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NEWS ’15No.07– 15.3.19-04.14「星野麻美 写真展 Embrace -境界の呼吸-」

2015.04.01

hosino

「美しさだけ」の空間で考える、
みえないもの、みえるもの。いきていること。

「美しさ」を表現するのが難しい時代だと思う。美しさには純粋さが必要だよね。それに対して今の世の中にはノイズが多すぎる。世界中にあふれるノイズに安心感すらある。それが今の世界。絶対より相対。美しさや、そのための純粋さ、なんてどんどん非日常化してしまって「そんなものあるの?」という気分になる。でもね、それはあるし、みつけなければならないと思う。純粋な美しさというのは、生きる道しるべになるから。

フォトグラファー星野麻美は札幌で写真の仕事をはじめた。現在は主に東京と札幌で商業カメラマンとして活動している。広告・雑誌をメインに、映画やTVのポスターやスチール 、ライブや演劇の舞台写真の撮影もおこなう。忙しい合間に自らの作品づくりも積極的におこない、ウェブ等で発表している。

彼女は僕が発行しているフリーペーパーマグネットでも創刊号から、写真をよくおねがいしている。あらためてマグネットの誌面を考えると星野麻美の撮った写真の影響は大きいと思う。僕にとって信用できるフォトグラファーである。

今回、札幌円山エリアにあるギャラリーカフェCAFE ESQUISSEにて個展を開催した。タイトルは「Embrace -境界の呼吸-」。「枯れた花」を特殊なレンズを使って撮影したシリーズ作品を展示している。ぱっと見ただけでは枯れた花とは思えない。アクリル・マウントされた作品は、フレームを超えて、光り輝く圧倒的な美しさと純粋さと、躍動感がある。被写体が誰もが知っていて、自然に存在する植物。その事実に驚きをおぼえる。美しさや純粋さは、こんな身近にあったのだ!

星野麻美の見つけ出した、身近にあって気がつかなかった世界。ぜひ、本個展に足を運んでいただき、カフェでお茶を楽しみながら展示を楽しんで欲しい。ノイズの世界であっても、僕たちは美しさや純粋さを忘れてはいけない。なぜなら、そこには生きるのに必要な美しさがある。

Text&photo  by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)


星野麻美 写真展 Embrace -境界の呼吸-

2015年03月19日 ー2015年04月14日
CAFE ESQUISSE(カフェ エスキス)
札幌市中央区北1条西23丁目1-1 メゾンドブーケ円山1F
平日 12:00-24:00 /日曜 12:00-21:00
定休日: 水曜・4/7臨時休業
入場料: 無料(ただし、飲み物等の注文必要)


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