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’14NEWS No.35 – 2014.10.05「料理人の休日レストラン」

2014.11.07

料理人の休日レストラン

NUMERO DEUX NEWS
「料理人の休日レストラン」
2014.10.5  /三吉神社(南1西8)

—–  食べる文化。新しい「お祭り」のイメージ。

週末は、いいものを食べたい。栄養学的にも心にも。「食べる」ことは、楽しい。これほどわかりやすく、共感しやすいものもないだろう。コミニケーションにおいても食べ物のテーマは話しやすいし、その人を「知る」こともできる。そう考えるとあらためて「食べる」という行為は、今もこれからも、人をつなげる普遍的に有効なコミニュケーションの手段として、文化的にまたは社会学的に考えるのがいいかもしれない。

「料理人の休日レストラン」は、2011年にスタートした「北海道の食で、もっと元気に楽しく! 生産者×料理人×消費者をつなぐイベント」がコンセプトの東北の災害支援のチャリティイベント。2014年の2回目が、市内中心部から近い神社で開催された。会場では「料理人の屋台めし」があり、これは市内の店舗のシェフがこのイベントのために屋台を出す。そして、道内生産者により「料理人の屋台めし」の材料に使われている産直野菜等が販売。また、主催者のトークやライヴも開催される。そのため、会場内はちよっとした、「お祭り」という感じである。会場が神社だから、なおさらそう思うのかもしれない。

屋台もあるしね!ここでふと思うのは、ここに「新しいお祭りの形態」があるんじゃないかな、ということ。僕はいわゆる昔から神社等で開催されるお祭りに足を運んだ時、そこにならぶテキ屋さんで構成される、屋台、綿あめ、お好み焼き、林檎雨、おみくじ、等をみた時、これはいつまで続くのだろうか?と思う。その独特の色彩のセンスや雰囲気を日本のオリジナリティを感じるけど、規模的は縮小しているのは時間の流れとして感じる。この形態で再び大きく復活していくことは難しいかと思う。それに代わるものはないだろうか?

「料理人の休日レストラン」にはひとつのヒントがあると思う。生産者が直接販売する野菜や果物、シェフによる、珈琲講座、料理教師やインディペンデントなアーティストとによるライブ。神社の境内で開催されたのは単なる偶然かもしれないが、これはひとつの大事な「モデル」として、こういった試みがひろがっていけばいいなと思う。

Text by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)

 

 

 


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