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上映中~09.22(月)『片腕マシンガール』ATTIC

2008.09.20

すすきのに近いフリースペースATTICでいよいよ「片腕マシンガール」の上映が行われています。観に行ってみました、あらためて感想を書こうと思う。

 まず、小規模な作品でありながら、海外資本の会社がちゃんと出資しているだけあって、予想より映像はキレイだし、特殊効果的以外の静的シーンでも、丁寧に撮っていて雑な感じはしない。主人公は2度ほど走る印象的なシーンがあって、美しかった。編集にしろ構図も考え抜かれたコンテで作っているのではないだろうか。良い意味で即興的な部分は少なく感じた。実際はどうなんだろう。

ストーリーは、いじめっ子に弟を殺された女子高生の姉の復習劇である。イジメっ子達、そして、その父兄というのリアルでありながら、実はエキセントックで非現実なアクションシーンにつながり、四肢を切断され、画面いっぱいに血液が飛び散るのである。そこにはユーモアもあり、なんというか、「こういう映画を観たかった!」というニーズを満たしてくれる作品。

 今の時代、殺人の復讐劇というシナリオをストレートに描くの難しい時代になっている。でも、僕は映画がすべて、現実社会のモラルを正直に反映させる必要はないと思うし、そんなものはそれほど見たくない。現実ではダメなんだけど、「復讐」というカルシタスは誰もが心に奥底に持っているものだと思う。それをせめて映画というフィクションの世界では描かれてもいいのではないだろうか。

 本作は、結局のところ過剰な残酷描写と、その中のユーモア。そして、当事者がすべて殺人者になることでバランスをとっている。主人公の2人の女性は「復讐」というベクトルで一直線に立ち向かうところは本当に美しい。これがあるから、過激なスプラッターが許されるのではないだろうか。残酷描写ほどほどユーモアが加味され、ドライな感じなんで苦手な人もなんとか大丈夫では。それほど尾は引かないと思いますよ。

上映前の前説で、ATIICのスタッフ小野さんが、片腕マシンガンの小道具をつけての登場がおもしろい。こういうのは大好きだ。さらに、本編前に本作の監督により作品の楽しみ方、というショート作品が一種の舞台挨拶のようになっていて楽しかった。

詳細はhttp://www.a-yaneura.com/viewdat.php?id=R00454

▼上映スケジュール(上映時間:96分)

・9/21(日)14:00/16:00
・9/22(月)18:00/20:00

■会場:ATTIC/前売1,200円(前売特典あり)/ 当日1,400円

上映についてのお問い合わせ
011-676-6886(担当: ATTIC小野、梶田)
cinemattic@a-yaneura.com
http://www.a-yaneura.com/



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