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REPORT

日曜の昼。校内で生徒と大人が部活を話す。

2020.02.04

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ワークショップって何だ?
「気づき」って何だ?

昨年から、中高生との関係したプロジェクトに関わっていて、楽しい。そこで思うのは、中高生とは大人である。彼らとは大人として接しなければならない。

彼らと接していて、
ワークショップってあらためて何だろう?
僕はその疑問について、少しわかった気がするのだ。

その日、僕は学校を目指していた。幌別駅から、まっすぐ歩いていく。足元は氷せ少し悪いが遠くには山が見えて気持ちがいい。途中にあったスーパーで差し入れのお菓子を買う。それから10分ほど歩くと北海道立明日中等教育学校に着いた。来校者入口から入り、名簿の記入をして来校証を頭から下げる。日曜だが構内には生徒らのを目にする。部活動に来ているのだ。すれちがうと彼らは必ず挨拶をしてくれる。いい学校だ。

目指すのは多目的室。その部屋の向かいじは図書室があり、少しザワザワしていた。どうやら図書局が活動している、

ここの太田念先生のお誘いにより、僕のまちづくり活動にとてもお世話になっている学校。昨年夏、生徒の自主学習、探求についての相談をやらせてもらったり、探求のための「取材」のワークショップの授業を80名くらいの生徒の前で2コマもやらせていただいて、とてもお世話になってている。

さて、本題にいこうこの学校の日曜日の13時から、夕方まで中高校生と大人が「部活」をテーマに話し合うイベントが開催された。

画したのは本学の2人生徒。もともとは本学の生徒だけで放課後に部活の悩みなどをみんなで考えたい有志が10人ほどが、文系体育系のワクを超えて意見を交換する場だったそうだ。この話を聞いて最初びっくりした。高校生くらいで、授業でも部活でも、生徒会でもない(つまり義務でも、指示もでもない)集まりを企画するという発想が僕にあっただろうか! いやない。大学くらいからだ。

この彼ら集まりが、私も制作に参加した昨年秋に開催した中高生と「仕事」について考えるワークショップ「ちょビット学べるchobitcafe」(19.9.15)本輪西ファミリークリニックで開催)のメンバーと協働して大人も交えた形になったのが本日のワークショップである。

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イベントタイトルは「話そう!ひろがれ!自分たちごとアンテナ!」。「自分たちごと」とは、「自分ごと」でもなく「他人ごと」でもない、仲間とのより良い関係性をつくる目的の意味をこめられている。これに、今回のテーマとして、〜学生×大人で部活のコトを面白真面目に話してみよう〜」というサブタイトルがつけられ、部活について話し合う場となった。

今回の参加人数は、生徒と大人が合わせて17名。会場は、学校の多目的室。プロジェクターがあり、可動性のある長テーブルのある部屋である。普通の教室の倍近い広さがあり、その半分を使って今回の会場とした。生徒と大人のスタッフは11:30に集まり、会場設営や最終的な打ち合わせをおこなう。机と長机を組み合わせて4つのグループをつくる。テーブルにはそれぞれど動物の名称がつけられていて、机上に自由にメモできる模造紙と、付箋やマジックをおく。模造紙には動物のイラストが手書きで書いてる。こういう遊び心を大事で、参加者が書くハードルを低くするね。息抜き用のお菓子もおく。

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壇上にはプロジェクター。これはホワイトボードと一体化した単焦点型で、ボードに映像を投射するほか、ボードに書いた内容もパソコンに記録化する機能もあるということだ。自分の高校時代は天井に大きなプロジクターがあるくらいだってので、驚く。そして、これを使って生徒2人が作ったパワーポイントのスライドで、ワークショップを進行するというだから、そこに驚かないといけないね。驚くのはパワーポイントというソフトが生徒が使えるという環境ではなくて、実際にそれを使ってワークショップをやろうとする彼らの心意気なのだ。

設営が終わり、本日の進行表で役割を打ち合わせ、合間に持参したランチを。僕はこういう時のランチを決めてる。ペットボトルのミネラルウォーターに、カロリーメイト、そしてサンドイッチ。どんな状況でも食べられて、残すことも可能な組み合わせ。カロリーメイトの食事ぽく同時にお菓子ぽいとこが気にっている。気分で味わうことができる。イベント当日は気を使うことが多いから、食事を決めておきたほうが楽だ。ほかにも使うバッグなども決めている。そのほうがミスが減らせる。カロリーメイトの唯一の欠点は、食べているとポロポロと粉末状にこぼれること。会場を汚してはいけない。溢れたら箱にでも入れておく。

