「本」を知らない人はいないと思う。
ただ、共通認識としての「本」というは難しい時代ではないのか?。
メディアとしての本。
「絵本の読み聞かせ」に行ってみた。子供むけのものだ。それはNPO法人が主催するもので、その法人のスペースに隣接うしている市の図書館で、平日のお昼の少し前の20分間におこなわれた。僕はこういったイベントに参加するのは初めてだった。子供の頃に体験した記憶はない。多分、保育園に行っていた頃に体験したような気がしますが、もう忘れてしまったのだろう。
今回の読み聞かせは、まだ幼稚園、保育園前のお子さんがメインだった。開始時間になると担当の方が3人程度登場た。お客さんの前に立って「はじまるよ〜 はじまるよ〜」とアクションをおこなう。それは、子供でも簡単に真似ができそうな動きで、子供も親と一緒に真似をする。そうして子どもたちの興味を惹いたところで、読み聞かせがスタートする。
最初に登場したのは、いろいろな動物が「ジャンプ」するという絵本。動物が本の見開きいっぱいに登場していて、ページをめくるとぴょーんとジャンプしている絵になる。子供はジャンプするページになると、自分自身や親の手を借りてジャンプする動作をおこなう。これがワンセットで、ほかさまざまな動物が登場する。同じ繰り返しとなる。
次の絵本は「だるま」が登場して、ページごとに表情やスタイルが変わっていくものである。ここから純粋に絵本を読み聞かせる形になるが、この絵本もストーリーよりも、ビジュアルの展開で興味を惹かせるものである。そして、最後に完全にストーリー性のある絵本の読み聞かせとなった。読み聞かせの後、代表の方とお話をさせていただいて、本法人の「本を好きな子をつくりたい」という想いというのがとても伝わってきた。
ここで僕が思ったのは「本」ってなんだろう?とことである。正直、本というのは僕には身近すぎてよくわからない。自分なりに本とは付き合っていると思う。本はリビングにも、枕元に置いてあって、ページを開くのは人生の楽しみのひとつである。
しかし、世の中の共通認識として「本」とはどうなのだろうか。世代を超えたそういったものが今あるのだろうか?これだけテレビやインターネットを使ったデジタル・メディアがある時代の本とは。枕元にスマートフオン。リビングにPCパッド。それが自然な人もいるだろう。「本」と「電子書籍」が兄弟なのか、実は他人なのか。電子書籍の読み聞かせ会は成立するのか??
客観的に「本」を考えてまた記事を書きたい。
「本を好きな子を育てたい」という代表の言葉は、心に残っている。
Text by メディアリサーチャー石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
ワニワニクラブ 絵本読み聞かせ会
2018年1月16日 11:40 – 12:00
室蘭市/図書館輪西分室
http://waniwani.blog.jp/