■12.31(火)

今年も退屈な正月かぁ、と思う。僕にとってはそんなものです。街で遊ぶコト多いので、このあたりの時期は、お店が「やってない」&「やってても混雑している」。

街全体の年末&正月ムードが嫌なんですよ。なんというか、せっかくの長期オフなので、すべてが「普通 の平日どおり」で進行してくれればいいなーと思う。そうはいかないか。夜、しょうがなくテレビを観ていたら、

 

■12.30(月)

ドンキホーテの上にあるゲオに行く。このお店は旧イエスのレンタルのヴィデオを引き継いでいるので、監督別 にかなりハマルるセレクトがあって楽しい。そのうちワゴン販売にでもならないかなーと思う、そうしたらハル ハートリーの作品は全部買い占めたい。このあたり廃盤だと思う。DVDにならないかな。「シンプルメン」「アマチュア」、そして「短編集」 は特に。カサヴェテスのDVDになったし、それも買わないとすぐに廃盤なんだろうなぁ。

迷いに迷って「スパイ・ゲーム」を借りる。先入観としては、CIAの定年ロバート・レッドフォードと、バリバリのブラッド・ピットで、おたがい「やるじゃないか」という感じでリーサル・ウェポンな作品かと思ったら、全然違いました。チラシからの勝手な予測でした。

定年の日に、昔の部下(ピット)が中国で逮捕。死刑の判決が下される。CIA上層部は、外交問題を考慮して、見殺しを判断。CIAの会議の中でレッドフォードが孤立無援のまま、上層部に巧みな機転と話術でなんとか部下を助けようとする。その話しの流れのなかで、ピットとの回想が挿入される。回想以外のシーンのほとんどは、CIAの会議室および建物の中だけで、緊迫感が持続するのがいい。

レッドフォードのキャラは、 典型的な「一匹狼」で目新しいものではないが、キレ者の部分と、定年のくたびれた感じがうまくミックスされていて、現実感ある存在をサラリと演じているには名優だな、と思った。

詳しく書くと、マズいですが、ラスト近くで、ピットが作戦名を聞いたときの表情がとても良い、これだけで価値がある。こういう演出好きだなぁ。意外とデート向け映画というよりも、男泣き映画でしたね。女性の感想を 聞いてみたいですね。

実はもう一本借りました。カナダの監督、デビッドクローネンバーグの 「ブルード」。初期の作品で、ホラー&低予算で、非現実的なシナリオなんだけど、クールに淡々と展開していくことで、リアルなコワさを与えてくれる。間接的なコワさというか、ディテールの怖さ、ありえないな科学を 大マジメで作るこの監督のセンスはすごく好き。

 

■12.29(日)

朝6時ごろに起きてニュメロの仕事。こんな感じでずーっといました。21時ごろ最近できた近似のカフェ「おうち」で食事。ガレージ69の向かいです。居心地が良くて、ごはんもいろいろあって、23時までやっているのが素晴らしいです。

角煮カレーを食べる。おいしいし後味も良い。グレープフルーツのジュースを飲みました。それにしても、ファブカフェ周辺って、最近、おしゃれどもに制圧されてるかも。

 

■12.28(土)

朝、5時に起きてメールの整理から作業する。やっぱり朝のほうが冴える。12時近くにになると、さすがに疲れてくるし、ひと段落というところで、昼食を考える。

基本的に外食に抵抗はなく毎日でも問題ないのだが、着替えたりするのが面 倒。部屋着のままごはんを食べられるようなところがあればいいのだが…といっても結局そんな食堂があっても着替えるんでしょうね。

14時30分にC.A.D石田君&mikiさん&ロケットデザインの2人と車でないといけない(だから、僕ひとりではいけない)。カフェ「マーブル」に行く、今、ここでツェツェのエキシビションをおこなっている。

フランスの雑貨アーティスト/ディレクターで著作もあるツェツェは可愛いですよね。 「マーブル」のまわりは高級そうな住宅地。靴を脱いで中に入る。1階が厨房と、エキシビションスペース、2Fがカフェという構造だ(展示も少しある)。

僕としては、ガラスの花器がイイなと思いました。ツェツェは全体的にそんなに高価という訳ではないので、買えるのですが、自宅に花器を優雅にセットできる「空間」がありません〜残念。 2階のカフェ空間はモダンな家具に見晴らしいの良い大きな窓。札幌の景色が一望という感じで良かったです。

でも、結局、僕が得意の「ダメ人間トーク」をしてしまいました。ああ、失敗してしまった。オシャレなカフェむけの話題を勉強します。 夜、ロビンソンの上の「イタリア食堂」で食事をして、夜、22時よりSOSOのパーティ。それについてはシフトの1月号でレポートを書いたので詳しくはそこで。一言でいえばとても良くていい雰囲気なパーティでした。

 

■12.27(金)

