Director's Notes



■2.23(土)

図書館

図書館で本でも読もうと思って、市電に乗って中央図書館に行った。すると、整備ということで閉館。ショックを受ける。施設に一部で、古代の土器とかのエキビションをやっていたのでなんとなく観る。古代の人々の生活のミニチュアモデルがあってこれはなかなかおもしろかった…でも、本読みたかったのですけど。少し意地になったので、今度は地下鉄に乗って元町図書館に行く。ここは開館していた。適当にいろいろな本をセレクトして、ここは畳みの閲覧コーナーがあって、そこに座り込んで本を読んだ。詐欺の歴史についての本がおもしろかった。閉館ちかくまでいて、そこからわりと近いので、マックの専門店DO夢に行く。前から欲しかったPFUのキーボードとProMouseの中古があったので買ってしまった。


■2.17(日)

そして、ゴダール

早起きをして、シアターキノで10時からのモーニング上映でゴダールの「カラビニエ」を観に行った。ゴダールといえば、最近、ビックカメラで、DVD「アラン・レネ&JLゴダール短編集」なんというものがさりげなく売られていて即買いした。今まで資料でしか読んだことのない作品を家のDVDで観られるなんていい時代ですね。でも、アラン・レネは短編でも眠いんですけど。修行がたりないです。さて、「カラビニエ」ですが、これは「王様の使者」という意味らしいです。それなら、その直訳タイトルのほうがわかりいい感じがした。

ストーリーは家族4人が住んでいるときに突然、ジープに乗ったカラビニエ(=王様からの使者)がくる。家族のうち男ふたりは、「戦争にいけばなんでも手にはいる」というカラビニエの言葉を信じて、徴兵される。そして、戦争のなかにほうりこまれる。戦争のシーンは非常に観念的に表現されている。本物の戦争フィルムと、リアルな爆撃音が鳴り響き中、2人の男は、銃をもちつつ現実感のどぼしい「戦争」をおこなっていく。そのあたりの表現は、普通の街の光景を「星雲惑星アルファビル」といいきってしまうセンスを感じる。重要なのは言い切ることだね。スクリーンなかで、ふらふらと略奪行為をおこない、世界の遺跡などのポストカードをおみやげに家に帰り、「戦争が終われば、みんなオレたちのものだ」と家族で喜ぶ。「戦争にいけば何でも手に入る」それは事実だと思う。そんなシンプルな欲望と戦争をむすびつけて、好戦でも反戦でもない「カラビニエ」という作品は、他のどんな映画よりも「戦争」というのを考えさせるゴダール作品だった。

その後、アートスペースでおこなわれているエキシビョン"ESCAPE"にいく。普段、RGBでしか観たことのない作品が紙に出力されていると、違う印象を感じる。ふたりのアーティストとしてのセンスを楽しむことができた。次回も予定されてるとのこと、チエックしましょう。 そのあと、Signner Cafeで食事をしました。


■2.16(土)

ひさびさポーラスター

午後から映画に行くことにした。「ムッシュ カステラの恋」を選んだ。一応、フランス映画好きなので。劇場はひさびさのポーラースター。中にはいるとジャック・リベットの新作も近日公開されるらしい。楽しみですね。「パリでかくれんぼ」なんて地味に良かったしなぁ。リベットの作る映画はヌーベルーバーグのイキの良さを今でも続けているセンスはいい。さて、映画は始まったポーラスターの椅子はすわり心地が良い。「ムッシュ カステラの恋」について素直な感想は「まぁ、こんなものかな」という感じ。ストーリーは、会社の社長だけど倦怠感に悩む主人公が、ふとしたことから劇場で観た女優に恋をするというストーリー。僕はこのメインの2人より、保険会社によって仕事でも遊びにもピッタリ同行する主人公につけられている2人のボディーガードのやりとりのほうがおもしろかった。「ゴダールの探偵」を思い出す。そこが僕のポイント。あとは、複数の地味な人間関係がミニマムに進んでいって、静かに終わりをみつける、という最近のフランス映画で高い評価を得る作品のパターン。でも、僕には物足りなかった。映画を観終わって、ヨドバシカメラに行く。途中でエクストラデザインのサトー君に会う。彼も買い物らしい。「何を買ったの?」「トナー」。さすがプロです。そして、地下鉄北18条駅前に新しくできたカフェ"CafeHandwerk"に行ったみた。内装は今ふうのオシャレな感じ。カフェといっても食べ物も充実していて、食事完全対応型。数品オーダーして、特にハンバーグのパイ包み焼きはおいしかったなぁ。近所の方は特に要チエックですね。今度は昼間ケーキを食べたい。


■2.10(日)

