除雪を楽しく「メディア」にしていく。
できれば、楽しく雪と付き合いたい。
頭の中の雪も少し溶けてきた。
僕は商店街にあるマンション住まいオフィスへも少々の徒歩と地下鉄利用。そのため今年の大雪の影響は少なかった。
しかし、歩いていると何度か車の事故や、知り合いの通勤が大変だったり、生活に大きな影響を与えたことはまちがいない。そして、大雪とは関係ないけど新型ウイルスにより、さっぽろゆきまつりの中止。JRの運休。雪氏には、ばつの悪い年ようです。
自分にとって、雪とはありふれたもので、迷惑なもので、ある時期の日常ではあるが、なんとなく愛せるものでもある。みなさんはどうでしょう。
ようやく雪について書きたい気分になってきた。少し前まではおなかが、いや頭がいっぱいだったから。
もし、雪が黒くなったらどうだろう。僕は黒はわりと好きな色なので、気分が良くなるだろうか。それとも、なにかカラダに悪く感じるだろうか。
少なくても、そうなれば北海道のすべての人間が黒い雪のことを話題にするのは間違いない。雪の話題で誰もがも話しが合う、というのは雪が人の話題をつなぐ媒体のなること「雪のメディア化」である。今年の大雪の朝。新雪に足を突っ込みながら考えた。でも、白くても雪の話題はできるよね。
「除雪」という行為でひとを楽しくつなげることが、できないだろうかその目的は今回のような大雪に備えての、除雪のボランティア・ネットワークをつくること。
現在でも除雪ボランティアというのは存在するが、それを部分的ではなく市全体にひろげていく。ここで大事なのは、そのキーワード「楽しく」「地域のつながり」でやっていくということだ。
来年は今年ほどでなくても、除雪というニーズは発生する。なので、今からできるだけ大雪が発生した時の積雪状況を記録し、同じことが起きたときに、ボランティア・グループが対処できるような、シミュレーションをしておく。雪が降る前から同時にボランティア・グループを作っていく。
それは毎冬、エリアごとのボランティア・グループが、そのシーズンの除雪をおこないながら、大雪の時の勉強もする。除雪期間中、一度イベントとして、地域住民と大雪の記録を振り返り、また起こった時の対策を確認する。その後は石狩汁でも食べて、甘酒でも飲んで交流したらどうだろう。
行政はボランティア・ネットワークを形成するための、ネットによるグループづくり、及び年一回の除雪会議のための飲食費を補助していく。除雪を少しポジティヴに捉えるのも、意義はあると思うのです。
Text by メディア・プランナー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX) Facebook / Twitter