● 「おりんご」をとりまくアーティスト
「高級小冊子おりんごりんご」創刊記念パーテー(おりんご35周年)」
日 時:2010年2月7日(日)19時30分より
会 場:musica hall cafe (南3西6)
市内で発行されている、なんとも味わい深い笑いを提供しているフリーペーパー「おりんごりんご」が、「高級小冊子おりんごりんご」としてリニューアルすることになった。それと、発行人のバースディを記念してイベントが開催された。
3時間ちかい時間にさまざまなゲストが出演する楽しいものとなった。発行人のブログ「おしゃれサロンおりんご」によるレポートはこちら。また、えふこさんのブログ、KONさんのブログでもレポートがアップされている。
本記事では、本パーティのゲストアーティストについて注目してレポートしていきたい。以下、紹介していこう。
▲ トップは、sippo(写真左)と佐々木隆介(右)のユニットによるライブ。パリでの路上演奏の経験もあるフルート奏者sippoのサウンドはhttp://sippo-web.net/contents/listening/index.htmlで試聴することができる。佐々木隆介のエレクトロニカ、アンビエントなサウンドはhttp://www.myspace.com/ryusukesasakiで試聴可。
▲2番目に登場のゲスト山下智博は「日常の中で、不特定多数の人に違和感を覚えてもらえるような害の無いイタズラを行う街頭演劇パフォーマンス集団「札幌ハプニング」のメンバー。今回は、棒や振り子などの使って地下水や鉱脈など隠れた物を探し出すダウジングについて、お客さんにレクチャー。実際にロッド(棒)を使って、ダウジング実演。紙コップに隠されたパッジを見事に当てていた。
▲3番目は再びライブ。梅本多朗(nanopiano、空箱)によるキーボードの弾き語り。ラストにおりんごのバースティを祝う曲を披露した。同氏はnanopianoというヴォーカルSAyAとのユニットで市内のバー、ライブハウスなどでライブ活動も行なっている。
▲ここで驚異のパフォーマンス。その内容は「イケメン男子の浴衣の帯グルグル体験」。モデルとなったtakafumiは、おりんごが連載を行なっているウェブマガジン「FIL」での連載写真つきコラム「チャーミング・おりんご・フォーリンラブ」でモデルとして登場している。リアルにぐるぐるまわっていた。もう、二度と見られない光景だと思う。
▲フィレーレは「おりんご」(写真中央)が脚本・イラストを制作したドラマを、2人の役者が声で演じるパフォーマンス。役者は城谷歩(劇団深想逢嘘)(同左)と 佐藤紫衣那(同右)。城谷歩は劇団深想逢嘘の代表であり、市内にて年1〜2回の公演を行なっている。作風は独特なものから文学を下敷きにしたものまで幅広い。
佐藤紫衣那は、オリジナルの独り舞台の主演から、市内演劇の客演、映像作品の主演も行なっている。
エンターティメントとアートの絶妙なバランス具合のイベントだった。このさじ加減は大切だと思う。全体を包み込むユーモアが「おりんご」のリアル版だと感じさせる。「高級小冊子おりんごりんご」のこらからの活躍に注目していただきたい。
Photograph & Text by Shinichi Ishikawa (NUMERO DEUX)