2019年1月。今月は月ことに昨年を振り返り、
今年のことを考えていきたいと思う
2018 年 5月のコト
札幌のギャラリー「テラス計画」にて
「好き」を実体化してみた
参加者の表現に驚く
山岸奈津子さんの企画「スキドコプロジェクト第一弾企画展『好きを分解する』展」この展示の中のイベントとして「好き」をテーマにしたワークショップをやらせてもらった。僕の専門はメディアづくりなので、それをテーマにした内容にしたかった。
「メディア」と「好き」は相性がいい。
そこには2面性があって、「好き」なことを紹介されている「メディア」をみる。というのと、「メディア」によって「好き」になる。ということ。相反することにも思えるが、そうでもない。僕たちの「好き」というのは実に「あいまい」で相対的である。
ただ自分で今回のようにワークショップという形で「好き」を「メディア」としてつくるのは何のリスクもないので、実に気軽でやりやすい。
僕は絶対的な「好き」というのはほとんど存在しないと思う。あれば、狂気である。なぜなら、僕は「どんなリスク(犠牲)を払っても『好き』」なことがあるか?と聞かれれば「ありません…」ということになる。みんなそうじゃないかな。だから「好き」とは自分の能力、環境、健康、家族、仕事、生活などなど
ワークショップでは、古雑誌をいろいろ用意して、雑誌から切り取ったものえお素材にして自分の「好き」を表現するA3サイズの作品を作ってもらうコラージュをおこなってもらった。参加者には小5の女に子がいて、実にしっかりと自分の「好き」をビジュアル化していて驚いた。
このぐらいの年齢で「好き」というをロジガルに表現できるのだなと思った。思い起こせば、自分も若いほうが自分の好きをストレートに表現できた感じがする。年を重ねると経験でいろいろなことができるようになる。
視野も広がる。ただ、その中で妥協や挫折も経験していくと自分の「好き」をストレートに表現することは難しくなっているではないか。それはもちろん、仕事や生活を破綻なくおこなうえで必要ことだろう。「好き」だけでは生きられない。
でも、今回のワークショップなように何の利害なく、自分の好きをA3サイズの紙に切りはりしてみる。何のリスクもない行為。思いっきり自分の「好き」好きに向かい合える貴重な機会になるのではないか。
これは日々、自分ひとりでもできること生活の中で「自分はなにが好きなんだろう?」と自問自答することはとてもエキサイティングで意味のあることだと思う。あなたも自宅でやってみませんか?
Text by メディアリサーチャー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
〜文化とアートとメディアについて考えて、書くのが好きです。
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