<iframe width=”560″ height=”315″ src=”https://www.youtube.com/embed/ySgYwH7DEkg” title=”YouTube video player” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen></iframe>
私たちはどこに行くのか〜小氷期という言語
————————————————————-
今年の大雪には本当に参った。困ったこと多数。ネットで世界中とリアルタイムに情報交換可能な現代で、なんて私達は自然の前には無力なのか。確認した。
————————————————————-
オーバーであるが連日そんなことを感じていく。通勤途中に転びそうにながら、毎日雪と顔を会わせる。道路の端に積まれた背丈以上の雪。真っ白なスクリーンに何を観るのか。
————————————————————-
札幌出身の電子音楽アーティストChiharu MK(向山 千晴)の新作が「Little Ice Age」がウェブで公開中だ。タイトルは、小氷期の意味であり14世紀から19世紀まで続いたミニ氷河期と称される現象のことである。
————————————————————-
ミニ氷河期。当時、それに当時の人は何を感じたのだろうか。今年の札幌の大雪どころではない。雪・風・氷。自然は人間の支配者、いや地球の支配者として君臨する感じ。畏怖したのではないだろうか。
————————————————————-
「Little Ice Age」のサウンドには、当時の濃縮された自然音が言語のように組み立てられ、を感じることができる。音によるコミニュケーション。自然ははささやく、または叫ぶ。そこに感じとっていくことが大事なのではないか。なんという密度!
————————————————————-自自然もまた人間の生活のためのメディア(媒体)なのだ。どんなに技術が発達しても私達は自然の機敏を感じ取っていかなければ生きていけない。今年の雪を通じて、僕たちは知るべきなのだ。彼女の音からそんなことを感じた。もちろん、恐怖の対象ではない。仲間としてありたい。本作ビジュアルも彼女に手によるものだという。音と映像、すべてが「ある」。
————————————————————-
期間限定公開ということなので、お聴き逃しなく。
Chiharu MK「Little Ice Age」(2022)
Text by メディア・プランナー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX) Facebook / Twitter