News / Sapporo Art Scene
静かな中に何かがある。
2011.10.18-10.30「佐々木秀明展」 会 場:ト・オン・カフェ
僕はその空間の中にずっといたい。
静粛な場が好きである。なにもない場ではなくて、なにかが確実にあって、でも静かな空間がいい。身を置きたい。そんな場所は自然や都市の中に、ふと偶然のように存在する。またアートとして作られる場合もある。それはインスタレーション(空間芸術)という形で表現されることが多い。静粛な中のにある、なにかを感じたい。その時、時間の流れが変るような気分になる。
中島公園そばのギャラリーカフェにて、市内在住の現代美術作家、佐々木秀明の個展がおこなわれた。佐々木秀明は光を用いた立体作品を中心に制作している。会場では、立体作品より発せられる光が壁面を照らすことによって、独特の空間が作られていた。立体作品の存在や光は人工的なものだが、どこかアナログ的で心が落ちつく。僕の好きな静粛な空間がここにあった。
Shinichi Ishikawa / NUMERO DEUX