.12(日)に追記。夜、20時30分ころ再びFABcafeを訪れる。目的はPROJECT CADのMIKIさんのエキビションを観るため。本日が最終日、昼に行ったとき見損なったので。彼女のイラストはとにかく「甘く」ないのがいい。日常的な身の回りものイラストを過度な説明もせずに提示しているのもいい。そのほうが、観るほうがいろいろ想像できて楽しい。コセンプチュアルなところはやはりPCADか、ということでしょうか。と観ていたら、MIKIさんがいました。あらあら、と思っていたらPCADの石田君もいました。ある意味必然か。特に突っ込んでないのに、彼は「今日は仕事なのでスーツ着てます」といってました。いつも会うときは仕事ではないのでしょうか(笑)。でも仕事用にしてはそのスーツはカジュアルすぎるんですけど(笑)。なんて、ひさびさに会えて楽しかったです。そういえば、PCADは現在、いいもの製作しているみたいですよ。それと9月のエスカレーターレコードらをゲストにむかえるパーティ"Gusto Notch"でVJやります。


■08.13(月).2001

スターライト

キノ「夏至」を観に行く。この監督トラン・アン・ユンは僕はファンであり、「青いパパイアの香り」、「シクロ」は大好きな作品である。ちよこっと、レビューすると、「青い…」は、主人公が成長するまでは大好きなのだが、どうも美しい女性になって、無理矢理ストーリーの中心核みたくなると、どうも僕は居心地が悪かった。その点「シクロ」のほうが、終わりまでトーンが統一されている。さて、「夏至」だが、良くも悪くもこの監督カラーである「生活感の欠如」が悪いほうに出ているように感じる。「生活感がない」こと自体は悪い訳ではないのだが、本作の場合、テーマが夫婦愛、恋愛、そして兄弟愛(?)、というのを伝えようとするならば、表現方法が抽象的すぎではないか。登場人物の会話はみんなインテリ学生みたいだし、登場人物の男たちは、ライター、フォトグラファー、役者という芸術系に傾きすぎではないか。ちよっと綺麗すぎるというか、人間の基本的な感情をゆさぶるようなシーンが、もっとあってもいいと思った。そのへんはまだ、「青い…」は配慮があったのだが、本作はアーティステックに走りすぎたか?

■08.012(日).2001

ヴィニール

シアターキノ「鈴木清順レトロスペクティブ」という特集。モーニングショーにて「殺し烙印」観にいく。僕にとって、この監督に思い入れはなく、何回か観た予告がおもいしろそうだったから、という軽い理由が動機。あんまり自分の守備範囲みたいのでばっかり行くと、趣味や傾向がガチガチになってよくないので、僕はけっこうこういう「カン」や「ノリ」で映画を選ぶのを大切にしている。さて、本作だは、これが凄くおもしろい。話しは、殺し屋である主人公(宍戸掟)と、それをとりまく犯罪者たちのクライム・ストーリーなのだが、始めから終わりまで非常にテンポよく進んでいくし、モノクロの場面ひとつひとつがスタイリッシュな構成、選びぬかれたセリフ、そして絶妙なユーモアと、完成度が高い。特に後半のアヴァギャルドな展開はとてもおもしろいし、いかにも日本の「ヤクザ映画」的なティストはまったくなく、ドライ&クールな質感が保たれていて、無国籍ぽい雰囲気もある。最初のほうに夜の街を車が走るシーンが「アルファヴィル」みたいで本当にカッコ良かったなぁ。

映画を観終わっても、まだ、お昼すぎという状況。なんか新鮮だ。とりあえず、FABcafeでお昼ごはんにクラブハウス・サンドイッチを食べ、シェルを飲み、そして芸術の森に行くことを決心した。芸術の森に行くのは知人の結婚式以来で、ひさびさに「外に出る地下鉄」にのった。真駒内駅で降りて、バスがうまいのがなく、土地カンがないので時間をつぶす方法もなかったので、タクシーに飛び乗る。芸術の森美術館、そこでのエキシビション。「ポラロイド・コレクション アメリカ―写真の世紀」を観る。タイトルのとおり、すべてがあのポラロイドで撮影された作品で、普通な感じで撮ったものから、撮影後にいろいろ加工したり、コラージュしたりいろいろなヴァリーエーションがある。展示量が想像以上にあって、最後は観る集中力がなくなるほどのヴォリュームがありお得。それと、ポラロイドというからちっちゃい写真ばっかりかな、と思っていたら、ポスターみたいのがたくさんあって、解説によれば世界に6台ぐらい大きく撮影できる機械があってアーティストが好んでつかうそうです。知らなかった。僕的にはいろいろ加工したものよりも、素材勝負であっさり撮ったものが良かった。もとからファンであるウォーホールや、ホイックニーも作品はいいなぁ。


