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NEWS No.17021「シュゥン個展『エレメンツ』」

2017.04.16

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抽象的に生き方を語るなら、ポップがいい。クールよりも。表現において「クール」と「ポップ」。どちらが好きかといえば、僕はクールです。ただ、それに完全な自信を持って言い切ることはできない。なぜなら、その定義をキッチリすることができないから。定義できないことに自信は持てない。でも「クール」の方が好きだ。では、クールとは何なのか?と考え、思考を深くダイブさせていくと、だんだんわからなくなってくる。それは同時に表現のおもしろさ、複雑さにつながっていく。そして、行き着くのはポップとクールとは、メビウスの輪のような関係性が見えてくる。

SHUUN(シュゥン)は、日常と非日常の間に潜む生き物とその世界をモチーフを平面作品として描くアーティスト。2010年頃から本格的な活動始め、クラークギャラリー+SHIFTの所属作家となる。2012年に海外にも作品を発表。「コメディやSFや怪獣映画、ローファイなものが好き」と語る、その作風は力強い多彩な色遣い、可愛さと怖さ、愛嬌と不気味さがユーモアとゆるやかに同居している。

本展では、新作「エレメント」を中心に、人気の「モジャモジャ」シリーズを含む大小のアクリル画、そして彼が制作初期から描き続けているデジタルペインティングが展示。彼の作品を観て思うのはポップの深度ということである。ポップのアート性の高い表現は、決して簡単なものではない。そこに僕は「深度」がなければいけないと思っている。

SHUUNの作品にはポップな中に、正体の知れないスリラーな刺激がある。もちろん、それは表現の中だけのことで、現実の不安につながる訳ではない。例えるなら映画の良質な演出のような表現。それが僕が好きなポップの深度であり、それをSHUUN(シュゥン)の作品から強く感じる。そして、ポップでクールなのだ。

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Text by
アート・メディアライター  石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

「シュゥン個展『エレメンツ』」
会期:2017年4月4日(火)〜30日(日)11:00〜19:00(月曜日・第三火曜日休廊)
会場:クラークギャラリー+SHIFT(南3条東2丁目 MUSEUM 2階)
http://www.clarkgallery.co.jp
http://shuun.me/

 

NEWS

SAPPORO GUIDE+ No.013 「北海道知事公館。都市の中の開放」 

2017.04.09

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SAPPORO GUIDE+  No.013 札幌を<初めて楽しく>アートに歩くガイド。

 No.012 「知事公館。都市の中の開放」 ————————————————–

札幌のまち。はじめて旅行等で訪れて、文化的に楽しく歩くガイドの13回目。前回は札幌中心部にあるデパート「三越」について紹介してみました。SAPPORO GUIDE+  No.012 「札幌三越。僕とデパート。3つの条件」。今回は、春になってきたところ。都市中の自然が楽しめる場所を紹介しようと思います。そこは北海道知事公館です。

少し先の話をしてもいいだろうか?具体的な日付もある。4月28日からのことだ。それぐらいになれば、北海道はようやく冬を抜けた感じがしてくる。道外の人は驚くかもしれないね。この地では入学、就職シーズンを過ぎてようやく春な感じがかたまってくる。この季節は活動的な気持ちにさせてくれる。インドアな僕だってそうなのだから。逆説的にいえば「活動的にならなければならない」時期なのかもしれない。北海道の冬という長いトンネルを抜けるための儀式のようなもの。ここを無事クリアして「夏」を迎えることができるのだ。そのためのウォーミングアップ。

さて、ではどこに出かければいいのだろうか?そんなとっかかりに、気持ちよく過ごせる場所を紹介する。その場所とは北海道知事公館。北海道の会合等の使う施設。もともとは三井合名会社の所有。三井札幌別邸の名で迎賓館としてつかわれていました。もとがそうなのでリゾート的というか、ヨーロッパの別荘ふうのイメージがある。白と赤を基調にした目につく外観はモノトーンが多い道内のクラシックな建物とは異なる感じが新鮮だ。

公館の中は見学することもできる。入場は無料。見ることのできる範囲はコンパクト。でも照明のデザインが部屋ごとに違っているなど、ディテールに見所もある。そして、庭園もみどころのひとつ。ここでは、自由に座って楽しむこともできる。また、安田侃や流政之のモダンな彫刻も設置されている。僕は北海道の自然にはモダン〜コンテポラリーなアートが似合うと思う。ひっそりと竪穴住居の跡もあります。

そして、最後に僕が思う一番のポイントを。敷地内の北側には三岸好太郎美術館がある。つまり、ここは北海道建物と自然、そして美術が楽しめる空間なのだ。本年度は4月28日より庭園が開放される。ここで、夏にむかって自分を開放しに行ってみよう。

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Text by アート・メディアライター 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

知事公館
場所:札幌市中央区北1条西16丁目
営業時間:公館9時~17時(※公務等で見学不可の場合あり) 庭園 8時45分〜17時30分 休館日:土曜・日曜・祝日・年末年始
庭園閉鎖:12月1日〜4月28日 料金:無料 駐車場:なし http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/tsh/koukan/gkoukan.htm

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NEWS No.17020「500m美術館vol.21 第5回500m美術館賞 風間天心」

2017.03.26

500m美術館vol.21 第5回500m美術館賞 風間天心/わにぶちみき

アートはそこにある。

宗教と美術。この2つは日本はもちろん、世界的にも密接な関係を持っていた。美術史の特定の時代では特にそうだ。美術は宗教において有力な「メディア」であった。さて、今はどうだろう?現代社会で僕は宗教と美術、宗教とメディアということを考えると、僕が少しドキドキしてしまう。どこか、自分では触れてはいけないような気がするのだ。僕はそれを過去の歴史とだけ認識してしまう。自分には関係の無い事だと思ってしまう。

風間天心(Tengshing Kazama)美術家、僧侶。1979年東川町出身。宗教と芸術の相互作用を求め、仏教界と美術界を行き来しながら、国内外で多様な活動を続けている。

本展示で素材として使われている水引。冠婚葬祭の時に「ちょこっと」に目にするものが、大量に表現として使われていることに圧倒される。目にするわりにはその意味やルーツについて知らない。そう、まずは本作品は水引についての無知と、アートの素材として大量に使われた時の「強さ」に圧倒されてしまう。ただ、同時、僕の中でとてもポップに、宗教と芸術という難しそうなな枠を飛び越えて語りかけてくれる。水引に興味が出てくる。

作品の印象はやさしげで、おだやか。だから心の中にすっと入ってくる。アートは「わかって見る」もいいが「見てから、わかる」でもいいと思う。僕は宗教について、もっと身近に考えていきたいと思った。そんなキッカケをいただいた作品だ。

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Text by
アート・メディアライター  石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

「500m美術館vol.21 第5回500m美術館賞 風間天心/わにぶちみき」
会期:2017年1月28日(土)~3月29日(水)
会場:札幌大通地下ギャラリー 500m美術館(札幌市営地下鉄大通駅内)

 

 

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