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NEWS No.180526「いきものいんく写真展~野生動物×こどもたち~」

2018.05.25

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自然には、理屈ぬきの魅力がある。
それを大事にしたい。

僕は自然で遊ぶなら、観光サービス的なアクテビティはなくてもいい。気楽に歩きまわれる原始林や湖があれば十分だ。僕はそこで持参した保温ボトルのコーヒーを飲んだり、ポケットのスマートフォンで写真を撮る。それは記録を残す、というよりも目の前の自然の魅力を、そのどこを切り取るか、というメディア好きの僕なりの遊び。自然の中での編集作業。楽しいよ。ワークショップやりたいくらい。

「いきものいんく」は子供たちにいろいろな生きものに出会い、野生動物や環境問題について学ぶためのツアーや、キャンプを企画しているNPO法人。北海道伊達市が拠点。「自分のことは自分でする」たくましい子どもを育てるコンセプト。代表者の加藤康大は本NPO設立前は自然保護官補佐として支笏洞爺国立公園の管理業務をおこなっていた。その他、自然に関する豊富なキャリアを持っている。

会場にいた加藤氏と話をしてみた。ツアーやキャンプの中では子どもたちの自主性を最大限尊重するという。キャンプでのグループ決めなども子供たち主導やらせる。スタッフは少し距離を置いてサポートするという。そうすると、こどもたちは自主的にいろいろなことを決めていって、自然の中でさまざまな遊びを生み出していくという。

本写真展示はいきものいんくの活動の様子を撮影したもの。参加した多くの子どもたちのいきいきとした様子がわかる。写真が魅力的なのは、こどもたちの感じている楽しさと、もうひとつ理由がある。それは多くのプロカメラマンによって撮影されているからだ。だからクオリティが高い。そういった広報的な視点で観てみると、募集チラシやパンフレット、ウェブサイトもプロのデザイナーに発注されており広報に力を入れているのがわかる。その点は会場にいた加藤代表も意識していると語ってくれた。

プロのカメラマンやデザイナーに発注することは、お金がかかる。それなら宣伝なんかより、内容に力をいれたい…その理屈もわかる。ただ、意味や効果があるから写真やグラフィックで「伝える」プロが存在するのである。厳しい書き方だが、どんなに素晴らしい活動でも、伝われなければやってないと同じ。もちろん、宣伝ばかりもいけない訳で、本質はバランスの問題。そこの部分はいきものいんくのセンスはとてもいい。

いきものいんく。お子さんのいる方は、ぜひこれからいい季節の予定として参加を検討してみてはどうだろうか。大人の参加もできるプログラムもあるので、僕も機会あればぜひトライしてみたい。

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▲会場には、いきものいんくのデザインを行っている札幌のデザインユニット
rocketdesignも紹介もされていた。

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「いきものいんく写真展~野生動物×こどもたち~」
期間:2018年2月25日(土)~3月5日(日)
会場:洞爺湖ビジターセンター(北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉142−5)
主催:Npo法人 いきものいんく

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Text by  メディアリサーチャー石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)


 

 

 

 


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