NUMERO DEUX NEWS 15031
札幌のアートなニュース。
寒い冬の暖かい展示販売会
プレゼントのシーズン。
贈り物を贈る日は、文化でありメディアであること。
クリスマスシーズンですね。それは世の中にいくつかある贈り物の習慣のひとつ。プレゼントを贈る「日」という考えた方はおもしろい。ある日付でプレゼントという行動。よりシンプルに考えれば、プレゼントは贈りたい時に贈ればいい、と思う。今は24時間、世界につながるネット社会。すべては自由だともいえる。日にちへのこだわりなんて、必要なの?でも、人は「日」にこだわる時がある。贈り物の「日」というのは、人と人のメンタリティをつなげるもの。そして、クリスマスも僕は「メディア」だと思うのだ。それは常識でも、社会のルールでもないけど、人々は、気持ちをこめて特定の日にプレゼントを贈り合う。その行為を支えるひとつがクリスマスという媒体(=メディア)なのだ。クリスマスというメディアの存在によって、人は気持ちが伝えやすくなる。
ひびの こづえは、舞台やTV、広告等の衣装を手がけるアーティスト。夫は現代美術アーティストの日比野克彦である。ひびのこづえの名前のブランドも持っており、服、バック、小物等の販売をおこなっている。今回、市内のギャラリーにてその展示販売会を開催された。会場内はバッグ、ハンカチ、ブローチ、ポーチ、ストール、ワンピース、アクセサリーなどのアイテムで埋め尽くされている。これらのアイテムは、ひびのこづえの多彩な仕事の中で使われたあまり布によって、デザイン・制作されているものもあり、それは貴重な1点ものの販売となる。
作品の全体的な特長はカラフルで、優しさを感じさせる。同時に大人にも似合うデザインだと思う。僕個人として注目したいのはハンカチ。その他のアイテムも、もちろん素敵ではあるのだけど、男性視点でまず求めやすく、おすすめなのはハンカチだと思う。本会場では100種類ぐらいあって、必ずお気に入りのものがみつかると思う。選ぶのも楽しい。また、プレゼントとしてもとてもいいと思う。贈る人の雰囲気を思い浮かべながら、選んでみてはどうだろうか。もちろん、自分用としてもおすすめである。
会場の「Kita:Kara Gallery」(キタカラギャラリー)は、市内中心部にあり、このスペースは、北海道のアートや文化を発信する「Kita:Kara 」が運営。2014年にオープン。企画展を中心としている。ちなみに本ギャラリーのあるビルには、北海道文化財団の展示スペースや、大通美術館があり、街中のアートスポットとして魅力のある場所となっている。
クリスマス、お正月という贈り物のシーズン。そのアイディアのために、本展示に行ってみてはどうだろうか。同ビルの6階にある本ギャラリー関連ショップkanata art shop では、北海道内外の作家によるぬくもりのある作家による作品が販売されており、現在特集として「毎日つかいたい土鍋と鉄鍋」の展示販売会もおこなわれている。こちらのほうも素敵なプレゼント(自分用にも!)の参考に見に行ってほしい。
Text by メディア・プランナー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
ひびのこづえ[冬の出会い]展覧会
会期:2015年12月7日(月)〜2016年1月23日(土)
休館:日曜祝日、および12月30日〜1月3日
会場:Kita:Kara Gallery(札幌市大通西5 大五ビル3階)