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NEWS

NEWS No.17045「室蘭民報 テキストを書くこと」

2017.10.15

室民

「室蘭民報」に僕が書いた原稿が掲載されました。
そのことと「文章を書く」こと。考える。

文(テキスト)はおもしろい。そして、人をまやかす。たとえ、結論が同じでも文体が異なると受け取り方も変わってくる。さらには文書ののっているメディア(媒体)からも変わってくる。新聞にのっている文、SNSにアップされた文、ポストイットに書かれた文章そして、今日書かれた文、1年前に書かれた文。僕が文について考えることを書いていこう。

まったく同じ「文」であっても、掲載された「媒体」や「時」によって変わってくる。そして、最終的にはその「文」を読んだ人間の感じ方でも変わるだ。そんなことを考えると、文章を書くのを難しくなってくる。文には、その文字そのものという「内面」と、どういった媒体(メディア)や時(タイミング)で出るかという「外面」の2つがあるのだ。「内面」と「外面」。まるで人間のようではないだろうか?

室蘭民報は、室蘭及びその周辺をカバーしている新聞。地元の話題を幅広くカバーしている。住んでいる人間には本当に身近なのニュースが掲載されるのでおもしろいし、外の人間にはそのまちの様子知るための信憑性の高い情報源だと思う。紙メディアの時代からある「新聞」というメディアは媒体が変わっても、ありつづけで欲しいと僕は思う。「昔からある」というのもメディアの重要な要素だ。

その中「忙中閑」というコラムがある。これは、新聞によくある社の人が書くコラム。朝日新聞なら「天声人語」と同じ種類のもの。「忙中閑」は年に1〜2回一般の原稿を募集することがある。それに応募したところ掲載された。

この原稿を作っている時「選ばれればいいな」と思った。そして「どうしたら選ばれるかな」と思った。そこで僕が考えるのは、最初に書いた「媒体」や「時」である。原稿は、その内容である「内面」は大切だ。同時に「どんなメディアに掲載されるのか?」「どんなタイミングで発表されるのか」という「外面」を考えるのも大事なのだ。そして、誰が読むかということ。

僕は文を書くとき「自分のいいたいこと」とにあまり集中しない。僕は「いつ」「何に」書くのことに一番集中する。

 

 

ishikawa
Text by  メディアリサーチャー石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

 

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掲載原稿全文 室蘭民報 朝刊 2017.09.05
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題名:「誰のための早さ」 石川伸一

「早く、早く」。そんな声が聞こえてくる。誰の声かといえば、自分の声。それは口か
ら発せられたものではない。心から発せられた声なのだ?▼今は「早さ」の時代だ。例
えばインターネットで素早く注文して、できるだけ早く手元に欲しい。その他ことでも
、手続は早く進めて欲しい、結果は早く知りたい…▼早さを求め、同時に求められ、ス
トレスを感じてしまう。そんなことが日常となっている。きっと今の時代に生きている
誰もが感じていることではないか▼「早起きは三文の徳」「善は急げ」と早さに関する
格言は多い。その意義は現在も変わらない一面はある。しかし、今はこれに一考が必要
となっている▼現代では時には意識して「ゆっくり」を考えないといけない時代だと思
う。技術の発展はコンピューターの発明によって、人間の能力をはるかに超える早さが
可能になった▼それは昔を生きた人々の想像を超えたものになっている。私たちはいつ
のまにか機械から生まれた「早さ」のいいなりになって、窮屈になっていないか。つら
くなっていないか▼これからを豊かに生きていくには「早さ」だけを求めてはいけない
。「ゆっくり」でいいことも、みんなでわかり合うことが大切だと思う。(石)

NEWS

NEWS No.17044「kagajominowa『Q&Q』展」

2017.10.10

kagajominowaQ&Q

あたらしい表現。あたらしい体験。
そして、なぞなぞ。

加賀城匡貴は「言葉」と「ビジュアル」を使った知的なユーモアを感じさせる表現で15年以上のキャリアの持つ札幌を拠点にしたアーティスト。その表現は、スケルツォという集団ライブパフォーマンスから、学校等でのワークショップ、教育用書籍も手がけている。ごく最近ではSIAF(札幌国際芸術祭)のアート企画のひとつである狸小路TVの番組ディレクターを担当した。

今年の2月、彼のはじめての個展「お~、あ~、へ~」展が、赤レンガテラスの5階にある眺望ギャラリー テラス計画で開催された。その関連イベントにて僕はトークゲストとして、彼の魅力を紹介するトークをおこなった。 その出演の少し前、彼と赤レンガテラスのタリーズコーヒーで打ち合わせをした。トークの打ち合わせも終わり、雑談タイムになった時、彼から「実は今、秋に(札幌市)資料館のギャラリーで、展示の企画を考えています。蓑輪(俊介)さんと組んで」と話があった。彼はMacBookを取り出し、新しいアイディアのイメージをみせてもらった。それは、彼の今までの表現の味を引き継ぎながら、新しいチャレンジする内容だった。彼は続ける「その時、またイベントをするので、ゲストでトークおねがいできますか?」ということだった。「もちろん」とすぐに承諾した。こちらこそ、よろしくおねがいしたい。 ありがたい話だ。

