NEWS / REPO. 札幌アートニュース ニュメロデューが現場をレポートします。
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NUMERO DEUX Report.2011.08.15
「十勝から生まれる、
グラフィックアートの祭典」
第1回十勝ポスターアワード第1弾 浅葉克己+JAGDA展
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今回は帯広からのニュースです。
● 「ポスター」というシンプルな表現
今、アート作品は平面から立体、映像や音など、さまざまな表現方法がある。コンピューターを使ったインタラクティブで複雑な構造を持つ作品もある。テクノロジーの発展とともに最新技術がアート作品に反映されるのはごく自然のことだと思う。
しかし、高度なテクノロジーを持った作品が、必ずしも質の高いアート表現になるとは限らない。鉛筆一本で書いた作品もコンピューターを駆使した作品も、最終的には価値を決めるのはその内容なのだ。
「ポスター」という表現は、その歴史は深い。そして、誰にでも馴染みのあるもの。そして、平面というスタイル込められたメッセージは、どんなにテクノロジーが発展しても、人にもっともわかりやすいアートの手段として作られていくと思う。
● 帯広初のグラフィックアートの祭典
「十勝ポスターアワード」はじまる。
北海道帯広より、新たなグラフィックアートの祭典を目指すプロジェクト「十勝ポスターアワード」がスタートした。その内容は、全国公募のポスター展を企画。そのために、プロ・アマ・学生と幅広く作品を募集。そして国内の新たなる芸術イベントのひとつとして発信していくという。その目的は市民がアートに接する機会を増やし、地域活性化を視野に入れた祭典を予定している。
●現在、作品を募集中。
テーマ・募集要項発表されている。
現在作品を募集中。展示は2012年2月23日〜3月6日に開催される予定。
テーマ、申請書など詳しいことは、以下のサイトを参考にして欲しい。
http://tokachi-poster-award.com/index.html
● プレイベント帯広市民ギャラリーで開催中。
「浅葉克己+JAGDA展」
2011年8月11日(木)〜8月23日(火)10:00-20:00 (8/17休館)
帯広市民ギャラリー(JR帯広地下1階)
プレイベントとして、浅葉克己+JAGDA展が開催中。日本広告史に残るアートディレクター浅葉克己の作品と、日本で唯一のグラフィックデザイナーの全国組織JAGDAに作品を提供を受けポスターをが開催されている。初日では、浅葉克己による基調講演が開催された。
展示されたポスターは150点ほど。70年代から現在まで大変観応えのあるものだ。ポスターの多彩な表現を感じることができるだろう。これは「十勝ポスターアワード」の素晴らしい可能性を示唆するものだといえる。
帯広駅地下という会場なので、帯広およびまたその周辺の方々は足を運んでみてはどうだろうか。遠方の方も週末に訪れてみて本展と帯広の魅力を楽しみに来てみるのもいいかと思う。参考に札幌から行く安価な交通手段としては、バスセンターより高速バス ポテトライナー(片道3670円)が出ている。このバスチケットは、ローソンやセブンイレブン等のコンビニでも購入可能である。
Text & Photo by Shinichi Ishikawa (NUMERO DEUX)