Director's Notes



■1.26(土)

オーシャンズ11

良い。予想とおりのおもしろさだった。普通これだけのスター俳優がそろえば、それぞれのキャラクターに観せ場をビッシリ割り当てた「お正月隠し芸大会映画」になる。ところが、その辺が徹底的に薄い。綿密な犯罪映画というプロットも、これまた薄い。じゃ、いったいこの映画の魅力はなにかといえば、「ラスベガスの雰囲気を楽しむ 」映画だと思う。それは、あくまで背景なのだが、カジノだけの街というのは本当にそれだけで魅力的ではないか。だから、他のスターとか、金庫やぶりなんていう要素は映画としての形式をそろえるだけのオマケの存在でしかない。ラスベガスのプロモーション映画。これを観て僕は一度は行ってみたいなぁ、と思ったよ。スティーブン・ソダーバーグはセンスいいよね。


■1.18(土)

フランス映画

スガイで、「ヴィドック」を観に行った。上映まで少し時間があったのでsiginer Cafeでカプチーノを飲む。良いカフェですよね。映画の時間に近くになって劇場にむかう。僕は上映の10分前には行きたいタイプです。わりとお客さんは少なめと感じたが、上映直前にはシート7割ぐらいは埋まったような感じがする。さて、 本作はエンターティメント色の濃いフランス映画。フランス映画というと、最近だと「アメリ」などのヒット作はあるけど、「ヴィドック」はもっとコマーシャルな感じで、ハリウッド映画に近いものを感じる。でも、そこはやはりフランス映画なのでアメリカ映画とは異なるテイストがあり、その「差」の部分も楽しむポイント。舞台は昔のパリ。落雷による謎の事故死(殺人?)を、政府から依頼されて探偵ヴィドックが調査を開始する。捜査線上に表れる謎の錬金術師の存在…という話し。まず画像、美術が美しい。うらぶれた街並、うさん臭い施設(アヘン窟やのぞき部屋)、きわけつけが錬金術師の家で壮観なものがある。どれもウエットで生理的な気持ち悪さがあり、 そのへんがヨーロッパの映画という感じがする。あと、アクションシーンが、ちかごろのジョン・ウーやマトリックスなどの「華麗」とはほど遠い、「武骨」な部分が良かったな。観ていて痛そうでした。 オカルト作品なのだが、サスペンス調の謎ときもシッカリ用意されているのでエンターテイメントとして完成は高いな、と思った。


■1.13(土)NO.2

Compendium

朝7時くらいに起きて、ニュメロのワークをおこなう。 お昼すこし前に家を出る。お昼は何にしようかと考える。ファブカフェにしようかと思ったけど、ゴハンが食べたかったので、ガレージカフェに行くことにした。途中寒い。とても寒い。ガレージの道をはさんで新しいセレクトショップらしきものを発見。ガレージカフェにて、「ジャージャーごはん」と「カプチーノ」をオーダー。おみそしると漬け物もついておいしい

夕方、「デジタルハリウッド」札幌校のオープニングパーティに行ってみた。招待メールが結構カタイ感じだったが、行ってみたらとてもカジュアルなパーティ。楽しかった。堅苦しい講演ばっかりみたいなのはツライからなぁ。そういうのは資料読めばわかるし。デジハリのスタッフと、これからデジハリに関わっていく人々が集まっていて、いい雰囲気。タイガーマガジン代表の濱元君や、PROJECT CAD 代表の石田君(2人とも社長だね)も来ていて、思わず新年のご挨拶。そして雑談。この二人は道外出身。僕はモロ札幌人。という中で、「札幌人の印象」という話しを少ししておもしろかった。デジハリの人は元気だ。


■1.12(土)

シンプルなアンケートのお願い

アップルから、新しいフルモデルチェンジしたiMACが発表された。とりあえず結論からいくと、僕は好きです。テイストとしては、G4キューブ以降のアップルのデザインの雰囲気「エレガント&クール」だと思う。パワーブックG4もそうだし、iBOOKも前のモデルから比べると、ずっと「おとなしいカッコ良さ」にシフトしている。パワーマックG4だけは初代のポリタンクデザインだが、これはその実用性(拡張スロットの出しやすさ)がパワーユーザーからの支持があるからだと思う。でも、カラーリングや微妙なデザイン変更はシックになっている。

新iMACは、賛否両論でそのへんの反響がおもしろい。アメリカのいくつかのアナリストは初代のiMACより2倍以上売れるだろう、という意見もあるし、マックユーザーの中でも、「良い」「ダメ」がハッキリわかれているような気がする。これが、初代iMACの時って、一般的なアナリストは「あんまり」という評価だったけど、マックユーザーは「良い」という 評価が多数だったような気がする。

今回のフルモデルチェンジの新旧モデルそれそれの「反響」の違いが僕には一番興味深い。みなさんはどうですか? という訳で、みなさんに新しいiMACについてシンプルなアンケートをお願いできないでしょうか。


アンケート
(1)あなたの 性別・年令・職業
(2)新しいiMACのデザインについて
     a.欲しい
     b.ふつう
     c.嫌い
(3)あなたのコトバで新iMACの感想をどうぞ。何字でもいいですよ。


ご回答は「アンケート」というタイトルでQZJ12432@nifty.ne.jpまで
締めきりは1月18日(金)まで。*なおMAIL NEWSを登録している方にはアンケートのお願いのメールを送信します。よろしくおねがいします。



■1.6(日)

