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2014.2.1-3.28「500m美術館 Vol.10 500メーターズプロジェクト001「Re:送っていただけませんか?」NEWS’14 No.6 

2014.03.09

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NEWS: Sapporo Art & Culture
500m美術館Vol.10 500メーターズプロジェクト001
「Re:送っていただけませんか?」
会期:2014年2月1日(土)~3月28日(金)
場所:札幌大通地下ギャラリー 500m美術館

先日紹介した大黒淳一の企画展示と平行してもうひとつの企画展時「Re:送っていただけませんか?」が開催中。それを今回紹介したいと思う。本企画は500メーターズプロジェクトによる第一弾。このプロジェクトは「500m美術館」のアートマネジメントチーム。札幌国際芸術祭のボランティアリーダーや将来のアートマネージャー目指す社会人や学生の市民ボランティアで構成されている。本企画のテーマは「北海道で手に入るもの」を素材として27人のアーティストが自由な発想で制作した作品が展示されている。

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▲阿部寛文「冬になっても、散るな、花びら」

そのうちの1点を紹介してみよう(上写真)。「滑り止めの砂」というと雪国に住んでいるなら人なら知っている冬の大事なアイテム。これは市によって配布されるもの。歩道の要所に設置された緑色のボックスに収納されている。歩道が凍ってツルツルになり歩行が危険な場合「滑り止めの砂」を散布する。ツルツルの路面は砂によって黒っぽくなるが歩行の安全に役立つのは頼もしい。歩いていて凍った路面にくると「滑り止めの砂はないのかな」と思う。

さて上記写真の作品では雪を思わせる真っ白な下地に「滑り止めの砂」を使って花が描かれている。「冬に地下に咲く花」をイメージしたものだという。北海道で生まれ住んでいても冬がは長く感じる。冬では地面が分厚い雪と氷の層に隠されている。雪と氷に魅力は感じるが、冬の後半になると地面に生える草木がオーバーば表現だがひどく懐かしく思う。そうした感傷から離れて本作品のような「冬に地下に咲く花」を想像するのは楽しい。どうしても消極的になる冬。そこに心が暖まる、わかりやすく良質な表現だなと僕は思った。

バスセンター駅まで続く本展示を他作品もぜひ。観て欲しい。

Text & Photo by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)


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