■ 「2人展」の魅力。
「佐野妙子 富樫はるか・2人展 vol.5」
会 期:2010年4月10日(土)~4月18日(日)/ 10:00~20:30
会 場:4丁目プラザ 7階4プラホール(南1西4)
市内在住の美術作家、佐野妙子と富樫はるかによる2人展が開催された。今回で5回目を迎える。会場はファッションビル「4丁目プラザ」の7階にある4プラホール。このスペースは美術専用のギャラリーではなく、時には普通にバーゲン会場等に使用されるスペースである。
なぜ、この会場なのだろうか?と在廊していた作家のひとり佐野妙子に聞いてみた。すると、ほかのギャラリーに比べて、このスペースは「4プラ」という街中のファッションビルの中にあるため、いろいろな人通りがある。そのため、この展示が目的以外の方にも見ていただける可能性がある、というところに魅力を感じている、と語ってくれた。
実際、在廊していると、ほかのお店の買物帰りに、来ていただいたような方々も多いそうだ。そうした出来事も嬉しい、とのことである。
また、本企画は特にテーマを決めていないようですが、作品はどのようにして作るのですか?と聞いてみた。すると、ひとつひとつの作品を自由に考えて作っていますけど、本展示は春におこなうため、自分では春の気分が作品に反映されることが多いかもしれません、と語ってくれた。以下、会場の様子を紹介していこう▼
▲ 佐野妙子の作品。小さめのキャンパスによる連作。
▲ 佐野妙子の作品
▲ 富樫はるかの作品。
▲ 富樫はるかの作品。
▲ 会場では作品のポストカードが販売されていた。さまざまなバリーエーションがあり選ぶのも楽しい。展示作品のポストカードもあるので、気に入った作品があったら、気軽に入手できるのが嬉しい。
■ 再び、佐野妙子へ「2人展」の企画について作品制作のティストなど、もうひとりの作家、富樫はるかと打ち合わせをするのですか?と聞いてみた。
すると、それほどはしていない、ということ。ただ一緒に展示されていて違和感のないものにしよう、という程度の確認をする程度だという。展示の仕方自体も作品を搬入した時に決めていくそうだ。
それで、結果として、実に自然な形で魅力ある展示になっていることが、5年にわたって「2人展」を続けられる理由なのではないだろうか。
来年も足を運ぶのが楽しみである。
Photograph & Text by Shinichi
Ishikawa (NUMERO DEUX)