アフターな自分日常を測っていく自分
メディア、デザイン・コミュニケーション
の中で考えたこと。石川伸一
http://numerodeux.net/?p=20470
くり返される
きのうとあす。
僕はメジャーを持ち歩いている。家具を買い物をする時に便利なのだ。どんないい棚を見つけても、自分の家に合わないものは入手できない。そんな日常のひとコマを繰り返す。
生活のリズム 自分のリズム 社会のリズム
最近「日常」について考えることが多くなった。つまり、それだけ日常は失われているのかなと思う。僕はどうやって日常をとりかえせればいいのだろうか。
「新しい条件」の中で生きていくうえで、自分のメジャーが必要なのかなと思う。そのメジャーって他人と共通のものもあるし、自分だけにものもある。
前者はわかりやすい。たとえば、マスクをする、とかそういうことだよね。問題は後者。自分はアフターな社会の中で、どんな自分の中の「メジャー」をもち歩けばいいのだろうか。今、なんとなくモヤモヤするのは、自分の中の新しい規格が更新されてないからではないか。
ひさびさにギャラリーに行った。アフターでは初めてだと思う空間は変わりなくホッとしたアートに出会える。僕はメディアについて考えるのが好きなので、アートも「メディア」だと考えている。
壁面の作品は穏やかで、ゆっくり動いている感じる。スライドをみているよう。くるっとまわって、また戻るような。でも、少し違うような反復。そう、僕が求めてるのはこのリズムでありメジャーなのかなと思った。そして、可愛らしくとも思える「強度なポップ」があるのはとても大事なことだと思う。
アートのいいこところは、受け手が主体になれるところだと思う。僕は笠見康大の作品を見て、自分の日常について、モヤモヤしていた部分が無くなったとかけば嘘だけど、モヤモヤと一緒に昨日と明日を生きていこうと心の準備ができた。だから、アートは好き。今日もバッグにメジャーを入れよう。2つね。
笠見康大 / Yesterday and Today
2020.05.23–06.13 / 13:00-19:00 / 休館日 日・月・祝
入場無料
CAI02(中央区大通西5丁目 昭和ビルB2F)
Text by
石 川 伸 一 (NUMERO DEUX) メディア・プランナー
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