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NEWS No.17029「喫茶店、カフェとは?…『ゴーシュ』(洞爺湖町)」

2017.07.09

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カフェが好きなら。カフェに行こう…
近頃、喫茶店という呼び方とは使われなくなっていると思う。この呼び名の「喫」という字は「喫煙」のことだから、これからはますます使いにくいだろう。今、思ったけど完全禁煙のカフェだと「喫茶店」という分類ではだめなのか。スターバックスは喫茶店ではない訳だ。または喫煙できない喫茶店?喫茶店という呼び名が生まれた時、まさか禁煙のお店ができるとは、思わなかっただろうな…と思うと時代の流れを感じる。おいしいお茶とタバコを切り離された。

さてさて、喫茶店は今は「カフェ」という呼び名に変わりつつある。このカフェという呼び名も広がりがある。就業支援施設に「ジョブカフェ」とつけたり、イベントにカフェという名称をつけるのも見かける。するとカフェって何?という疑問も出てくる。そこを説明するなら、お茶だけか、お茶メインの飲食店をカフェ。または、飲食関係なく不特定多数の人が、利用や相談したりする施設、交流する場をカフェという呼び名を使っているようだ。カフェは単なる飲食のお店だけを指ささなくなっている点は興味深い。カフェとは「場」の概念ということか。この話は別の機会にも書いていきたい。

さて、これからは僕が考える好きな「カフェ」の話をしたいと思う。僕はカフェとはお茶をメインに提供する飲食店。飲み物は珈琲であって欲しい。これは単なる自分の好み。もちろん、紅茶や日本茶もありだと思う。でも一番は珈琲。黒くて苦い、悪魔のような液体を楽しみに行くのだ。内装はシンプルに。カフェにおける「ホワイトキューブの思想」でおねがいしたい。外の良い眺めはあっても、なくてもいい。お店の居心地さえよければいいのだ。喫煙についてはもうNGの時代だとは思う。もちろん、喫煙できるカフェもあってもいい。棲み分けの問題だと思う。

お茶以外のメニュー、デザートや食事については、僕は「あっても、なくてもいい派」。なぜなら、カフェはお茶と空間を楽しむ場所だと思っているから。それに食事メニューが充実しすぎていると、少しお店を騒がしくなる気もする。だから「僕はお茶だけでも、まったく問題ない派」で限りなく「お茶だけでいい派」。お腹が空いたら?…カフェを出てレストランにでも行けばいいじゃないか!ラーメン屋でもOKだ。そして、カフェに来ればいい。

カフェは何をする場所なのか?
それは、自分で決める場所なのである。
僕はカフェで考え事をするのが好きだ。「考える」というのは意外に難しい。
良い思考には「自宅ではなく、居心地の良い場所」がいい。
もちろん、自宅や仕事場でも思考はできるし、できなければいけない。
でも、カフェの思考は、楽しみと兼ねているところがいい。

洞爺にあるカフェ「ゴーシュ」は、洞爺湖がよく見える高台に位置するちいさなカフェ。木材を自然に使った明るくシンプルな店内。BGMはクラシック音楽。そして、おいしい珈琲。ひとりか二人くらいで来るのがいいお店だと思う。混雑も予想できるので、のんびりとしたスケジュールで来たい。

Text by  アート・メディアライター
石 川 伸 一 (
NUMERO DEUX)

「ゴーシュ」
北海道虻田郡洞爺湖町月浦150-2
http://www13.plala.or.jp/gauche/

 

 

 

 


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