■08.02(木).2001

彼女について知っている2、3の事柄

夕方より、FABcafeで、東芝EMIの新人アーティスト、有里知花のレセプション・パーティが午後6時ぐらいからおこなわれた。このアーティストは、"I cry"という先行シングルが、ハワイのミュージックチャートで1位になったという期待の新人。ここ数年、女性ヴォーカル(DIVA系?)ものというのはかなりありがちな、感じなのですが、有里知花の場合は、暑苦しさとか、クドさとかは無縁で、ナチュラルだけど時代錯誤にならないセンスの良さを感じる。音は生音のようなサウンドと彼女の透明感の高いヴォーカルが、じっくり聴かせてくれる。さて、パーティで彼女をみつけようとジャケ写や、資料を思い出しながらキョロキョロする。うーんわかならい。と思ったら、知人がいたので「有里知花ってどこ?」、といったら小さな声で「そこにいるよ!」と注意される。あーいた、というか僕のイメージとは違っていた。ジャケ写とかでは大人ぽい(1981生まれ)感じだったが、実際は小柄&キュートな感じで、僕的にはイイ感じ。パーティ中ちよっと挨拶があってスレていない若者らしい元気の良さも、なんか凄く新鮮な感じがした。アルバムのスペシャル・サンクスにルイ・フィリップがあった、と書いておくと食指が動く人がふえるだろう。パーティDJにHEATI'N SYSTEMの中川氏がプレイしていた。中川氏はこの後プレシャスでご自身主催のパーティ(エスコラ・ド・ジャズ)では?多忙だなーと思いながら、お先に失礼した。


■07.29(日).2001

カメラ!カメラ!カメラ!

ロシアのキュートなカメラ、ロモをアルファベット順のコンセプトで撮影して、札幌のFABcafeにてパーティ&表賞するイベント「FABlomo」。本日はその優秀作品を決めるパーティ日。ファブカフェでおこなわれた。僕もカメラを借りて参加しました。撮影、半日ぐらいで26枚とって、これが疲れたけど楽しかった。ススキノあたりから二条市場のほうまで歩きましたね。以前は、NUMERO DEUXの写真も自分で撮っていたのですが、最近は人まかせで、カメラはひさしぶり。写真というのもじっくり勉強したいものですね。さて、パーティでは、みなさん作品を見て投票。HEATI'N SYSTEMの中川氏も参加していて、それがフランス映画などの映像をキャプチャー撮りしたようなものでこれがカッコ良くて投票しました。優勝者はロモの国際大会のためユーゴスラビアに行く、というのは凄いと思った。


■ 7.28(土).2001

First Question Award

午後は、8月特集のインタビューの取材。夜は、「猿の惑星」を見に行く。最近は、封切りであまり観るものがないなーと思っていたので、「猿」はかなりの楽しみ。「AI」はいまいち、という感想が多くてまだ行ってない。でも、評判の作品が、まわりの評価は悪いと逆に行きたくもなる。さて、「猿」だが、これが「いまいち」だっななぁ、センス悪くはないのですが、エンターティメントとしても、考えさせる部分にしてもスッキリしない感じ。オリジナルは、良くも悪くも、ちよっとB級なセンスが楽しめたが、ティムバートン版は、キレイにリメイク(リイマジーネーションだっけ?)した結果なんかおもしろさも減ったかな、という印象。やはり「猿の惑星」ってやはり基本はキワモノなセンスなんだから、もっと苦笑いするような「変」なシーンが欲しかった。


