■「企画展 サハリンを読む−遙か[樺太]の記憶」
会 期:2009年11月21日(土)-2010年1月17日(日)
9:30〜17:00(入場は16:30まで)・月曜休館
会 場:北海道立文学館(中島公園内)
料 金:一般¥400/高大生¥200(団体割引あり・小中生以下及び65歳以上無料)
札幌市中央区の中島公園内にある北海道立文学館。本施設には北海道文学のライブラリーがあり、誰でも閲覧することができる。また道内の文学をテーマにした常設展があり、さらに年に6回程度の企画展が行われる。
昨年末より「企画展 サハリンを読む−遙か[樺太]の記憶」が開催中。本企画は20世紀前半の40年間、南半分が日本領となり日本人が暮らしていたサハリン(旧樺太)がテーマ。
領土時代の書籍・地図・写真・映画等多様な資料を通して、この地域がどのように表現されていたのか、日本人の目にどのように感じられていたのか、を考える興味深い企画展示となっている。
▲会場入口から展示の様子。手前床面に設置されているのは本企画のために制作されたサハリンの地図。まずはこれを見て地理的なところから理解してもいいかもしれない。左壁面の展示は当時の地図である。
▲サハリンに関係した当時の書籍。本の現物と、文章の一部がパネルによって紹介されている。短い文章の中で当時のサハリンに対する認識が感じられ興味をそそる。
▲当時のサハリンの写真。この他、大きめな写真や現在のサハリンを捉えて写真も展示されていた。また、当時のフィルムもプロジェクターで上映され椅子に座って鑑賞できるようになっている。
▲これは、植物についての資料から。文学だけではなくこういった学術的な資料も展示されている。
▲新しいサハリンについての文献。これらは自由に手にとって中を見られるようになっている。
▲図録。B5版で100ページ近いボリュームがある。書籍の紹介を中心に写真も豊富。サハリンについての貴重な資料としての1冊になっている。1260円(税込)