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NEWS No.16022「21_21 DESIGN SIGHT企画展『雑貨展』」

2016.05.01

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NUMERO DEUX NEWS 16022札幌のアートなニュース。

雑貨は人生の小道具。
なぜなら人は雑貨を選ぶ。それには理由が必要だから。

雑貨のお話をさせてください。理由は僕は雑貨が好きだから。僕にとって雑貨とは「生活に役立つ小道具」。家事・仕事まわりにあるモノ、というところだろうか。ちいめでシンプルなもの。小さくても複雑なものは雑貨ではないのかなーと思う。このあたりの定義は結構難しい。お皿やマグカップ、シャープペンシルやファイルボックス…これらは明確に雑貨。では「置き時計」は雑貨ではないのか?と考えると僕は雑貨店にあってもいいかと思う。今では電卓も雑貨といってもいいかもしれない。電卓が生まれた当時は雑貨とはいわなかっただろう。当時は高額な最新機器。一部の人しか持てないものだった。でも、今では誰でも持つことができる。100円ショップでも入手できる。それでは電卓は「雑貨」といってもいいかなと思う。

雑貨の定義は変わっていく。そのうちスマートフォンやタブレットも「雑貨」というカテゴリーにおさまるのではないか。少なくてもデジタル家電ではマウスはもう僕は雑貨の感覚がある。みんなが持てるもの。どこにあっていいものは、生活に溶け込んでいき「雑貨」になるのではないか。そして、雑貨は人生の小道具でもある。なぜなら、人生のいろいろな舞台で雑貨は必ずあるから。お気に入りの雑貨に励まされ、気に入らない雑貨に腹を立てる。

雑貨のない人生は考えられない。ただ、雑貨とどう接するかは個人の自由。そこには単なるモノの所有だけではなく、ライフスタイルにもつながっていく。雑貨は選ぶものだから。その選ぶ理由が、その人のライフプランともいえる。

小難しい話を抜きにしても単純に自分好みの雑貨探しは楽しい。僕は仕事や旅行先に雑貨店があれば必ずのぞくことにしている。最近の傾向だと少しアンティークなお店がおもしろい。なぜなら新製品はネットや札幌のお店で見かけたり、入手できる。だから、旅先でも意外と見たことのある雑貨が多い。でも、アンティークなら珍しいものが入手できるかもしれないから。

21_21 DESIGN SIGHT東京ミッドタウン敷地内にあるギャラリー。「デザインを通して世界を見る場所」というコンセプトであり 三宅一生・佐藤卓・深澤直人がディレクター。建築は安藤忠雄がおこなっている。

この場所で『雑貨展』というタイトルの企画展がおこなわれた。内容は「雑貨」というものを歴史から、ライフスタイル、そしてアートという観点からも表現している考えさせる企画。「雑貨ってなんだろう?」と考えることに興味があれば、六本木にお立ち寄りの際にはぜひ足を運んで欲しい企画である。

Text by 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

「21_21 DESIGN SIGHT企画展『雑貨展』」
会期:2016年2月26日(金)~6月5日(日)/10:00~19:00(入場は18:30)・火曜休館
会場:21_21 DESIGN SIGHT(ミッドタウン・ガーデン内)
入場料:一般¥1,100/大学生¥800/高校生¥500/中学生以下無料
※5月3日(火・祝)は開館

 

 


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