札幌アルタの地下にレコード屋に行ってみました。音楽好きなので、お店ができたら一度は行くことにしています。クラブむけのお店かな〜と思っていたら、アナログがたくさんあってたしかにそうなのだけで、それ以外のジャンルや、中古CDもあって、「良い感じのオールジャンル」でいう感じです。

価格設定も安いし、エサ箱にも買う気になるCDもちゃんと隠されていて嬉しい。7インチのアナログの中に好きなイギリスのインディものがあって、しかもセールで驚いた。

ハウスマーティンズやジーザス&メーリチェインの7インチ、欲しいけど、「モノ増やさない運動中」なので断念。だけど、1300円のゲンズブールの中古コンピCDは買ったほうが良かったかな。お店の真向かいがDJ機材のお店で、アナログプレイヤーも欲しいなぁ、と思った。欲しがりませんよ。捨てるまでは。

 

■12.22(日)

札幌駅、パセオの水の広場にて、12月に更新したスペシャル044で紹介した1月スタートの市内のクリエイター紹介番組「WHAM!」のプレ・イベントがおこなわれた。その中で、今回のフリーペーパーマグネット1号にてカレンダーをデザインしてもらったC.A.Dがトークをおこなうので、このペーパーも配付してもらえるように手配した。スタッフの方々といっしょに、座っている方から、とおりすがりの方まで配ったみた。こういう作業もひさしぶりで、なかなか おもしろい。

 

■12.21(土)

ネットで確認していると、本州より明日納品予定の「マグネット2号」は、札幌の宅急便の営業所のあることがわかった。電話をして、すぐ配達してもらう。良かった間に合った。

11時よりTVhの撮影。SOSOにて。田中さん(ディレクター)と加賀城さん(スケルツォ)。 3人ともやっていることは異なるが、スタンスやセンスに共有できる部分が多くて話していて楽しい。

収録後、3人で食事をするベトナムふう親子丼。 ニュメロのレーベル、ネクスポートよりリリースしたCDの件で、14時より納品作業。CDを持って歩く歩く。このプロジェクトもすすめなきゃなーと思う。

 

■12.16(月)

フリーペーパー「マグネット」0号に続く第1号入稿日。僕は昼間、身動きができなくて後は他の関係者におまかせコースになる。だから、 「何もしないディレクター」と怒られるのか。

それにしても、入稿前日に写真のポジ・スキャンもできていない状態で、さすがにドキドキ。 18時すぎ、やっと時間ができて、連絡をとると無事入稿できたのこと。やっぱり関係者が優秀だと、ディレクターはなにもしなくていいのね。

 

■12.15(日)

朝、9時ごろにとりあえず、ハンドヘルドPCを持って家を出る。大通りの丸井のそばにある、カフェクロワッサンサンにいって、サーモンを挟んだクロワッサンと、 コーヒーで食べて、原稿打ちをする。このお店は雰囲気いいし、食べ物おいしいし、ダバコも吸えるし、好きです。

出てから、なんとんなく丸井のシアターコムサに行くと、かなりディスカウントしているものあって、今度買ってみるかなーと思う。でも、安い買い物は明るい店内でしたいな。

ZINCでランチ。食後にウーロン茶を飲みながら「マグネット」用のテキストを作成する。このお店は、夜打ちあわせとかで利用することが多く、ランチはひさしぶり。鶏肉とごはんをアジアンふうにアレンジしたメニューでおいしかった。

16:00よりユニークでアーティステックなイベントをプロデュースしている加賀城さんに 会う。来年、2月より札幌の他、東京、大坂など全国的な公演をおこなうとのこと。個人のプロジェクトとしては凄いことだ。なんらかの協力をしたいと感じる。

 

■12.14(土)

昨日ラジオで、寝るのが遅かったので、10時ごろ家に出る。銀行などで支払い手続きなどを行って、札幌駅周辺に行ってみるい。いつも利用しているところで、髪を切る。その後、カフェドビズキューブに行って、ランチを食べる。

イベントやって以来初めて来てみた。14時ごろだったので空いているいると思ったら混雑していた。ロコモコ丼を食べる。おいしかった。食後、また原稿打ちをする。店を出て、ヨドバシカメラに行ってみる。こういう時期なのかエラく混雑している。

MP3プレイヤーを買おうかな、と思ったけで、店員さんにマックの対応についてとか聞きたかったのだけで、ぜんぜんつかまらない感じだったのであきらめた。iPODを買えば間違いはない訳だが、ちよっと重いし、高いなーと思う。

JR駅のドトールでコーヒーを飲んでいたら、知人から電話があり、夕食を食べることにする。JR駅周辺は混雑しているので、北18条で待ち合わせた、ドイツ料理のカフェで食事をする。ハンバーグデッシュうまい。オリジナルのコーヒーがあったので買ってみた。

次の予定があり、知人と別れる。本当は、18条駅周辺の古本屋に行きたかったが時間がなかっ残念。タクシーに乗って北27条にある「ムーンパレス」というライブ対応のカフェに行く。ここで、知人から紹介されたレプリカントというバンドのライブがあった。