13時の少し前にはちらほら参加者が集まってくる。向かい図書室から、先生と生徒が来て、太田先生のとこに「図書局が、お祝いでクラッカーなどを使うので少し騒がしくなるかもしれない」という連絡を丁寧に受けていた。素晴らしい。先生だけではなく生徒も来ているのがいい。世の中にはこういった事前のやりとりが大切なのを生徒に学ばせるために生徒も同行させたのだろうね。良い場面が見られた。参加者は決められたグループに誘導されるので、スムーズに着席。

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13時予定通りスタート。主催の2人が登壇し、挨拶。3部構成のワークショップが4つのグループでスタートした。3部構成の内容はシンプル。第1セッションが自己紹介と、部活の問題点について、第2セッションが理想のリーダー(部長)やフォロワー(部員)について、1の問題点をふまえて話し合いをおこなう。ここで、他のグループを見学できる休憩を挟んで、第3セッションでは、問題を、解決する方法の話し合いがおこなわれた。

テーブルの上の白紙の模造紙や、付箋、マジックは、テーマやいいアイディアが出た時、付箋にメモしたり、付箋を模造紙に貼ってみて、関係性を考えてみたりすることができる。これらのツールの使い方は自由である。

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自分のグループででも雰囲気や感想を書いていくと、構成は生徒(高校生)、社会人2人(僕も含めて)、大学生という構成であった。そして、自己紹介の中で、高校生に部活の中にわりと急がないといけない悩みあって、そのひとつがテーマとして、最後まで展開していった。机上のツールについては、アイディアを付箋に書く、というあたりで模造紙の活用まではいかなかった。

その悩みについて具体的な内容がここでは書かないでおこう。なぜなら、校内のある意味プライベートなところを含む問題なのでネットで書くのはふさわしくない。それに、ここでそれを論じてしまうと、その問題に引っ張られて、今回のワークショップそのものの魅力が伝わらないような気がするのだ。それに他の問題に応用できる記事にもならない。

ここで、伝えたいのはワークショップから導き出されるのは必ずしも結論ではないといういことだ。一番大切なのはプロセスと会話であり、その太さが問題となる。

そして、そして付箋。
付箋が口から、空気へ飛んだ言葉を捕まえる。

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「相手のことを思いやり」ながら「話し合いを重ねる」ということだ。
今回はそんな想いを感じた。

こう書いてみると、ぼんやりとした印象だが。では自分でそれができてるかといえば、そうとはいえない。ワークショップというのは「気づき」が大切だという。正直にいうと、それについて僕は今まで、理解が浅かった。「気づき、がどうしたのだ?気がついて、どうするのだ」と結論ばかり考えていた。

単なる知識の知る、知らないの問題だと思っていた。でも、今回わかった。ワークショップでは「気づき」自体をひとつの自分の中のエピソードとしてとらえ、考えていくというのが大事なのだ。物語としてとらえるということだ。そして、その物語を他者と共有して、その感想を語り合う行為と似ていると思った。そのうえでの「こういしたいね」という「想い」をしていく。

ワークショップと、クリエイティヴとは、似ているけど違う。僕はクリエイティヴとは速さと、細かさ、しっかりとした結論が必要だと思う。ワークショップとは、遅くても多様性、細かさより本質、結論というより理想を生み出す。理想を話してもいいじゃないか。
そこから、クリエイティヴが生まれる素地になるのもたしかなのだ。
Text by  石 川 伸 一    NUMERO DEUX

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話そう!ひろがれ!自分たちごとアンテナ!
〜学生×大人で部活のコトを面白真面目に話してみよう〜
主催 生徒:舛田翔陽 石山勇太郎
大人スタッフ:太田念(教員)・加藤あゆみ(室蘭ハタモクcafe)
石川伸一(NUMERO DEUX)・富田理哉(医師)
日時:1月26日(日)13:00-15:00
会場:北海道立明日中等教育学校(北海道登別市片倉町5)

REPORT

高校生に教える。人生は毎日「取材」だということ。

2019.12.08

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メディアづくり・まちづくり・ひとづくり      
石 川 伸 一 のちいさな社会学活動。

2019年7月19日(金)北海道登別明日中等教育学校にて、夏休みにフィールドワークをする生徒さん(4・5期生)に向けてメディアづくりの授業をやりました。生徒さんは大変熱心に良い反応をみせくれて、とってもやりがいがありました。機会を与えていただいた太田 稔 (Minoru Ohta) 先生には感謝です。