■ 7.22(日).2001

STREO FUTURE

結局、昨日の日記に書いたイベントのため寝たのは午前4時ころ。10時に起きたが、ダラーッとしてました。マックをイジッたり。本を読んだり、CDを聞いたり。なにかを食べたり。夕方は友人と映画に行くアポがあったので出かける。ちよっと用事があって、狸小路のそうご電器YESに行く。すると、マイナーチェンジの新パワーマックG4があった。ややツヤのあるシルヴァーになって、フロントデザインが変わっていて、丸い穴みたいなのは何なのでしょうか。現物を観ても謎です。G4なら、僕はやはりパワーブックG4がいいな。映画はシアターキノで、「STREO FUTURE」を観る。予告が何本かあって、僕的には「夏至」にもっとも期待。この監督は「青いパパイヤの香り」「シクロ」ですよね。この2本は大好きです。逆に「π」の監督の新作は、あまり興味ないなぁ、なぜなら僕は「π」はあまりおもしろくなかったので。サントラとか、コンピューターの雰囲気とか、部分的にはいいけどストーリーはよくわからないでしょう。さて、「STREO FUTURE」は、まあ、一言でいえばオシャレ+エコロジー映画(なぜか)でした。オシャレ具合がちよっと強すぎてひいたなぁ。いろんなシーンで、いろいろな角度の「オシャレ」出てくるんだよね。主人公の永瀬をとりまく(自宅とか)貧乏系のオシャレと、緒川(ex日曜美術館)たまきのまわりの、お金がたくさんある系のオシャレ。全体には永瀬とその彼女の壊れた恋愛関係の修復というテーマがあるけど、これは何で壊れたのか、そしてなぜ修復にむかうのかサッパリわからない。エコロジーに目覚めると恋愛問題も解決するのか。あと、酸素と水しかないクラブとか、オシャレだけどリアルじゃないだろう(笑)。映像の編集室の椅子がアーロンチェアというところはないと思う。たしかに、このへんは現実にあわせるとオシャレではなくなるかもしれなけど、もっと生活感欲しかった。生活感を出してもオシャレな雰囲気はだせると思うし、僕はそういうほうが好きだ。ラブ・ストーリーにしても、エコロジーについても、もっと「汚い」(裏面)部分を表現したほうがイイ気がした。と、辛口ですが、観ていて退屈はしなかったし、出演の女優が全部イイからすべて許してよし。男性俳優ではベテランが多いなかで、ピエール瀧がいい味だしていた。


■ 7.21(土).2001

Camp @ flore cafe

ニュメロでもお知らせしたテクノ・イベント"CAMP"に行く。これは今月最大の楽しみイベント。ワークがあって最初から行けなかったのだけど、特に12時よりのAerostitch recordsOKAYAMA、そしてProject CADの流れは、「ひさびさにクラブで話題になるいい体験しました」という感じ。カッコ良かった。ひとことで紹介すると、Aerostitchは、ライブ感があったし(実際、ブース内でヴォーカルがライブだった)、OKAYAMAは余裕で盛り上げ上手(でも品がある)。Project CADは、クール&コセンプチュアルという気分の良さ。良い!。ただ、こういうのって一般的(?)「クラブ〜みたいな」ノリとは異なる訳で、そういう意味では、もっとこのようなイベントを楽める「客」の絶対数を増やさないとダメかな、とメディアをやっているサイドの視点として思った。帰りはこのイベントに来ていたロケットデザインとハンズ近くのモスで雑談。「ファブカフェロモ勝負」ということと、また僕はくだらない話しをしてしまいました。


■ 7.19(木).2001

Communix night @ flore cafe

"Communix design"というのは、札幌の新鋭デザイン・グループ。デザイン系の専門学校生が中心になって活動しているようで、フライヤーから、コースター、Tシャツなどのグッズ、VJなどもおこなうという今ふうのクリエイター達だ。今日、主催のパーティがススキノのフロールカフェであったので、取材をオファーして行ってみた。フォトグラファーと23時ぐらいに待ち合わせ。そして、入場する。内容としては「若者のパーティだなぁ」という感じ。DJは複数のゲストが呼ばれていて、それぞれティストは違う。そういう意味ではあまり全体を貫くコセンプチュアルな感じはあまりないのだけど、盛り上がっていたし、お客さんも沢山きていたしOKか。それと、このパーティには"TAVREAK"というクリエイターグループが参加していて、そこからサンプルとしてTシャツをいただく。タイポグラフィーを変形させたシンプルなデザインで、気に入りました。可愛いですよ。今後の活動に期待。2時すぎぐらいの帰る。


