■ コンパクトな「春」の足音。
「『ハルナデ展2010』jobin. と paterの二人展」
会
期:2010年3月21日(日)~4月2日(金)
会 場:GALLRY NEWSTAR (南3条西7)
年をとるごとに季節感というのは大事だと思う。四季がある、ということは実は暮らしていくのも、文化的にも、とってもいいことではないか。自然の変化を感じながら、自分の生き方を考えるのもいいことだと思う。
「ハルナデ展」とは、市内在住のアーティストjobin.と、paterの2人展。そのタイトルは「ハルはなでるようにやってくる」というテーマを意味している。今春にて4回目を迎える。会場は上記写真のとおりコンパクトな空間。でも、それだけ会場全体をテーマに染めやすい空間ではないだろうか。今回の展示では、奥にチェアが置かれ、そこに座って、本展示を楽しむようになっている。ほか、その静かなる春をみていこう。春の日差しの中、目を凝らしていく▼
▲ 天井にはモビール。蝶が飛んでいた。
▲ 光をイメージしたようなモビール。春の光だろうか。
▲ 地面のさりげなく置かれたワッフルのようなオブジェ。可愛らしい。
▲ 会場では、paterによる初の絵本「ワッフルとおんなのこ」の見本が置かれていた。入手方法についてはサイトのほうを参考にして欲しい。
▲ 本展のテーマによるカードも設置されたいた。こういったアイテムがあると展示に足を運んだ記念として楽しい。他、本展の写真についてはhttp://fotologue.jp/jobin/まで。また、映像についてはYouTubeにて「ハルナデ」を検索してみるといろいろ発見があるだろう。
季節感がなかなかみつけられない今。「春」をあらためて表現するアートは、実に意味のあることではないか。アートの表現によって、自然の春を実感する、ということもあるのかな、と僕は個人的に感じた。
Photograph & Text by Shinichi Ishikawa (NUMERO DEUX)