そして、秋がきて彼からメールでフライヤーの画像が送られてきた。そして、嬉しいことにトークゲストのお誘いの話もあった。フライヤーでの説明文と蓑輪俊介のプロフィールを紹介しよう。

「kagajominowa「Q&Q」展 加賀城匡貴と蓑輪俊介によるアートユニット〈kagajominowa〉が 初めて個展を開きます。」「会場に入ると、2つの映像が同時に流れています。ビデオ、写真、アニメーション…あなたはテニスのラリーのように、2つの映像を目で追うことになるでしょう。頭に浮かぶ「?」の応酬。なんだろう、なんだろう、と比べて、関係づけていくうちに、少しずつその面白さや美しさが分かるようになってきます。「Q」と「Q」のあいだで、あなたなりの「A」を出す。これは、新しいなぞなぞと言えましょう。」

「蓑輪俊介/みのわ・しゅんすけ1976年、東京都出身。2011年に映像制作スタジオ「murmur(マーマー)」設立。主に広告映像のプロデュース・企画演出等を手掛ける。CMの他、PV・TV番組・イベント映像・ショートフィルム等も監督。ミュンヘン国際短編映画祭ノミネート・札幌国際短編映画祭最優秀北海道作品賞・CoFesta PAO アワードの他、広告賞受賞作品を多数ディレクション」

おもしろそうだ!僕も現時点で、彼らの作品をまだ見ていない。だからワクワクして待ちたいと思う。僕の予想なんだけど、今回の作品は加賀城匡貴の持っている知的なユーモアを継承しつつ、映像作家である蓑輪俊介とユニットを組むことによって、お客さんに対して、もっと踏み込んだ内容になるのかな、という気がする。お客さんは、彼らの表現を「見る」というより「迷い込む」という体験になると思うのだ。彼らのなぞかけを楽しみにしよう。そうそう、僕のゲストトークもよろしくね。

kagajominowa「Q&Q」展
期間:2017年10月17日(火)〜11月5日(日)
会場:札幌市資料館 2階 SIAFプロジェクトルーム(札幌市中央区大通西13丁目)
開館時間:10:00〜18:00 休館日:月曜日
入場料:無料
主催:kagajominowa
協力:SIAFラボ

<関連イベント>
アーティスト・トーク(無料) 11月3日(金・祝)15:00〜16:30
アーティスト:kagajominowa ゲスト:石川伸一(メディアリサーチャー) 司会:森脇俊文

アーティスト・ワークショップ(無料・定員15名・要申込み)
10月29日(日)13:00〜14:30 2枚1組の写真を撮って、かんたんな映像をつくります。身の回りのものが「なぞなぞ」に?小学生にオススメのプログラムです。申込み:kagajominowa@gmail.com

ishikawa
Text by  メディアリサーチャー石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

NEWS

NEWS No.17043「のぼりべつ カルチャーナイト2017 」

2017.10.08

のぼりべつカルチャーナイト

夜の楽しみ。文化を味わう。

リアルな文化や芸術は実は、わたしたちの身の回りにある。旅行に行かなくても、遠い美術館に行かなくてもいい。「インターネットのこと?」。たしかに、ネットでも多く文化や芸術に味わえます。でも、リアルな現実の場所に行って「肌」で感じることも、大切だと思います。肌で感じることは心に響きます。もっと、出かけましょう。文化や芸術を感じるために。

カルチャーナイトとは、北欧から生まれたイベント。その内容は秋に公共・文化施設や民間の施設やお店などでそれぞれの場所の特色を生かした文化・芸術プログラムを夜間におこない、参加者に秋の夜長を楽しんでもらいます。まちごとにおこなわれることが多く、登別市でも「のぼりべつカルチャーナイト」として2012年からおこなわれています。今年も9月22日に開催されました。市内14ヶ所で、消防署や廃棄施設の見学会や、映画上映やライブ・コンサート、百人一首や食品サンプルの制作体験等さまざまな催しが開催。夕方から夜間にあけておこなわれる、ユニークな催しにたくさんの人が訪れました。

会場のひとつであるアパレル・ショップ「ギャラリーHANA」で開催された「チャリティーライブ&地元のミュージシャン紹介ライブ」では、前半では日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者であった土田英順による東日本大震災支援じいたん子供基金のチャリティーライブがおこなわれた(上写真)。演奏の合間には、東日本大震災のまだ傷が癒えない様子についてお話があった。後半は地元アーティスト木村健志・久保タクマのライブ(下写真2点)では、子供がライブ登場したり、楽しいトークも交えて心地よい空間が21時すぎまでおこなわれた。イベントが終わった後、心地よい風とカルチャーの余韻を感じながら会場を後にした。

ishikawa
Text by メディアリサーチャー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

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