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NEWS 平成31年2月26日「登別市議会観光・経済委員会との意見交換会」

2019.03.03

 

 

 

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観光で訪れた
住宅街や団地を
見るのも好き
ジロジロは見ない

あやしくはしてない
眺めて、想像する 楽しみ
住宅にも歴史があり 文化がある
これも観光だと思う

「全市観光」とは
観光地を「失くす」試み
すべてが観光地なら 一番いい

まちをおもしろがる=まちの魅力
それをみつけ  整理して発表していく
それが「全市観光」の思想

私は登別の議会サポーターをしています。議員が作成する政策・提言案の報告を受けたり、意見をいう活動内容。観光・経済の分野を担当しています。2月26日に行われた会議について書いてみますね。内容は硬いですがやわらかく。

登別市の観光は今「全市観光」というのがテーマになっています。これは言葉のとおり、登別の全域を「観光地」として考えてPRしていく、ということです。住んでみ実感したのは温泉というは、登別のごく一部なんですよね。

登別には酪農や漁業もあり、それらの登別ブランド品もある。それらを認定する登別ブランド推進協議会という団体もあり、営業や販売の支援もおこなっています。登別発のご当地グルメ「登別閻魔やきそば」というのもありますよ。

「登別=温泉」はもう全国ブランド。だから、取り組むべき「全市観光」とは温泉「以外」の魅力をいかに伝えていくか、ということだと思う。そのことについて会議で発言、考えたことを書いていきたい。


1.温泉に「行かせない」駅づくり〜
登別駅リニューアル

観光客を温泉に行かせてはいけない。登別駅改装の計画があるようです。これまでの登別駅は「温泉」へのスムーズなアクセスが主要な目的だったかと思います。それ自体は今後もそうかと思いますが、全市観光という視点だとそれに加えて、

観光客が一休みできる場所、そして温泉以外の部分に興味を持ってもらえる場所であるべきだと思います。具体的には休めるカフェスペースと、登別の情報コーナー、物販コーナーの設置をして、行政と民間で運営する。

観光客はここで、温泉以外の魅力、登別ブランド品を見たり、買ったりできる。または、荷物を駅に預けて路線バスを使って登別市内を散策できる、わかりやすいガイドがあるといい。

そして、その後に温泉を楽しんでもらう。まず「温泉に行かせない」という仕組みがあってもいいと思うのです。

ほか、JR駅といえば室蘭市に隣接する「鷲別駅」から徒歩10分圏内の室蘭市日の出町にイオン・モールが建てられることが現実的になった。すると、鷲別は最寄駅として利用者数が増加が考えられます。そのための鷲別駅のリニューアルも必要だと思う。


2.登別の「人」に会える場所〜
登別には「道の駅」は実はない

ご存知ですか?なんと登別には「道の駅」はない。伊達にも室蘭市にもあります。伊達の道の駅は北海道の中でも成功していると評価がある。登別にはない、それは残念なことです。

「道の駅」というのは観光客が「まず行きたい」「ホッとできる」存在ではないでしょうか。そこで、登別の温泉以外の魅力を紹介できる場所になるいい。ただ、当然新しい施設を作るのお金がかかります。

多くの道の駅は赤字経営という現実もあるようです。その打開策として道の駅を市民も利用する複合施設の中のコンテンツとして用意するということ。

市民活動センターと道の駅との複合施設にすれば、市民と観光客が交流できるような施設にできるる。観光客が登別市民の展示等の発表も見ていく。

そこから「登別のおいしいお店がありますか?」「住み心地がどうですか?」といったリアルな交流が市民と観光客と生まれるようなことがあれば、僕はとても素敵なことだと思います。観光地で知り合いが生まれる、それは最大の観光効果ではないでしょうか。

そのためには単に道の駅と市民活動センターを併設するだけではダメで、そこで交流が生まれやすい仕組みをお金をかけない方法で考えるのが大事だと思う。例えば、道の駅と市民活動とのコラボレションが考えられる。

3. 室蘭の「撮りフェス」の真似をしよう
「のぼP」(のぼりべつPRフォトコンテスト)の企画書

室蘭では、3年ほど前から「撮りフェス」という室蘭市全域を対象にした撮影時間を限定して滞在型写真コンテスト「撮りフェス」を開催しています。私は初回から参加したリアルな感想としては確実に盛り上がっている。

そして、多様なお客さんが集まっていると感じます。スマホのカメラでも応募可という手軽さ、また「プレミアムスポット」という普段は入れない場所に撮りフェスの時だけ入れる、というプログラムがあるのも観光的魅力になっている。

登別が写真のコンテストをやる、となれば「撮りフェスの真似か!、オリジナリティないのか!という意見も出るかもしれません。別にいいではありませんか。他の「まち」がやらないことをやる、というのも大事ですがそれに固執する必要もないかと思います。

なんでも短所、長所はある。他がやってないこと、というのは「やってもしょうがないこと」というのが含まれる危険性がある。逆に他の「まち」が成功していることは、自分たちの「まち」でも成功する可能性も多いになる。

それにまちの写真コンテストは多くのまちがやっていることですし。もちろん「撮りフェス」の完全コピーはいくらなんでもダメだと思う。僕は少しアレンジして、登別の歴史性も入れられるような「のぼりべつPRフォトコンテスト」(のぼP)」という企画書を本会議で提出させていただきました。

「まち」には 魅力って「作る」というよりも、
あるものを「いかに魅せる」ということでは
ないでしょうか。

観光資源は身の回りにある

ishikawa

Text by メディアリサーチャー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
〜文化とアートとメディアについて考えて、書くのが好きです。
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