隠されたものを見る。
植物には気持ちが隠されている。
隠されたのは自分の心
毎月行く神社。境内までの長い階段。ふうふう登る。両端には植物たち。季節によって変わっていく。緑から枯れ色へ。生と死。四季一生。その中で植物はなにを語る?僕は何をみる?植物はその姿形で僕に語りかける。僕はそれを見る。北海道になると多くの植物は失われるか、雪の下に隠れてしまう。そうなると見えない。空想するのみ。植物は雪の中で、積み重なる雪
重みで横になりながら、何の夢をみるのだろうか。
佐藤あゆみは 1986札幌市生・在住のアーティスト。北海道教育大卒。デザイン会社等を勤務後、現在は2009年から共同の工房、アトリエBeehiveで制作をおこなう。木・鉄・布を使って依頼制作を受けながら、個展や展示の企画に参加している。
本作では、雪の下の植物が表現されている。僕はそうか、こうなっているのかと思う。ここにあるのは本当の植物ではないが、雪の下植物の「理念」がある。それを僕は「見る」
Text by メディアリサーチャー石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
「JR TOWER ARTBOX 「佐藤あゆみ / ここにしかみえない」
会期 : 2018年3月31日(木)~2018年5月31日(木)
会場:JRタワー1階東コンコース(JR札幌駅直結)