古本をネットで買ったら レシートがはさまっていた
しおりの代理人 それはファーストフードのものだった
場所は九州 青く刻まれた文字はポテトと飲み物のみ
ポテトはお腹が空いていたから? ではハンバーガーは?
代理人は答えない
自分の中のファーストフードを思い出す
記憶を通して
レシートはあって なくなる 湿って 乾く
澁木智宏は、新聞紙やレシート、コンビニのビニール袋や食品のビニールパッケージなど不要物となった材料を羊毛でフェルト化し、作品にする。本作品ではレシートを羊毛でフェルト化しているレシートはそのままだと 支出の資料か、ゴミになるだけ。そう、ゴミ。
でもそこにフェルトが加わる 代理人の登場
レシートがアートなのか? アートがレシートなのか?
フェルトをまとった時、たしかに強度を持ったアートになった
アーティストは記憶を捉える 僕はそれを頭に残す
代理人はあてになる
Text by
メディアリサーチャー石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
「JR TOWER ARTBOX 澁木智宏 『またはその一瞬』」
2018年6月1日(金)~2018年8月31日(金)
会期 : 2018年6月1日(金)~2018年8月31日(金)
会場:JRタワー1階東コンコース(JR札幌駅直結)