■ 7.14(sat).2001

フラート

昨日は、完全自宅でMACにむかっていたら、近所のセイコーマートと昼食を食べた中華店以外は外に出てない。完全ヒッキー。それなら金曜日のプレシャス卓球行けば良かった、と後悔。たぶん、もりあがり時間は遅めだと思ったからタイミングをはかっていたら寝てしまった(笑)。夜に弱いのです。さて、このままでは週末の想い出が、「自宅」になってしまうので、土曜日円山方面に行ってきた。想い出作りに(笑)。

西28丁目駅で下車して、お昼だったので、円山茶寮に行く。有名なカフェですよね。古い建築物(お屋敷?)を利用した、いい雰囲気で文化の香りのするお店。そこでお昼ごはんを食べる。薄味の五目ごはんに、煮物、煮豆…と、特に女性好きするメニューですよね。量もたっぷり。ふだんジャンキーなものばかりの僕も、少し寿命が長くなった気もします。その後、ひさびさのCAI(現代美術研究所)へ。エキシビションがちよっとやっていない感じだったので残念。スタッフの方に挨拶して、ニュメロの最新ポストカードを置いてもらう。テクテク大通り方面に歩く。途中のよく行く古本屋さんへ。数少ないが特にカルチャー系の雑誌がある。スタジオボイスは特に欲しいバックナンバーはなかったが、おー!という感じで、「i-D japan」の持ってない号を2冊ゲット。好きな雑誌だったのです。一冊は後期のものでデザインをタイクーングラフィックスがおこなっている。なんとなく自分の中が盛り上がってきたので、CAIでもらった教育大のエキシビション「7月展」に行くことを決意。さすが、市民ギャラリーまで歩くのはツライので、西11丁目からバスセンターまで地下鉄で。エキシビションは展示数はけっこうあった。自分的にそれほどヒットはなかった。今ふうのよりも、クラッシックな油彩が少し気になった。市民ギャラリーにある食堂のカルボナーラーは美味しいのだろうか?

夕方、FABCAFEへ。7月末におこなわれる"LOMO"のイベント(参加型で、パーティあり!)などについて、オーナーの倉谷さんに情報を確認する。この情報については次回更新には間に合わないので、近日中にMAIL NEWSにて情報を発信する予定。ご希望の方はMAIL NEWSご希望にご連絡いただければ、お知らせいたします。FABCAFEもこれからイベント多いみたいですね。あと、はファブでシェルを飲みながらリラックス…といきたかったが、これからいろいろあるイベントと、ニュメロのコンテンツのことを考えると、「あーなんかやることたくさんあるなぁ」という感じになってきた。でも、とりあえず、オフらしい過ごし方だったのでマルにしよう。


■ 7.10(tue).2001

ニューローズ・ホテル

夏、という感じですね。出無精、旅行しない、無免許な僕もわりと外に出る季節です。言い訳をすると、自分でいうほどヒッキーでもない。パルコ周辺とか、JR札幌駅周辺とか、円山周辺とか(3大周辺)。+ファブカフェ界隈はよく行くのです。映画も基本的に劇場で観るのが好きだし。今ならTシャツ一枚に、タバコを持って気軽に外出できるこの感覚が良い。夜10時ころススキノのエスプレッソバーで、コーヒーを飲みながら、いろいろ考えてみる。自宅の居心地も悪くはないのだけど、外でお茶を飲むと、いろいろ前向きな思考になってくるものです。ひとりのコーヒーは有効で、必要だ。帰りにヴィデオ屋に行くと、キューブリックの「アイズ・ワイド・シャット」が¥980で売っていた。劇場で観た時「え!、これで終わり」と思ったけど、それ以来無性に観たくなる不思議な作品。浮気妄想のトム・クルーズが夜の街を歩く、そのシーンが凄く好きだ。夜の街のネオンのグラデーションから見える曖昧さ。その不安定さを僕は愛する。


