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NEWS No.17017「scherzo featuring 加賀城匡貴『お~、あ~、へ~』展」(前編)

2017.03.12

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コンパクトな「スケルツォ」の
その魅力を濃厚に書いていきたい。

札幌在住のアーティスト加賀城匡貴の初の個展が開催。そのことは先日の記事で紹介した。この展示の関連企画として、彼のステージパフォーマンスのプロジェクトであるスケルツォが個展開場にて開催。普段は100人規模の会場でおこなうことが多いスケルツォ。コンパクトな会場ながら加賀城匡貴というアーティストの本質が濃縮されたステージになった。以下、僕も濃縮してその魅力を書いていきたいと思う。

スケルツォは加賀城匡貴が日常にあるものを素材とする。それを映像やライブパフォーマンスによって、彼独自の「見方」や「新しい提案」を発表していくステージとなっている。そこには、ユーモアや、かすかなメランコリーがあり、それが魅力となっている。

ナレーションは加賀城匡貴と他のメンバーも担当する(今回は森脇俊文 )。それに弟でありDJ、サウンドクリエイターである加賀城史典がサウンドトラックを担当。さらにライブ・ミュージシャンも登場する(今回はサックスプレイヤー小野健悟)。参加するメンバー内容や会場規模によって人数は変わる。またユニークなのは別の表現者を加えておこなう場合もある。今回は日之出家金助の落語。過去では映画館にて佐藤雅彦の短編映画作品「キノ」上映と2部構成でおこなったり、イギリスのバンドベイカー・ブラザーズと共演というスタイルもあった。

スケルツォとは何なのだろう?現代アートというには説明しきれないし、ステージ・パフォーマンスというだけでは説明が足りない。ではなんだろう?と考えた時、僕が最近になって思うのは加賀城匡貴の頭の中の「アイディア」をシンプルに観客に投げかける 楽しい「授業」ではないだろうか。それに、他のメンバーやサウンド、時には他の表現とコラボレーションしていく。そして、お客さんは、それに対して「わかったり」「少しわかったり」「わからなかったり」するのではないだろうか。実はこのあたりは凄くメディア・アートに通じるワークショップ的なイベントなのかもしれない。スケルツォの定義はこれからも進行形で考えていきたい。なぜなら、スケルツォ自体も僕の受け止め方も変わっていくかと思うから。

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さて、今回のスケルツォの感想を書いてみると、コンパクトな構成ながら、RAKUGO(落語)という新要素の組み合わせは予想以上に良かった。落語自体もおもしろかったし、同時にその演目はスケルツォの世界観を理解する手助けにもなっている。そして、加賀城史典のサウンドトラックも、今回のスケールに合ったコンパクトな良さがあった。そして、ステージ最後のほうで、まるでジャズのインプロビゼーションのように小野健悟のサックスと、加賀城匡貴の映像が繰り出されるあたりはかなりカッコよかった。

ステージの後、10分間の休憩を挟んで、 加賀城匡貴と僕のアーティストトークがおこなわれた、その様子について本記事後編で紹介していきたいと思う。

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Text by
アート・メディアライター  石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

scherzo featuring 加賀城匡貴「お~、あ~、へ~」展
日時:2月26日(日)17:00~19:00 ※開場は30分前
出演:加賀城匡貴(na)、森脇俊文(na)、日之出家金助(rakugo)、加賀城史典(pc, key)、小野健悟(sax)
料金:2,500円
定員:30名(先着申込制)
アーティストトーク
ゲスト:石川伸一(メディアプランナー)、司会:森脇俊文
http://scherzosketch.com/

 

 


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