このバンドは11月にアメリカのレーベるよりアルバムをリリースしている。リリース後初めてのライブである。男女2人組みのポップユニットである。 会場は、場所は悪いのだが、なかなか雰囲気のある店だった。2人は、女の子(キーボード)、男の子(ギター)という構成だが、ステージでは、ベースとドラムがサポートでついた。

ポップで、ちよっと奇妙な(といっても品のよい放歌的な可愛らしいがある)世界感が気持ち良い。こういうバンド、札幌は本当に少なくて、僕としては残念。

レプリカントのライブが終わると、タクシーに乗って、22時よりロケットデザインの菊地君とフリーペーパーについての打ち合わせ。SOSOにて。撮影したポジをいっしょに確認して、セレクトする。今日の予定はこれが最後。

 

■12.13(金)

23時より、西区のコミニュティFM三角山放送局のC.A.Dの石田君の番組「トウキョウ・トラッシュ」に出演。最近、ほぼレギュラー化。生番組。昨日の「ゆとりっくす 」に比べると、なんて適当な番組なんでしょう。 打ち合わせなし、資料なし、でひたすら石田君と話すだけ。でも、石田君のキャラがあれば、 うまくいくのだよ。

 

■12.12(木)

20時より、イラストレーター、ウェブデザイナーの百合若さん&りゅうくさんのインターネット・ラジオの番組「ゆとりっくす」にゲスト出演することになり、収録のためスタジオに向かう。

所在が地下鉄南郷7丁目から歩いて15分ぐらいの国道12号線沿い。このあたりは土地カンがまったくないので、なんか札幌じゃないみた。やたらヴィデオ屋があるなぁ、と思う。

スタジオでは百合若さん、りゅうくさん、スタッフの方がスタンバイ。収録の前には綿密な打ち合わせ。百合若さんの真剣な話しあい。机に広げられて資料。もう、三角山放送局で、C.A.Dの石田君の「トウキョウ・トラッシュ」とはエラい違いである。うーん。

この放送は生ではなく収録なので、リアルタイムの順番で録音していかないので、実際の放送を聞いてみないと実感がわかないな、と感じた。

21時よりフリーペーパー、マグネットの撮影。対象はC.A.D、場所は東急ハンズ裏の彼等の新しい事務所。この場所は現在、彼等自身の手で改修中で、カベを白く塗って、床を防水仕様にしたばかり。暖房もなくてまだ寒いらしい。

ZINC でフォトグラファーの星野さんと軽く打ち合わせて、一緒に現場にむかう。照明機材をもちこむ。使用するのはワン・カット。4バリエーションぐらい撮影してみた。

■12.9(月)

ロケットデザインの2人と、ファブカフェの倉谷さん夫妻と、ロケットのエキビションの打ち上げ。アダルトムードでアートスペースのビルにある料理屋さんで牡蠣をメインのコースを食べる。

大人っぽい食事である。食生活の話しから、あやしげな話題などいろいろ。話しもおもしろく、料理もうまかった。食後、パレードビルのエスプレッソバーにてコーヒーを飲む。そうしたら、もう24時近い。

アダム・エ・ロペの路面店(もちろん閉店)を通ると、「A.P.Cアウトレット」の表示の全員が、「行きたい!」と過剰反応。

 

■12.7(土)

ニュメロの取材で、午前11時30分、SOSOカフェにて、1月よりスタートするクリエイター紹介番組のTvhディレクター田中さんにインタビュー。お互い、いろいろなところで顔は見てますが〜話すのはじめてですね〜とスムーズな展開。UKネオ・アコ、ギターポップの話題で盛り上がったりする。おもしろい展開だった。礼儀正しく、ユーモアもあり、秘かにタフ、という感じの人物である。

■12.01(日)

イーサン・ホーク主演の「ハムレット」をヴィデオで観る。本作は、あの、といっても僕は読んだことはないのだけど、有名な古典文学作品の映画である。

ただ、舞台を完全に現代にしていて、ハムレットはアート系の映像作家で、父親が大会社の社長。その父の死は父の弟の謀略であり、その復讐をおこなう…という話しである。

オリジナルの話しを知っていたほうが、現代ふうのアレンジとの違いがわかって2倍楽しめると思った。でも、たぶんセリフまわしだけは、オリジナルに近くしているのだろう、バリバリ現代ふうの登場人物たちが文学調のセリフを話しオーバーな演技するのがおもしろい。

そのギヤップがこの作品の味だと思った。ニットキヤップをかぶった、いかにも今のクリエイターふうのイーサン・ホークが、HMVみたいなレコード店を歩き回り、「生きるべきか、死ぬ べきか…有名なセリフを言うところなど、なかなかイイ感じだ

インディペンデントふう作品だが、サム・シェパードや、カイル・マクラレンなど、なかなか豪勢な配役がおこなわれている。僕はおもしろかった。




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