■ 7.07(sat).2001

モナリザ・オーヴァー・ドライブ

知人がギャアギャア騒いぎたててきた。何かといえば、「自転車のカギがない」とのこと。僕も捜索を手伝ったが、どこにもなし。知人のヒステリーは上がりっぱなし。精神不安定最大。電話帳でカギの交換のため自転車屋を探すとのこと。「自転車屋に行ってくる」。僕が止めるまもなく、去っていった。カギをロックしたまま持っていくのはツラいだろうなぁ、と思いながら近所みたいだったし、とりあえず僕はマックの前に戻った。15分後に帰還。「休みだった。土曜休むか普通!休むか普通土曜!」。かなりキテいる状態になった。もう、マックはスリープ。僕は提案する。「急いでいるなら、カギを壊す?そして予備のチェーンロックを使えばいいじゃん」。「壊して」。こういうシンプルなディレクション好きです。「でも、自転車疲れたから自転車屋の前においてきた」。あああ、もういいや急ぐだんろう。マックを終了。ちかごろたくさんソフトを立ち上げている状態で一気に終了させるとフリーズするんだよな、と思って、いくつかを個別にアプリケーションを終了させる。「金づちか、大形のペンチある?」。金づちは、いいのがあった。しかも二つも。ペンチはだめだった。アクセサリー加工用の小型のもので、今回は出番なし。せかされて、僕も多少イラついて、面倒になって、着替えもせずに、携帯も持たずに、財布も持たずに、カナヅチのみ右手に持って外出した。こういう状態って非常事態だよなぁ、財布も携帯も持たないのも。僕の後に同じく、カナヅチのみを持った知人が続く。へんな絵です。インディフィルムのイントロとしてはどうでしょう。テクテク5分ぐらい歩くと寂しそうに、置いてある自転車にご対面。一応説明しますが、それはプジョーとか、無印チャリ+最強オプション、といって気の利いたものではなくて、「ママチャリ」改め「シティサイクル」といった不明確なコンセプトで質屋系ディスカウントシヨップで買ったやつです。さて、いよいよカギを壊すことになりました。こんなことは初めてです。盗まれたことは2回ぐらいあるので、その犯罪者における実際の過程をシュミレートできるのは興味深いことです。自転車のすぐそばにはなぜか、RV車が停まっていて、もし手元が狂ってカナヅチが手を離れて車体にあたったりしたら大変だな、と思いながら、ハンマーをふりおろした。ガキガキ。最初の2撃はおっかなびっくりだったが、3撃目ぐらいから、なんというか自分のなかの「破壊欲」みたいのが胸の奥そこから込み上げてきて、連続3連打×3+無限大ぐらいやっていると、そばのRV車は静かに去っていきました。中に人がいたんですね。ということは、僕のハンマー攻撃を見られてたのかなぁ。少しだけ弱りました。さて、そんな感じでカギ壊し終了。ネジ部分があって、完全にハズすのはドライバーが必要ですが、とりあえず走行できるようになったので、自転車を押して帰った。


■ 7.05(thu).2001

ちよっと前をフラッシュバック。月末というのはなぜかドタバタ忙しくなる。僕は本当に忙しいのは苦手なんですよ。もう。僕は日中は本を読んだり、ヴィデオを観たり、ネットをやったりして、夕方近くになったらパルコ/ピボォ周辺(閉店1時間程度前)で買い物(といっても見るほうが好きで、そんなに買わないけど)をしたり。そして、食事して、ヴィデオ屋でヴィデオ(最近はDVD)を借りてコンビニでデザート(総額500円以下)+立ち読みでそれはそれでいいじゃない、という小さな幸せという感じです。せいぜいその流れにブックオフが加わったり。そうブックオフって時々アート/デザイン系の雑誌とか安くていいっすね。そういえば、最近はPrivy周辺って行かなくなりましたね。最近まで、かろうじてツクモ電機の"apple store in store"(だっけ?)があったので、行ってましたけど。今は、あんまり。SHIPSが移転したあたりから寂しくなってきました。チロリン村はどうする!という感じです。それか、パターンBとして、もっと家で過ごして、映画のレイトショーを観て、平日のクラブ(レギュラー系のゆるーいやつ)を楽しんだりするのも良いですね。先週末といえば,クリエイター飲み会「LIFE」でした。僕は前回はカゼで欠席(高熱でフラフラ)でしたので、今回の会場ははじめて。ただ、ちょっと僕自身はテンション低めで、知人とのコニニュケーション中心だったかも。それはそれでひさしぶりの再会で良かったのですが、新たな出会いがもっとあったほうがいいかも。そういえばアルコール飲まなかったのが敗因かも、仕事があって飲まなかったので。そういう姿勢がよくないと反省。
■ 6.25(mon).2001

