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2014.2.27~3.03 北海道造形デザイン専門学校卒業制作展2013 NEWS’14 No.5

2014.03.06

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Sapporo Art & Design “Report”
2014.2.27~3.03
北海道造形デザイン専門学校卒業制作展2013
札幌市資料館

● 午前の散歩。印象にに残った2点

休日の散歩は楽しい。まだ寒くて雪で歩きにくい。だけど日ざしも明るくなってきた。自宅から歩いていると大通公園の終わりにある西13丁目の札幌市資料館までたどりついた。ここの2階は貸しギャラリーにもなっている。昔の裁判所であった建物なのでクラシックな雰囲気がある。そこでおこわなれた卒業制作展に行ってみた。その中で印象に残った2作品について書いてみようと思う。

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▲  齋藤美里  「 H.I.S.  祝日を味わう」

「祝日にプチ旅行」という旅行の宣伝ポスターを想定した作品。そういった場合は写真を素材として使うものが多いと思う。なぜなら、現実の場所の写真が一番直接的にお客さんの心にアピールするからだろう。ただ、それだけだと広告デザインの幅を狭めてしまって少し寂しい。本作ではイラストを全面に出しているのは意欲作だと思う。そこで「行きたくなる」旅行の雰囲気を出すために、ツアーの内容を「食べ物」のイメージイラストとしてして落とし込んでいるのがアイディア。旅の大きな楽しみは食べる楽しみ。「食べ物」というのは求心力がある。そして、イラストという特性を生かして写真では難しいユーモラス表現になっているのも素晴らしいと思った。

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▲「和の国 Nippon」H.I.D.L研究科 川村明日香

日本が「和」の中にあることをイメージしたポスター。一見したところ「本日」としか読めないのが少し弱いと思うだけど、左下のテキストでコンセプトが補完されている。このテキストでセットで考えれば。わかりやすいし、僕自身も日本という国にはすべてをドライにとらえない良い意味の「和」の文化というものが生きているのではないか、思っているので共感できる。キャッチコピー的にテキストをもっと全面に出してもいいかと思うけど、そこはエレガンスとのバランスかなと思う。その控えなのも日本らしさかと思ったり。

散歩と卒業制作展示は休日の楽しい組み合わせ。

Text & Photo by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)


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