そのことについて、書いていこうと思う。

時々、僕は「教える」という活動をする
内容はメディアについて、メディアづくり
というテーマが多い。

僕は専門教員ではないので、
最初のきっかけは忘れてしまったが、
そういった依頼があったからだと思う。

僕は未経験の分野でも、
依頼されたことは断らないようにしている
依頼者も常識的な方なら、僕のできるような
ことを依頼してくるから、まずはうまくいく。

「取材」というテーマも、僕ができそうなテーマのひとつ。
みんな「書く」こともあまり教わらないで社会に出るけど、
取材についてはもっとそうかもしれない。

取材というのは、場所や人について、自分で調べて
文章を作成することだから、有名人のインタビューなどだけではなくて、
仕事や学校のレポートの中にも「取材」がある。

もっというなら、僕たちは日々、なにかに出会い、それについて
評価したり、反応して発信しているのだから、
日常生活も大きな意味の「取材」の連続だといえる。

今回、生徒さんの「探求」のために講義を依頼され
学校の探求授業のカリキュラムの中でおこなった。

「探求」とは、生徒の自由研究のようなもので、取材を伴う今回「外に出る」探求活動について、役立つような講義をしてほしい、という依頼で「取材ワークショップ」というタイトルで取りくむことにした。

ただ、人数が多いことと、時間が1コマなので「取材」という生徒さんには未知な分野だと思うので、そこを全面的にワークショップ(体験型講義)にしてしまうと、基本的な知識が抜け落ちる可能性がある。だから、座学に近い講義形式にしつつも、配布の教材を問題形式にして、その回答についてディスカッションしながら、進めていくことにした。そこで少しワークショップぽい風味が出せたかなと思っている。

僕は、昔ながらの講義形式(座学)も利点は多いと思っている。その時間で、必要な知識を得てもらう、理解してもらう、という点では講義形式はやり方によってはかなり有効であり、基本であると思う。もちろん、それを教える側の能力が一番大切なのはいうまでもない。授業というリアルタイムの中で、必要な単語を暗記させて、そしてロジックを理解してもらい、
終わらせることができれば素敵だと思う。

ワークショップ形式は、もうすでに得ている知識や体験「応用編」という側面を持っていると僕は思う。だから、いきなり受講者の理解の浅い段階でおこなうのが良くないと思う。ワークショップは気をつけないといけない。やった感じだけ受講者に与えてはダメなのだ。

それにしても、明日中等教育学校さんは、本当に初見の僕の講義によく反応してくれて、嬉しかった。賛成でも反対でも反応してくれるのは嬉しい。高校生相手の講義はとても緊張したけど、機会があればまた講義をやってみたいと思った。

この体験も僕にとってんも「取材」であった。

 

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Text by  石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
メディアづくり まちづくり ひとづくり  をテーマに活動中。

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REPORT

本番の前の「下見」は楽しい。コスパのいい知的な快楽。     

2019.12.05

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メディアづくり・まちづくり・ひとづくり      
石 川 伸 一 のちいさな社会学活動。
2019.7.16   教える前に考えたこと

画面にみえる動画サイト
再生、一時停止、早送り、巻き戻し
のボタンを眺めていると、

時間を支配していく気分には……ならない
時間は相変わらずの無情にすぎるだけ。

時間の捉え方もある
変わらないこともある。

その日、講義をさせていただく会場に下見にいった
僕は下見が好きだ。

取材の場合も、可能な限り下見をおこなう。
市内なら楽勝だ。仕事後の楽しみになる。

この感覚は何だろうね。

本番では、もう立ち止まれない。
やるだけである。
進むだけである。

でも、「下見」は素晴らしい 立ち止まることができる
考えることもできる よそ見もできるし、コーヒーも余裕で飲める。

僕はもともと、編集者やプランナーだから。
だれにも知られず、机の上で考えるのが好きだ。
この「立ち止まれる」プロセスがあるのが好きなんだ。

下見はもちろん、実用的な意味もある。
その場所に迷わないということ。あとアクシデントを防ぐ。

取材の話をすれば、
今、ネット検索や、当日でもスマホでその場で調べられので、
場所確認の下見の重要性は減ってきているのかもしれない。

ネット以前は、単純に道に迷ったりしないか。
また、取材用のカメラやレコーダーの電池が必要に。
なった時、取材先のコンビニを事前に調べたりした。
昔の話だ。今でもクセでやっている。

道に迷えば、最悪取材先に電話で聞けばいいけど、
やっぱりそれはカッコ悪い。

2019年7月16日、その日も下見だった。
取材ではなく、講義だ。
場所は北海道登別明日中等教育学校。

カメラと、講義で使うノートパソコンを持参した。

会場に入って、地声でいけるか、マイクを使うか考える。
ノートパソコンと会場のプロジェクターの接続を確認し、
写り方もみる。会場の照明もつけたり、消したりしてみる。

僕にとって、取材先の下見が、取材の一部であるように
会場の下見も講義の一部だ。
下見と本番で2倍の知的な快楽。

下見は、講義や取材だけではない。

「本番」があるなら、必ず下見のできるチャンスはある。
「下見」にいってみよう。

楽しいから。
とても楽しいから。
コスパの良い知的な快楽。

 

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Text by  石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
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