MAGNET32号
仕様:A5サイズ/オールカラー20ページ
2011年10月下旬配布
特集:「心の晴れる3つのシーン」
Chimaとめぐる札幌。自然、モノ、カフェ。
目 次
・Spole 特集
Chima in 札幌芸術の森、AGRA家具企画、ブラウンブックスカフェ
Chima インタビューと最新アルバム「鈴蘭」全曲解説。
・Npole 小特集
Chimaのイメージ。cuka(laufen), 森下勇介(Addiction)他
札幌芸術の森 / あぐら家具企画 / ブラウンブックスカフェ
※札幌を拠点に活躍する女性音楽アーティスト、Chimaと札幌の魅力ある
スポットを紹介していきます。
Editor's Talk
MAGNETは誌面の基本デザインフォーマットを決めてないので、毎回誌面のデザインをから考えます。これはなかなか楽しくもあり、考えることもあります。夜も寝ないで考えます。というのは大嘘。僕は21時にはベッドに入りたいので、布団の中でムニャムニャ考えます。まぶたの裏あたりで「誌面を写真(ビジュアル)を中心にいくか、そうでないか」という2択をザックリ考えます。ムニャ。その結論は起きている時か夢の中の出来事かはわかりません。眠りの中で決まっていくかもしれません…1日くらいで決めちゃいます。基本の方向は。
決めた理由?実は理由というのは僕の中では後付けの場合が多いです。僕はクリエイティブの理由は後付けでもいいと思ってます(こっそり告白)。後でも先でもいいんです。でも、理由付けはできないといけない。なぜかというと、それができないと人を納得させられない(=伝わらない)と思うのです。
今回、Chimaさんと最初のご挨拶をカフェでおこないました。Chimaさんはコーヒーは飲むのかな、とボンヤリ待ちながら考えました。なぜかというと女性ってコーヒー飲まない方が多いような印象があるからです。聞いているとコーヒーが好きだとのこと。「音楽のほかに好きなことはなんですか?」と聞いてみたら「散歩です」というのが頭に残りました。もう少し詳しく聞いてみると散歩で自然やカフェ、雑貨店、カフェにひとりで行くのが好きということでした。そんな雑談でサラリと終わりました。
自宅への帰り道、生協に寄ろうなんて思いながら、散歩っておもしろいよなぁ。自然、雑貨、カフェ。いろんな場所で撮影=じゃあ写真中心でいくか、という感じになりました。前の号ではわりと撮影は控えめだったので、その反動もあるかも。散歩というコンセプトを生かせば、もっと道のりでの撮影も考えたかったけど誌面の制約もあり、スポットを紹介する感じになってしまいましたが。まぁ、それも良しです。
撮影は2日の日程で行いました。カメラマンはマグネットの初代カメラマン星野麻美。彼女は今は東京在住ですが、タイミングが合えば手伝ってもらえるので感謝です。誌面をビジュアル中心で組むとすれば、3つの撮影場所を2日というのは決して余裕のあるともいえません。関係者のスケジュール、お借りする場所のご都合等でわりとドタバタするものです。野外だと天気がとっても気になります。芸森撮影直前はネットの天気予報ばっか観てました。テルテル坊主を作って、アンニュイな気分になったり。それは嘘です。すいません。
結果、天気も問題なく。大幅なスケジュール遅れもトラブルもなく撮影を終了することができました。撮影終了後、カメラマンとデザイナーとで桑園駅そばの宮越屋でお茶タイム。カメラマンはその時点でお店のコンセントをお借りして、Macのノートでデーターの整理をしておりました。データーを必死に整理する彼女をコーヒーを飲みながら眺める僕とデザイナー。そこで、誌面内容のクリエイティブを激論!という元気はなく、近くにガストあるよな、とか考えてました。
写真のセレクトは苦労しました。もうどうしょうと、思ったくらい。ビジュアル中心のコンセプトだと写真の使い方は無限に考えられるので、選定には苦労したというか、最後は感覚で使いやすい写真を選んだかと思います。後はやっぱり表情ではないかと。あと、今回は写真の処理について、いつもと違う感じでトライしていたので印象が違うかと思います。結果キレイに出たかと思います。しっかし、昔はライトボックスで選んでいたことを考えるとラクだよね。
最後にChimaさんの印象を。マネージャーさんより「取材は苦手なタイプなんで…」といわれてました。どうなるかしら、と思っていました。でも、そこはまったく問題なし。たしかに、お話が得意なタイプではないかと思いますが、こちらの質問にとても真剣に答えていただきました。取材の中で最新アルバム「鈴蘭」の全曲解説をしてもらったのですが、その時はとってもスラスラと曲の成り立ちや、工夫したところなどいろいろ興味深いお話しが聞けました。その点はやっぱりミュージシャンなんだなぁ、と思った次第です。ありがとうございました。