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NEWS

NEWS No.17005-4「アンティパストのテキスタイル展」

2017.01.12

124グランビスタ

ポップはいつも正しい。札幌は今、冬。まだ終わりはみえない。これから、まだまだ寒いは続く。僕は札幌生まれだけど冬は特に好きでもないし、慣れている訳でもない。ただ、対策ができるだけ。でもね、実は心の奥には冬にある程度の思い入れがある。そのれは、好きや嫌いを超えた、
無いなら無いと落ち着かない気持ちだと思う。

雪国のファッションはどうしても地味になりがちだと思う。コート等のアウターや、セーターも選ぶととなると、地味な色合いの、シンプルなものになりやすい。紺、グレー、ベージュ、黒とかね。それはそれで、無難にいい。でも、ここにはポップはないなぁ。

本展示の「アンティパスト」とは、ジヌシジュンコとカトウキョウコの2人によるアパレルブランド(1991年創立)。アンティパストの本来の意味は「前菜」という意味。本ブランドコンセプトは洋服を料理に例えて、メインデッシュをおいしく食べるには、魅力的な「前菜」のような靴下等の小物を中心としたアイテムを制作している。展示ではテキスタイルや図案から生地ができる制作の過程を展示。靴下などの小物も販売されている。

アンティパストの代表的なアイテムである靴下。一見したところ派手な印象を受けるけど、クラシックな情景を感じさせる「懐かしさ」が絶妙にブレンドされていると感じる。だから、品があって年代を選ばない魅力がある。ここには僕の理想とする、ひとつの「ポップ」がある。北海道の冬。寒くフラット世界。そんな中でアンティパストのアイテムを身につけた人々が行き交う。そんな光景が、もっと観られると、とても素敵なことだと思う。僕は冬を素直に「好き」だといえるだろう。

ishikawa

Text by
アート・メディアライター  石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

「アンティパストのテキスタイル展」
会期 : 2016年12月8日(木)~2017年1月24日(火)
会場:グランビスタギャラリー サッポロ(札幌グランドホテル1F)
http://www.antipast.jp/


NEWS

NEWS No.17003-3「石倉美萌菜 個展『やることやりたいことやんなきゃなんないこと 』」

2017.01.09

121CAI02


自由な翼は持てない。

自由な空想・現実。仕事にむかう気分。自由な翼が持てれば、いいなぁと妄想する。これは言うまでもなくメタファーです。欲しいのは本当の翼じゃない。X-MENになりたいわけではないですから。頭の中にあるのは自由。仕事をしない自由かもしれない…そんなことを考えてルーティンの仕事ぬ向かう。数時間後…とりあえず仕事が終わった。そこで、思うのは自由とはなんだろう?と思うこと。僕は何から逃れようとしているのか。

「やることや」「やらなければならないこと」からの開放。それが「自由」なのだろうか。そう考え進めていくと「自由」とはなんだかわからなくなった。でも、本展示には僕に自由について、考えるキッカケをくれたと思う。

石倉美萌菜(Ishikura Mimona)は1986年札幌市生。2009年大谷短期大学部美術科油彩コース、CAIアートスクール卒業。日常の小さな感情をヒントにしたアート表現をおこなっている。その方法は、平面にとどまらず、さまざまな方法を試みている。それぞれの作品は、僕個人の印象では非常にウェットな感触の表現をすると思ってる。そこに少し心が痛痒くなることがある。そこが魅力的なフックになっている。僕の感情がゆらぎ、攪拌(かくはん)されていく。

自由とは実は、にがく、苦しいものではないか。僕は仕事に行くまで妄想する自由が、なにかが違う。自由と制限は実は等価であり、状況によっていくらでも、くるくるまわって、入れ替わるのではないか。そして、アーティストは「自由」という大きく、そして困難な問題と戦っているのではないか。僕は自由を求める前に、自由を「定義」することを考えたい。

ishikawa

Text by
アート・メディアライター  石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

「石倉美萌菜 個展『やることやりたいことやんなきゃなんないこと 』」
会期: 2016年12月17日(土)〜 2017年1月21日(土)・13:00 – 21:00・日祝休廊
会場: CAI02 (大通西5 昭和ビルB2)

NEWS

NEWS No.17002-2 「500m美術館開館5周年企画 札幌・ポートランド姉妹都市交流展 」

2017.01.06

札幌・ポートランド姉妹都市交流展
NEWS No.17002-2 アートなニュース


コラージュ再考。
フラッシュバック。

アートって、なんでもありだよね。という発想は正しい。ただ、そればかり考えると頭の中の動きが鈍くなる。今あるアートは最初からすべて存在していた訳ではない。アートの歴史という時間の流れの中で発明されたり、改良されてきたもの。今、あたりまえのアート(表現)が、無い時代もあった。それを思い出しながら、アートを見ていかないと、新鮮でクリアな視点でアートを体験できないと思う。

アートの技法の中で「コラージュ」というのがある。それは、さまざまな既存の素材(写真、書籍、雑誌、新聞、書類などの既存の素材)を「組み合わせる」ことによって、作品をつくる技法である。

本展示のブレア・サクソン・ヒルによるコラージュ作品。ぱっとみると、その白黒でクラシックな力強い質感はコラージュには見えない。しかし、もう一度目を凝らすとコラージュが見えてくる。その発見。いいなぁ、この強さ。なんだろう、素直で優しい強さなのだ。僕はこれは魅力だと思う。明るい強さとも言い換えることはできるだろう。どこまでも魅力的だ。それは、たぶん繰り返しだが「強さ」だと思うのだ。そして、それは優雅さを持っている。

本展示は札幌の姉妹都市ポートランドのアーティスト3人よる内容。今回のテキストでは、コラージュ作品を出品した。ブレア・サクソン・ヒルの作品を紹介した。他の2人の作家の作品も見る価値のあるものだと思う。ぜひ、足を運んで見て欲しい。

ishikawa

Text by
アート・メディアライター  石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

「500m美術館開館5周年企画 札幌・ポートランド姉妹都市交流展」
会期 : 2016年10月29日(土)~2017年1月18日(水)
会場:札幌大通地下ギャラリー 500m美術館
出展作家:
Blair Saxon Hill(ブレア・サクソン・ヒル)
Peter Simensky(ピーター・シメンスキー)
Zach Yarrington(ザック・ヤーリントン)

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