ここ数日間はなんとなく倦怠感が強い毎日だった。なんかやる気なし。マック問題は中古のPOWER BOOKG3 400(Pismo)をうまく入手できた。メインマシンとして使うので、週末前のマシンとのファイルのいれかえなどをおこなう。これ、結構面倒臭い。日曜の午後ぐらいにやっと作業がだいたい終了。それを記念して内蔵DVDドライブで映画を観ることにした。最近ヴィデオ屋ではDVDコーナーがどんどん増えつつある。もちろん、まだまだ絶対的な数は少ないが、新作関係はスグDVDになるし、レンタル料金もVHSと変わらないので、4本も借りれば「大荷物」になるヴィデオに比べればCDと同じ大きさのDVDは借りたのを忘れるぐらいスマートでいいね。近所のビックペンに行く。ヴィデオ屋といえば、ツタヤのほうがオシャレな感じだが、近所で本当にどーでもいい格好、どうでもいい髪型で行くならビックペンのようにちよっとダサめのほうが行きやすくていい。レンタルしたのは「GO!GO! L.A.」。ヴィンセント・ギャロとジュリー・デルピー出演ということで、封切り時はオシャレ系の映画かしら、と思っていたら、実はふたりは完全に脇役。「GO!GO! L.A.」というのも邦題で、原題は「L.A. WITHOUT A MAP 」という意味深めのもの。内容は、イギリスで葬儀屋の仕事をやって平凡な毎日を送っている青年が、旅行で訪れた女優志願の女の子に恋をして彼女がいるL.A.まで追い掛けていくストーリー。イギリスの田舎に住んでいた主人公が、L.A.の映画業界のなかで、ハリウッドのウサン臭い業界人囲まれて、愛する彼女もそんな「L.A.業界での成功」を目指して監督、プロデューサーらに色目を使う毎日。彼女も青年のことを愛してはいて、仕事のためにさすがに体を売ることまではしないが、そんな彼女に主人公の青年はイライラしっぱなし。映画業界に憧れ本当に大切なものを見失う、という流れはある意味平凡なプロットなのだけど、青年の素朴な心情が、多少暴走してもピュアな「彼女への想い」が伝わってきて感情移入できる。彼女のほうも美人だが適度にダサく根はマジメで、業界に染まってはいない感じが良い。脇役だが、主人公の友人のビンセント・ギャロは独特の高い声で、落ち着きのないキャラクターが、地味な感じの男女主人公に対して良いアクセントになっている。ジュリー・デルピーは好きな女優ではあるのだが、本作ではヒロインの友人で気ままなウェートレスという設定のわりには妙に洗練された存在感があり下品なふるまいも似合わなくて、ちよっとミスキャストかな。近年のデルピーって「品の良いお嬢様」イメージを壊したいのかなと感じる。本作にはジョニーデップもこれまたかるーく脇役で出ていて、本当にチョイ役な感じで普通なら断りそうな役柄を引き受けていて、ギャロ同様に控えめながらも、好演していてセンスの良い俳優だなと感じた。
■ 6.18(mon).2001

20時よりICCでLIFEのミーティング。LIFEは6月30日(土)だからもうすぐですね。みなさん参加申し込みはしましたか?、誰でも参加できる気軽なクリエイター交流会なのでよろしく。クリエイティヴなことに興味があれば楽しめると思います。さて、ミーティングですが、メンバーは、PROJECTCADAEROSTITECH RECORDSの面々、とレギュラーメンバー(笑)。AEROSTITECH といえば、7/21(土)にススキノのフロールカフェにで大テクノイベントをおこないます。詳しくは同サイトをチエックしてみてください。要チエックですよ。同レーベルの大黒さん気合い入ってます。フライヤーたくさんもらったし(笑)。ミーティングをおこなったICCのカフェテリアは静かで好きですね。


