Sapporo Art & Culture  NEWS 04′No.23  Report
2014.06.25
「Miwonderful MakeUp Show ～MakeSmile～」

会場：札幌cube garden（北2東3） Open19:00 / Start19:30
入場無料（抽選による招待制）

共催:株式会社ThanksGiving/サンバフリー有限会社
協力:株式会社プリズム/VORDER
制作:株式会社YMS/サンバフリー有限会社
映像制作:PATANICA/Naotone
音源制作:PARKGOLF

「メイク」をテーマにしたアート・パフォーマンス。
彼女の新しい試み。

まず、横山美和について、過去の記事から以下引用しよう。

横山美和（ミワンダフル）は北海道出身の「メイクスマイルアーティスト」。最近では「メイクで世界中を笑顔に！」をテーマにして、オリジナルのメイクブースを担いで世界を旅する「MakeUpTour」をニューヨーク、ハワイ、韓国、台湾でメイク・パフォーマンスを成功させている。また、テレビやラジオ、市内チカホ等でのパフォーマンスを目にした人も多いのではないか。

僕は彼女の活動は「メイク」をテーマにした現代アートだと思っている。彼女の場合、その表現方法が、音楽でも美術でもなく「メイク」なのである。そして、表現者としての彼女の目的は「笑顔」や「幸せ」。だから「メイクスマイルアーティスト」を名乗る。

今回、横山美和は市内ライブハウスにて実験的なパフォーマンスに挑戦した。それは彼女のスタイルのメイク・アップショー。もちろん、既存のファッションショーのようなモデルによる彼女のメイク作品の発表会などではない。ステージに登場するのは彼女ひとり。内容は物語仕立てになっていて、メイクの王国「ミワンダーランド」にて、メイクの魔法使いミワンダフル（横山美和）が、メイクの呪文の練習に励んでいる。そういったストーリーに中で、観客にメイクの楽しさを伝えるもの。メイクアップショウ、映像、音楽、照明、DJライブパフォーマンスで構成され
ている。

▲ステージセットは演劇のようでありメイクのショーと思えない楽しさに満ちていた。観客とコミニュケーション重ねながら進んで行く。観客にはメイク道具が渡され、一緒にメイクの方法を学べるようになっている。

簡単にいえば、メイクのレクチャーなのだが「メイクで世界中で笑顔にする」という彼女のコンセプトから、ファンタジー仕立てのポップな内容になっているのか横山美和らしい。また、映像も多く使って舞台的な演出をおこなっている。前半と後半の間にライブPAによるDJパフォーマンスがおこなわれたのも、クラブミュージックが好きな彼女らしい。

▲後半は、観客をステージにあげてメイクをおこなうパフォーマンスをもこなわれた。

今回のショーは観客は招待制で限定され、プレビュー的な内容であった。僕は素直に彼女の新しいアイディアのひとつをこっそりと見た気分でとても楽しかった。

最後、今後の展開として、彼女はフランスに行く予定だとステージで語った。それは、パリで開催されるJAPANEXPOにてパフォーマンスをおこなうことが決定したからである。札幌市の推進する「創造都市さっぽろ」の取り組みとして、札幌のアーテイストを支援する活動のひとりに彼女が選ばれたためだという。札幌から世界にむけて活動していく彼女をこれからも応援していきたい。

Text & Photo by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)