High Rise

午前中、札幌駅北口にある名画座「蠍座」でフェリーニの「カビリアの夜」を観にいく。札幌駅には10時20分ぐらいに着いてしまった。11時10分までの上映まで時間があるのでコーヒーでも飲むことにした。スターバックは座れないだろう、と考えてドドールに行く。スタバといえば、ロビンソンの地下にもできるらしい。待ち合わせスポットになるでしょうね。時間がつぶれたので映画館に行く。正直にいうと僕はイタリア映画はなぜかよくしたない。フェリーニも「8 2/1」しか観ていないのですよ。なぜかな。「8 2/1」のイメージで心構えでいくと、「カビリアの夜」は、オーソドックスなドラマに感じられた。気のいい売春婦の生活を、彼女が体験するいくつかのエピソードを交えて、ストーリーは進んでいく。映像はシンプルだが非常に力強い。エピソードの意図を考えていくと、いろいろ解釈できそうで興味深かった。
パームのソフトをチエックしたくて、ビックカメラに行くと、新しいiMACの現物が展示してあった。おお、評判より良い感じ。「本体がデカすぎる」という批判もあったが、僕はそうは感じなかった。光学式ドライブも内蔵だから、こんなもんだろ。といってもキューブはちいさかったしな。急にキューブが欲しくなってきたぞ。ディスプレイのアームはクール。本当に指先ひとつで、方向を変えられるのはイイ。


■2.03(日)

morning Sevice

早起きしたので、朝8時30分ごろパルコのスターバックスに行ってみた。今までは、スタバといえばことごとく「おまちください」というパターンで、カフェでは1分も待てない僕としては、引き返すのみだった。でも、知人から「朝は狙いめ」と話しを聞いて行くことにした。そのとおり空いてました。イイ感じです。コーヒーとスコーンとパワーブックをコトコトやっていると、外国人が話しかけてきた。うわーここはシフトか?とちょこっとびっくり。でも、こういう時はまず冷静に。そして、相手の顔を見ながら、耳に意識を集中する(外国人対処法)。質問は「これは英語のシステムか? OSのヴァージョンは? ピズモか? キーに書かれている日本語はなに? 」といった内容だった(と思う)ので、「ノー、日本語にローカラズされてOS。ジャパニーズランゲージキットでもない。ヴァージョンについてはファインダーから、このコンピューターについてをみせる(9.1)。ピズモです。キーに書かれているのは「ひらがな」です」とファイナルアンサー。「サンキュー」と彼は去った。僕の答えは正解だっただろうか?

スタバーではコーヒーが飲めないので、紀伊国屋のはいっているビルの宮越屋でコーヒーのハシゴをした。11時までなら\350のコーヒーがあるので安い。午後から映画でも観ようと思って新聞をチエックする。そして選んだのがマリオンで「シャンプー台のむこうに」。あまり前知識はなかったが、これぐらいしかピンとこなかった。自分のカンを信じて映画館にむかった。

「シャンプー台のむこうに」を観ました。ちなみにマリオンからは3月より「アメリ」をやるそうです。そして、本作は「アメリ」よりおもしろかったです。おすすめできますし、僕はアメリより「幸せ」な気分になれました。 なんというか、「アメリ」は基本的に「ダメでいいんだ」という作品だと思うのです。だって、「アメリ」って基本的にダメ人間映画だと思うのです。ダメ人間がダメなコトをして(実に中途半端な人助けなど)、最後にダメな彼氏ができるという話しです。対して、「シャンプー台のむこうに」はダメがんばって、実にシリアスな問題にトライしてハッピーエンドになる作品です。ハッピーエンドについては、やや楽観的なのですが、本当にシリアスな状況になったとき、ダメががんばる!というのが今の僕は好きですね。さりげないシーンで僕はボロボロ泣きました。ボロボロ泣いて「オレもがんばるぞ!」という気分が心が思える映画なんてそんなにありません。「シャンプー台のむこうに」はそんな作品です。アラン・リックマン最高。「ギャラクシークエスト」もボロ泣きしたしなーリックマンはツボ。


■2.02(土)

ジンギスカン

朝からサイトの更新作業。20時ころ「あーゴハン食べなきゃ」と思う。狸小路にある気になっていたキレイな某ジンギスカンのお店に行く。ひと皿¥600。おいしかった。野菜もたくさん食べられたし、お肉も味が深いというか、部分部分によって味が違う感じで感動したな。あんまり焼かなくいいらしい。


■2.01(金)

ADC PARTY

19時より札幌アートディレクターズクラブのパーティがキング・ムーでおこなわれた。図録をもらいに取材も兼ねて行ってみた。20時ごろに行ってみたらメインのイベントを終わっていて、みんなでまったりムードになっていた。タイガーマガジンのスタッフや、ロケットデザイン、ICCの久保さんなどおなじみのメンツがそろっていた。そして、実家に帰る。

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