■ 6.17(sun).2001

夕方、蠍座に映画を見にいくことにした。今、ちょうどバゾリーニの特集がやっていて、「奇跡の丘」(1964)を観る。僕はイタリアの監督はなぜか弱くて、フェリーニも「8 2/1」しか観たことがないし、パゾリーニも「ソドムの市」しか観たことがない。たぶん「イタリア=陽気」といった勝手なイメージがあるかもしれないし、自分が好んで観ている現代のインディペンデント系の監督でイタリアの作家が少ないのであまり馴染みがないかもしれない。

 ただ、唯一観たパゾリーニの「ソドムの市」は、ある街の上流階級の人間が、一般市民をつかまえてきて、あらゆる変態行為(ソドミー行為)を強要するという、一種の変態映画。でも、僕の観た感触では面倒見がいい作品というか、大部分の「変態」をテーマにした作品が(特に最近のは)、「変態はしょうがないじゃん」という、一歩引いた制作者のスタンスに対して、パゾリーニは、「変態でいいじゃないか」という妙に力強いメッセージを感じられて、「変態を変態で放り投げていない」部分が気に入ってパゾリーニが気になっていた。

「奇跡の丘」はイエス・キリストの生涯を、無神論者パゾーリの独自解釈で映像化したもので、残念ながらオリジナルのイエスの生涯をそれほど、詳しくない僕には、「独自解釈」の部分がわからない部分があって残念。ただ、思い切った省略演出とか、パーカッシブな民族音楽やブルースなどをサントラ使っている部分はユニークで今聴いても新鮮。それに、宗教ぽい雰囲気は希薄でシャープな映像も良い。

テーマからして淡々とした作品なのだけど、まったく退屈させないのは、淡々とした部分に力を注いでいるというか、人物の表情な微妙な部分とか、わずかなアクションにもキチッと演出しているからだろうか。加えてパゾリーニは芸術家肌な監督というのは間違いないのだが、シーンのなかに、インテリな監督ならやらないような、下世話なシーンがきちっといれるので、リアルな映画になっていると思う。そのへんがゴダールとかとは違うところか。一般的にはスキャンダラスなイメージが先行しているパゾリーニだが、そんなフィルターなしでチエックしてみる必要がありそうですね。帰りにヨドバシカメラに行こうかと思ってやめる。


■ 6.08(sat).2001

昨日と違ってなんとなく倦怠感が強い。市内中心部および、メジャーなメディアはすべて「よさこいムード」。その期間中はパルコ周辺は歩きにくくて、好きな買い物も自粛。それでも今、iBOOkの新型を買うかどうか検討中。本当のところは、POWER BOOKG3の"JAVA"あたりがデザイン的には好きなのだが、仕事柄常に持ち歩くことを考えると、大きい。出先やカフェで使うのも目立ち過ぎが気になる。現在、持ち歩きに使っているのはG3の400をのっけたPB2400なのだけど、メモリと、ディスプレイの解像度がやはり不満がある。夕方、FABCAFEで「シェル」を飲む。ウマイ。ヤル気が出てきた。夜はオールナイト上映の「アメリカン ショートショート フェステヴァル」をチエックしにいく予定。場所はアーバンホール(旧ピカデリー)でワンプログラム10本ほどの短編フィルムを楽しんで、そのあとちょこっと街(西8エリア)で食事を楽しむ。そういうの好き。そういうのを盛り上げたいですね。


