メディアづくり・まちづくり・ひとづくり
あなたと私のための記事
NUMERO DEUX
ニュメロデュー Articles for you and me
静かに、時を超える
時のオブジェは話しかける
すべては動いていて|止まっているものない
ブレない|あいまいでもない
作家とは目撃者であり|記録者であり
夢想者であり|表せないもの
なにげなく見えるpatternが|心をつなぐ|線になる
面はこちらに|静かな|表情をみせるだけ
空気が少し湿っている午後、
䂖井 誠 のオブジェ作品、proving Groundが手元に届いた。フォルムは、実験に使うシャーレのような、シンプルな立体作品。アート作品の立体は、三次元に空間を使うので好みが別れる。しかし”proving Ground”形がシンプルなので、どなたでも馴染みやすいと思う。置く場所もリビングでも仕事机でも似合いそうだ。現代的ではあるが、西洋的と言い切れないところがいい。
石井誠の作品にある強度が僕を安心させる。そこには作家に手によるフィクション、ノンフィクションとは、距離を置いたもうひとつの歴史が刻まれている。僕は思考する。古いと、古びて見えるの差とはどう考えればいいのだろうか。
実験場は成功した。
境界はなくなる。
石井誠 1986年北海道生。美術作家。京都精華大学大学院 芸術研究科 博士前期課程 版画専攻 修了。金属に刻んだ線が石膏へと写しとられる版画技法「石膏摺り」を主に用いて 作品を制作。また、ディレクター/キュレーターとして活動。今年現代美術作家展“Nameless landscape”(2019年・札幌市市民交流プラザ札幌文化芸術交流センター SCARTS)を中村一典と共同企画でおこなった。
「䂖井誠 作品 proving Ground」
オブジェ作品 plaster print,oilpainting,water color 2019
Text by 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX) メディアづくり まちづくり ひとづくり https://about.me/shinichi_ishikawa twitter.com/numeroo https://www.facebook.com/shinichi.ishikawa Facebookの「いいね」やTwitterボタンなどでひろめてくれると嬉しいです