▲フォーラムの様子。左から石川伸一(MAGNET),後藤 一也(UHBディレクター), 猪熊 梨恵(札幌オオドオリ大学学長),加賀城 匡貴(スケルツォ),渡辺 保史
【札幌ビエンナーレ・プレ 連携企画】
Free Paper MAGNET主催フォーラム
「札幌というまちを編集する」
~「まちづくり」は「まちをデザイン/アートすること」
日 時:2011年4月3日(日)14:00~16:30
会 場:北海道立近代美術館 2階映像室
料 金:メール予約700 / 当日1,000円 入場者50名限定
進 行 :石川 伸一 / 渡辺 保史
ゲスト:後藤 一也(UHBディレクター),猪熊 梨恵(札幌オオドオリ大学学長),加賀城 匡貴(スケルツォ)
札幌ビエナーレ・プレの連携企画として、僕の発行しているフリーペーパー「マグネット」主催のフォーラムを4月に開催しました。テーマは「まちづくり」。これを企画したワケと当日の様子を以下紹介していきます。
僕自身、もちろん「まちづくり」というコトバを知っていましたし、そういう活動が札幌であるのも知っていました。でも、ではそれはなんだろう?という素朴な疑問がありました。その本質がどうも僕には理解が難しくて、そういった活動には傍観者でありました。
ただ、ここ数年自分でもこのテーマについて、活動をしてみよう、してみたいという要求が生まれてきました。でも、いったい何をすればいいのだろう?、自分は何ができるのだろう? それらを考えるために僕はフォーラムを開催することにしたのです。北大で教えていて情報デザインについて著作もある渡辺保史さんと一緒に。
▲参加者には後半ではグループを作ってもらって、ディスカッションをしていただきました。
ゼロから一緒に考えたかったので、ゲストの方々も表現活動をしていても直接的に「まちづくり」活動をしていない方に出演をお願いしました。会場の受付は札幌のデザイン・ユニットFutabaの2人が担当。来場者にスムーズな対応をができました。
「まちづくり」関係者がひとりもいない「まちづくり」フォーラム。それで有料。はたして足を運んでいただけるだろうか?と正直とても不安でしたが、札幌ビエンナーレ・プレと同一会場であって来やすかったためか補助椅子も出すほどお客さんに来ていただきました。年齢層も高校生からご年配の方と幅広いのも嬉しかった。いろいろな人に来て欲しかったのです。
▲今回のフォーラムのフライヤー(左)と会場エントランス受付のサインボード。札幌というまちの版下をアナログな版下作業で作っているデザインイメージです。デザインはMAGNETのアートディレクター菊池信悟(rocketdesign)。
フォーラムは全部で2時間半ほど。前半ではゲストの紹介。僕がインタビュー形式で、それぞれの表現活動についてお話をお聞きしました。そして休憩を挟んで、第二部では、大喜利形式でゲストにお題の回答をスケッチブックにマジック書いて回答。この進行は渡辺保史さんが中心に。
お題は「札幌のまちを何を編集したいですか?」「まちの編集するためには何が必要?」「10年後の札幌はどうなって欲しい?」ということです。それぞれの回答にゲストの個性が出てとっても興味深い話題が展開ができたと思います。
また加賀城 匡貴(スケルツォ)にフォーラムの中でオープニングや、休憩前、テーマの転換のところで2~3分程度のライブ・パフォーマンスを入れました。フォーラムという固くなりやすい場の中で、いいアクセントになりました。こういうパフォーマンスを入れるスタイルは今後もやりたいですね。
▲参加者のみなさんに配布した「まち」をテーマにした僕たちが発行しているフリーペーパー2種。左は札幌出身の作家、森田たまの特集。右は最新号「函館」を取材した一冊。
ゲストのトークが終わった後に、お客さん同士で今回のテーマについて、少し話してもらうことを提案。そして話したことをグループごとに発表してもらいました。見ず知らずの方と話し合いをしてもらってことは、とてもいいことだったと思います。そして最後に質問コーナーを経て終了しました。
アンケートの回収率も9割という手応えもありました。この結果はゲストの方々が忙しい中、真剣に取り組んでいただいたことと、ゲストトーク後会場の参加者のトーク、質問コーナーの盛り上がりがあったからかと思います。
本フォーラムはまた、やりたいと考えています。今後もよろしくおねがいいたします。
▲ これは下準備の時の会場チエックの様子。この会場はプロジェクターがあるのとメモができるテーブル付の椅子がいいな、と思いました。
※本フォーラムについては、マグネットのアートディレクターも菊池信悟もブログ書いてます。http://rocketdesign.org/blog/?p=812
Photograph by Shingo Kikuchi(rocketdesign)(最後の写真はのぞく)
Text by Shinichi Ishikawa (NUMERO DEUX)