■ 5.26(sat).2001

20時よりすすきの「天銀」(何年かぶりに行った)にてPCAD主催の飲み会。主旨からいって、おなじみのメンバーかと思ったら、僕の席のまわりは初対面系のが結構いました。PCADはメンバーが多いので、集まった半分弱ぐらいはPCADのような気がする。アルコールなしで盛り上がる石田君は相変わらずのデカイ声で「今日の飲み会はゆるいですよ!ゆるいですよ!」と言っていた。たしかにゆるくて、楽しかったです。けっこう お話しをして、料理を食べそこなってしまったような気もする、気のせいか。終電ギリギリで終了。ロケットデザインの2人と歩いて帰る、菊池君はFIRE WORKSの本を執筆したということで、凄いなーと思う。教えてもらいたい。


■ 5.21(mon).2001

今日は、夜に LeyLine Experimentの加藤さんに会う。ひさびさにゆっくり雑談をした。LIFEpackageの作品提供や、イベント企画の参加などでいろいろ忙しいらしい。お互いにサイトを作っている観点から、iMODEサイトについて話し合う。加藤さんの使っている503のSONYでみせてもらって、いろいろ解説してもらうとiMODEのコンテンツもいろいろ考えるべきか、と思いながらもADSLのサービス開始によって常時接続がもっと進めばサイトの状況もさらに良くなるかなぁ、と考える。ためになった夜だった。前回のLIFEpackagに提供した LeyLineのCDを聴いて寝ることにする。


■ 5.15(tue)2001

夕方、FAB cafeに行く。今、rocket designのエキシビションをやっていて、それを観にいったのも目的のひとつ。行くと、偶然、ご本人菊池&渡部さんが来ていた。作品は予想どおり、良い。「売ってないの?」と聞こうかと思ってやめる。でも、お金を出しても欲しいのもあった。黒コショウとクリームチーズのパスタ(こればっかり食べている。うまい)とアイス・テイーをオーダーした。その後、"GARAGE69"に行く。パーティのときと違って、もう商品がディスプレイされている。ウェアのほかにも、いろいろ輸入アイテムなどもあっておもしろい。それから、結局、閉店ギリギリのアニエスにいってカーキ色のシャツを一枚買った。自宅でラジオを聴いて寝る。


■ 5.17(thu).2001

夕方、ICCに行く。この施設まで地下鉄東札幌駅から歩いて7分ぐらいだろうか。最初は、行くのは面倒くさいな、と思っていたけど慣れるとそんなに不便だとは思わない。PROJECT CADの事務所自体はそれほど広くはないのだけど、1Fのカフェテリアや、会議室などの施設を自由に使用できるので、打ち合わせなどに問題ないし、そういうスペースは広くて、静かなので、ミーティングもはかどる感じだ。本日は、LIFEに興味があるという、ある年代の異なるクリエイティヴ・グループとPCADらと交流をおこなった。具体的な話しにはならなかったが、良い時間が過ごせたような感じがした。重要なのは現状確認より、現状を打破する「プラン」だと思う。残念ながら、僕にもまだそれはハッキリはと思いつかない。


■ 5.14(mon) .2001

という訳で、最初はスペシャルということで、ちょっと前でも振りかえってみます。5月2日(水)に"NEWS"でも紹介した、服あり、レコードあり、カフェありのショップ"GARAGE69"のレセプション・パーティに行ってみました。ここの空間はカッコ良いです。行ってみるだけで、気分転換になるようなスペースでひさびさび感動。客層も微妙に高めなオシャレな方々。FabCafeのオーナー倉谷氏や、タイガーマガジンの濱元代表、エクストラデザインの佐藤君も来ていて、それぞれちよこっと会話をした。ちよっと大人でオシャレ空間になっています。パーティの様子は近日"SNAP"で紹介しますね。

先週、水曜日は、LIFEのミーティングで東札幌にあるICCに行く。ご存じでない方に説明すると、そこは市が運営するマルチメディア対応施設で、レンタル・オフィス(高速ネット回線あり)があり、その中にLIFEの中心グループ、PROJECT CADの事務所がある。ミーティングは、何台かのiMACが置かれている、カフェテリアルームでおこなった。前回の決算報告や、次回LIFEの"LIFE Package"の内容について話しあい。aerostitch records の大黒さんにひさびさに会う。なにかイベントを考えているみたいです。LIFEのミーティングは、期日はLIFEのサイトで発表され、平日の夜、 誰でも参加できます。発言するもよし、しないのもよし、途中入退場もオーケです。気軽に行ってみましょう。












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