SISTER RAY

ひさびさにZAZIにいった。なんとなく懐かしい。僕はこのニュメロデューをおこなう以前、フリーペーパーや、イベントのオーガナイズをおこなっていたとき、打ち合わせや、ちょっとしたおしゃべりのカフェといえば、ZAZIだった。FABcafeもなかった時代の話。ついでながら、シスコもまだ今のようなDJ専門店になる前の話。ひとりでシスコでレコードをチエックして、ザジでお茶を飲む、というのが好きだった。1Fの真ん中のレジ近くに座って、お昼だったので、パワーランチと食後にパワードリンクをオーダーする。そして、タバコを吸って、新聞を読む。なかなかいい時間。このカフェは考えてみると、歩けばすぐピヴォだし、意外と街なかカフェなんだなぁと思った。そういえば、先日、スターバックスに行ってみた。でも、レジで少々時間をいただきますーといわれてあきらめてしまった。そのへんは人それぞれだと思うけど、僕はカフェで待ってまでお茶は飲みたくないです。僕はパルコなら2Fにあるカフェ・スコットが好きだ。パルコ周辺の意外な盲点。パレードの宮越もいいが、店内が明るいほうがいい場合はスコットがいい。なんて考えていると、パワーランチが、はこばれてきた。黒パンにソーセージ、タマゴにポテトにたっぷりキャベツ。シンプルな組み合わせがうまい。素朴な味付けがいい。

夜19時より、ニュメロのニュースでも紹介した映像にパフォーマンスを重ねるイベント「スケルツォ」に行ってみた。会場は時計台ホール。時計台の中です。このステージはトータルコンセプトは「笑い」なのだが、映像もパフォーマーたちが終始、マジメなのがいい。サウンドもクラブ・サウンドぽくてクール。でも、そこから作り出される表現は、ひたすらおもしろかった。札幌のシーンの中では独自なものを感じる。みなさんもぜひ、「スケルツォ」をチェックして欲しい。


■1.2(水)

テレビ東京系正月ドラマ「壬生義士伝」を観る正月

テレ東のお正月長時間ドラマ「壬生義士伝」。なんだが9時間以上あるドラマだが、途中、ハンズに買い物にいった1時間を除けば全部観てしまった。すなわち、おもしろかっですね。観た人いますか?

ストーリーは、まとめますと主人公は飢饉に苦しむ南部藩で武士で能力はあるが身分が低いため、家族が食べるのもままならない状況で、新撰組なら能力さえあれば報酬はもらえる、という話しを聞いて、脱藩の罪を犯しつつ新撰組に入隊。組内で「守銭奴」ど蔑まれるながらも、進んで危険な任務を引き受けて、得られた報酬を知人を通じて秘かに家族に送金した男の話。主人公の吉村貫一郎 を渡辺謙が熱演。そのなかで時代は新撰組の成功から、崩壊までが描かれている。

渡辺謙は文句のつけようがない2枚目俳優だが、それを岩手弁丸出しの「浮いている」田舎者を演じているのが素晴らしい。最後まで家族を想いながら、でも、「お金をくれた」(=家族が生きることができた)新撰組に「義」をたてるキャラクターが魅力的。 最高にカッコ悪い=最高にカッコ良い、という公式が機能している。素朴でストレートな性格が本当によく表現されている。なじみのない方言をしゃべる演技というのは本当に難しいことと思うが、うまく演じている。本作で「方言」の存在は、南部藩サイドを描くのに重要な「要素」で、この「方言」を全面に出した演出がなければ、本作はもっとつまらないものになったと思う。TVドラマでありながら、配役も手堅くて、バラエティまがいのシーンがなかったのも良かった。テレ東偉い!全面スポンサーのビックカメラも偉い。


■1.1(火)

HAPPY NEW YEAR 2002

みなさんあけましておめでとうございます!今年もよろしくおねがいします。おかげさまでニュメロデューも3年目です。ここで、 あいさつに代えて、「ニュメロのコンセプト再考」を書いてみようと思って、何度か書いてみたのですが、偉そうなテキストになるのと、 まだまだ確立されていない部分もあるのでヤメました。こういうのはもっと 固めて、ちゃんとしたコンテンツで書くことかもしれません。その代わり媒体説明のコンテンツ本サイトについてを更新しました。

ということで本日は、ニュメロのワークをやりつつ、気分転換に父が借りてきた「ジャンヌ ダルク」(監督リュック・ベッソン)があったので、夕食後に観てみました。リユック・ベッソンはちょっとヒネた映画好きには凄く評判の悪い監督です。僕もそのひとりかもしれません。僕は「ニキータ」あたりは好きでした。でも、「レオン」はダメでそれ以来ノーマーク。「ジャンヌ ダルク」も、たまたま手元にあったから観たという感じです。さて、本作ですが、結論からいうとおもしろかったです。ジャンヌダルクについて僕のように最低レベルの知識しかもっていない人のほうが、楽しめそうな作品ですね。ッソンの独自解釈もありそうだから、知っている人にはつっこみたくなる部分があるのではないでしょうか。神がかかわるテーマですが、その辺は薄めにして、たるいシーンが少ない。なりかけると、ちゃんと もりあがるシーンにつながっていく。全体にベタベタなテイストがあって、 カッコは良くないけど、ノリやすくて僕は好感をもちました。ただ、ラストちかくの裁判シーンがちょっとしつこくて、ベッソンに説教されているような気分になってきてマイナスかも。今度、レンタルで、ジャック・リベットの「ジャンヌ・ダルク」を借りてこようと思う。比べてみるのが楽しみだ。

●さらに前のを読む








|TOP| |CONTENTS|