2014.11.22「アートフェア札幌2014 プレス内覧会レポート」
会場：クロスホテル札幌

「アートフェア札幌」とは昨年に初開催されたアートの展示販売会。その内容は市内のホテルの客室を展示会場にするという大変ユニークな企画である。昨年は初開催で２日間という期間にもかかわらず2,000人が「ホテルの客室のギャラリー」に訪れた。そして、ちょうど１年後の今の時期に２回目が開催されたのは、僕は素晴らしい札幌アートシーンのニュースだと思う。

さて、今週末１１月２３日・２４日札幌では市内ホテルの客室を使った国内外１８のギャラリーよりアーティストの作品の展示販売会「アートフェア札幌2014」が開催される。その一般公開に先駆けて、前日にプレス内覧会が開催された。会場のクロスホテルは、JR札幌駅や地下鉄大通駅より徒歩５〜６分のスタイリッシュなホテル。

実際に展示会場をみた感想。ホテルの客室フロアがまるごとアートの展示会場。廊下を歩いていろいろな客室を観てまわる、というアクションが「非日常」で楽しい。部屋ごとに展示の工夫もみどころ。客室という部屋にアート作品が展示されていると、その作品を買った場合自宅にどのように飾るか参考にもしやすい。気に入った作品は購入も可能である。アート観に、探しにぜひ行ってみて欲しい。

前回に比べてみると、「ホテルの客室」という特性を生かした展示がより多くなっていると感じた。企画というのは回数を重ねるごとに良くなっていく。僕は来年の「アートフェア札幌」の開催に今から期待したいし、このアート企画が「札幌雪まつり」のように、この地に馴染むイベントに発展していってほしいと思う。２日間の「客室のギャラリー」には魅力的な「非日常」が存在している。

＊作品作家　写真上　jobin  /  写真下　gla_gla

Text&photo  by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)

「アートフェア札幌 2014」
会期：2014年11月23日(日) – 24日(月・祝)
23日(日)11:00 – 20:00 24日(月・祝) 11:00 – 19:00
プレビュー：22日(土) 19:00 – 22:00（招待客のみ）
会場：クロスホテル札幌（ホテル型アートフェア）
住所：札幌市中央区北2条西2丁目23
出展者：18軒（主に道外から招聘）客室2フロアー / 各ギャラリー各１部屋を使用
入場料：1,000円（デポジット制）
目標来場者数：2,500人（道内主要美術館関係者、コレクター、企業経営者、メディア関係者など） フェアディレクター：大口岳人（クラークギャラリー＋SHIFT）
アドバイザー：戸塚憲太郎（NEW CITY ART FAIR ディレクター）
主催：アートフェア札幌2014実行委員会
共催：クロスホテル札幌
連携：アート札幌 2014、ART KAOHSIUNG 2014
協賛：アッシュ・ペー・フランス、グラニフ、ミライスト、レーザーシステム
協力：NEW CITY ART FAIR、SHIFT
後援：札幌市、北海道新聞社、UHB北海道文化放送、HTB北海道テレビ、HBC北海道放送、AIR-Gʼエフエム北海道、FMノースウェーブ
オフィシャルサイト：http://www.artsapporo.jp/2014/fair/
※ 昨年のアートフェア札幌紹介記事www.shift.jp.org/ja/archives/2013/12/art_fair_sapporo_2013.html