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NEWS No.17055-1「人前で話すこと。kagajominowa『Q&Q』展 アーティスト・トーク 」

2017.12.03

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(左→右)加賀城匡貴 蓑輪俊介 石川伸一(ゲスト) 森脇俊文(司会) 

kagajominowa「Q&Q」展 の関連イベント「アーティスト・トーク」
にゲストとして出演しました。そのことと、人前で話すことについて書いてみたい。彼らの最新ニュースとして3つの平面作品の限定販売が開始された。詳しくは、以下のサイトとチェックしてみて欲しい。「日々の暮らしに「Q」を…各1点のみの限定販売。額装 (サイン入・証明書付)。https://www.facebook.com/kagajominowa/ http://scherzosketch.com/news/

kagajominowa「Q&Q」展

もう12月ですね。少し前の僕の活動について書いてみます。先月はじめ kagajominowa(加賀城匡貴と蓑輪俊介アートユニット)のはじめての個展「Q&Q展」が札幌市資料館にて10月17日(火)〜11月5日(日)に開催された。その内容は、会場内にプロジェクターによって大きな2つの映像が向かい合わせに繰り返し上映。それは、ビデオ、写真、アニメーション…よく観ていくと2つの映像は関連性があり、なぞなぞ(Q)の繰り返しの中に観ている人の答え(A)を出す、というコンセプトの作品となっていた。

こう書くと現代美術のヴィデオ・アートのような、とっつきにくい印象があるかもしれない。しかし、本展示はユーモアを感じさせるまさに「なぞなぞ」という呼び名がふさわしい内容。ユーモアの中にも完成度やアートの美意識があるため、単なる「おもしろ映像」になっていない、ということは強調しておきたい。

トークゲストをすることは、
僕にとっては、メディアづくり。

その関連イベント「アーティスト・トーク」にゲスト出演した。これは本展示期間中の11月3日に会場で開催された90分ほどのイベント。

僕はこうした機会で人前で話すことがある。今までの経験としては、大学のゼミ、音楽コンテストの審査員、メディア講座、アーティストとの対談、会社員むけお話、ワークショップ等である。僕は、編集者としてメディアを作ることと、人前で話をすることを、分けては考えてはいない。まぜなら、人前を話すことも一種の「メディアづくり」であり、メディアづくりを「公開」ですることだと思っている。

つまりこうだ。僕はアーティストの話に質問をする。その答えに同意したり、補足したり、話を引き出すために少し反対意見を出す。そうして、アーティストに話をしてもらう。それを通じてお客さんに対してアーティストの考えていることを伝える、または親しみを持ってもらう。それらを引き出すのが僕の仕事だと思っている。こうしたトークイベントの出演については、お気軽にご相談ください。メールqzj12432@nifty.comまで。

トークでの僕の「編集」は紙やウェブと異なってリアルタイムでアーティストとの話を質問で編集していかないといけない。だから、アーティストの性質を捉えないといけない。

今回のトークでは感じたこと。加賀城匡貴は、自分の表現にこだわりがある。同時に、お客さんには対して旺盛なサービス精神を持っいる。この一見、矛盾するようなところが彼のおもしさ。僕の言葉のひとつひとつの素早く反応して、それをユーモアを交えて反応していく。そこにはあくまで品があるところが彼らしい。彼は他人やお客さんはイジらない。イジルのは彼自身。蓑輪俊介は、僕が質問すると、自分の考えをわかりやすく説明していく。よどみがない。とてもロジカルで、それは「考え」というより誰もが納得しやすい「定理」といっていいかもしれない。そして、kagajominowaでの自分立ち位置を話をしてくれた。そのことを通じて、彼の切実な姿勢と、彼のアーティステックの力の出しどころが伝えられたのでは、と思っている。

kagajominowa「Q&Q」展  アーティスト・トーク(無料)
2017.11.3(金・祝)15:00〜16:30
アーティスト:kagajominowa ゲスト:石川伸一(メディアリサーチャー) 司会:森脇俊文

ishikawa

Text by  メディアリサーチャー石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)


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