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2014.3.8-3.10 ジュリア・サリセティアッティ「ある日女神が訪ねてきた ー女神との会話」展 NEWS’14 No.7

2014.03.13

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NEWS: Sapporo Art & Culture
ジュリア・サリセティアッティ
「ある日女神が訪ねてきた ー女神との会話」展
会期:2014年3月8日(土)~3月10日(月)
場所:鴨々堂(中央区南7西2)
主催:文化庁 特定非営利活動法人S-AIR

すすきの〜中島公園エリアにあるアートスペース

鴨々堂は、2013年に正式オープン。その建物は大正末期の古民家を利用した一級古民家鑑定士事務所でありギャラリーやイベント、コワーキングスペースとしても使えるアートスペース。その名のとおり鴨々川沿いに建てられている。窓から川を泳ぐ鴨も眺められる雰囲気ある建物だ。もともとは芸者さんの置屋の建物だったという。位置的にはすすきのエリアといってもいい。ジャスマックプラザホテルの付近というとわかりやすいだろうか。建物のリフォームはもとの外観を生かしているので、札幌の歴史を知る興味深い場所であり、現在アートスペースとして使われているのも魅力的だと思う。

本スペースにアーティスト・イン・レジデンス(芸術家をひとつの地域に招聘して作品制作をしてもらう事業)によって訪れた現代美術家 ジュリア・サリセティアッティ。彼女はインドネシアを拠点に活動している。 ジュリア・サリセティアッティは自国の都市のインフラ、社会福祉、環境問題についてアートが社会に直接的な変化をもたらす可能性や、どのような人がアーティストになり得るかを考えて活動している。 今回の展示では1階のギャラリー空間を使って映像作品が上映された。

その内容は、札幌滞在中に彼女の住むアパートに〈女神〉が現れる。<女神>にこれまで抱えてきた疑問を投げかけ、彼女の判断を乞う…という内容の作品。もちろん<女神>自体が彼女がセッティングしたアート作品なのだが、彼女の国の信心深い国民性と社会問題を反映した作品だと思った。また映像では冬の札幌の光景が収録されていて南国の人から観た雪への視点も興味深かった。

制作する環境の変化はアーティストに刺激を与える。地元の古民家を利用した鴨々堂はアーティスト・イン・レジデンスにふさわしい場所のひとつなのかもしれない。

Text & Photo by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)


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